2021/11/22
入試情報室より【 首都圏(東京都・千葉県・埼玉県)高校 大学合格実績ランキング2021<難関国立大編>】
中学受験、高校受験を迎える学年の受験生は、そろそろ受験校が決まってくる時期かと思いますが、各高校では大学合格に向けて日々熱い授業が繰り広げられています。昨年は全体的にはコロナ禍による受験生の移動の抑制や安全志向によって出願数が減少するなどの影響が出ましたが、国立も私立も最難関レベルではあまり変化は少なかったようです。
今回は、難関大学の合格者数を学校の規模による影響を補正するために卒業生数で割った「率」でのランキングを作成しました。元データは「大学入試全記録2021」毎日新聞社刊を参考にしています。但しこの数値は4月に各校に行ったアンケートが元になっているとの事で、現時点の各学校の発表数と異なっているケースがありますし、アンケートに回答しなかった学校は除外していることはお断りしておきます。
【東大+京大+阪大+神戸大 ランキング】占有率5%以上
ご覧のように東京から27校、千葉から4校、埼玉から2校がランクイン。実数では開成がダントツの一番ですが、割合で行けば筑波大付駒場がトップになります。日比谷や小石川、西といった都立校も健闘しています。しかし、さすがこのランクになると中学を併設している私立が強いです。千葉県では千葉と船橋の県立ツートップがランクインしています。やはりこの2校は強いです。埼玉県では東京大の実数では私立の栄東が12名と健闘しているのですが、卒業生数が多いのでランク外となっています。埼玉も公立が強い地域です。
【難関10国立大 ランキング】占有率10%以上
次は少し範囲を広げて、旧帝国大学+東工大+一橋大+神戸大の10大学の合格実績を合計してみました。ここでは都県別に紹介します。
東京
上位のランキングは東京阪神とそれほど変わりませんが、東京大学にこだわっている高校とそうでない高校の差が出ているように感じます。一橋大学ランキング、今年も1位の都立国立(くにたち)ですが、まあ毎日一橋大学の前(というより間?)を通って通学していたら、入りたくなるのでしょう。
千葉
千葉は6校がランクイン。制服もなく、校則もほとんど無く、体育祭は3日間と、どう見ても楽しそうな東葛飾が今年も安定のランクイン。今回の資料には入れていませんが、筑波大や千葉大の教員養成系に進む卒業生も多いようです。
埼玉
県立高校5校がランクイン。さすが浦和第一女子、強いです。今回はランキングに入っていませんが、県立川越女子も10大学合計10名の合格実績を出しています。というわけで女子校でも公立高校が健闘しています。
(来月は首都圏の難関私立大学の合格実績に関するデータを紹介します)
<文/開成教育グループ 入試情報室 藤山正彦>