2023/11/20

入試情報室より【旧7帝大合格実績2023 近畿2府4県+東京の高校によるランキング】

以前、同じ内容をブログ「学校選びの道しるべ」に掲載したのですが、添付の表を見やすくするなどして、再び紹介します。

学校名 都道府県 私立 卒業生数 SS 東京大 京都大 北海道大 東北大 名古屋大 大阪大 九州大 旧7
帝大
占有率
1 兵庫 220 72 86 45 3 1 2 12 3 152 69.1%
2

筑波大
附属駒場

東京   160   87 2 2 1 1   1 94 58.8%
3 甲陽
学院
兵庫 207   36 47 5 2   14 2 106 51.2%
4 東大寺
学園
奈良 212 72 18 64 9 1 2 9 2 105 49.5%
5 大阪星光
学院
大阪 198 68 16 56 4 3 1 11   91 46.0%
6 北野 大阪   348 70 9 81 9 2 3 53 2 159 45.7%
7 西大和
学園
奈良 355 69 73 39 8 3 6 25 5 159 44.8%
8 開成 東京 393   148 9 6 8     1 172 43.8%
9 堀川 京都   241 60 8 59 5 1 2 26 2 103 42.7%
10 駒場
東邦
東京 229   72 11 2 6 1 2 1 95 41.5%
11 大教大
附属池田
大阪   160 65 3 19 3 2 1 34 3 65 40.6%
12 茨木 大阪   314 63 2 26 9 1 1 78 5 122 38.9%
13 桜蔭 東京 231   72 6 4 4 1     87 37.7%
14 麻布 東京 295   79 14 9 7   1 1 111 37.6%
15 洛星 京都 211   7 39 5 2 3 16 3 75 35.5%
16 天王寺 大阪   352 68 7 47 8 3 2 46 1 114 32.4%
17 膳所 滋賀   388 64 3 46 6 2 5 55 5 122 31.4%
18 洛南 京都 426 65 13 76 4 3 1 33 1 131 30.8%
19 白陵 兵庫 180 64 16 16 4 1 1 14 3 55 30.6%
20 六甲
学院
兵庫 169   3 23 2 1 1 15 4 49 29.0%
21 高槻 大阪 249   5 27 7 3 2 25 3 72 28.9%
22 長田 兵庫   316 62 4 27 8 1 1 41 9 91 28.8%
23 渋谷教育
学園渋谷
東京 201   40 7 1 7   1   56 27.9%
24 武蔵 東京 171   21 10 6 4   1 4 46 26.9%
25 西京 京都   274 63 3 42 3   2 19 1 70 25.5%
26 清風
南海
大阪 301 65 6 29 5 1 1 30 2 74 24.6%
27 海城 東京 302   43 7 7 12   2 3 74 24.5%
28 姫路西 兵庫   274 60 5 25 5   3 19 9 66 24.1%
29 三国丘 大阪   313 63 1 22 3 1 4 39 3 73 23.3%
30 大教大
附属天王寺
大阪   157 65 1 16 1   1 17   36 22.9%
31 女子
学院
東京 214   27 6 8 5   2   48 22.4%
32 神戸 兵庫   344 60 2 29 6 3 1 28 3 72 20.9%
33 神戸大
附属中等
兵庫   125   4 5 3 1 1 10 2 26 20.8%
34 日比谷 東京   314   51 4 3 4   1   63 20.1%

「大学入試全記録」(サンデー毎日臨時増刊)という本が市販されていますが、高校ごとの大学合格実績が事細かく表になっています。そのデータを元にランキングを作ってみました。今までは大阪だけ、東京だけ、といった都道府県別のランキングだったのですが、近畿圏の学校と東京の学校を比べてみたいと思い、合わせてみました。いつものように学校の規模による優劣を補正するために、合格実績÷卒業生数=「占有率」を計算し、そのランキングを作成し、20%以上の学校のみ紹介します。高校募集の基準偏差値(開成公開テスト併願Bライン)をSSとして記入していますが、元データが少ない東京すべてと近畿圏で高校募集を行っていない学校は空欄になっています。

ベスト5校を見てみましょう。

1位は灘7割が旧7帝大に合格。これだけで十分立派な実績なのですが、残り3割のほとんどが国公立の医学部だそうです。なんという恐ろしい学校でしょう。

2位は筑波大付駒場。実数では開成や麻布の下にランキングされますが、卒業生数160名に対してこの実績ですので、占有率ランキングでは上位となります。

3位は甲陽学院。こちらも高校募集がありませんので、SSは空欄ですが、中学入試では灘と同じ日程であるため併願できず、受験者層を分け合っている学校です。

4位東大寺学園。制服の無い自由な校風が灘と似ています。大阪・京都からの通学者も多い学校です。次年度から高校募集が無くなります。

5位大阪星光学院。ミッション系の進学校で、こちらも高校からの入学者はほとんど居ない(2023年度は高校から3名入学)、男子校ですが、200名弱の規模でありながら、京都大・大阪大への合格者数は高め安定です。ここまでの近畿圏の4校はすべて男子校に占められています。

この20%以内に滋賀県で入っているのは17位の膳所のみ。和歌山からのランクインはありませんでした。神戸女学院は大学合格実績を伝統的に公表していませんのでこの表にはありませんが、国公立医学部への志望が強いようですから、もし数値がわかったとしても、旧7帝大としてはそれほど高順位ではないかも知れません。

東京都立でのランクインは唯一日比谷のみ。つまり東京では難関大進学は私立の中高一貫校が強いといえるでしょう。

<文/開成教育グループ 入試情報室 藤山正彦>