2021/04/19
【中高生対象】定期テストに向けての勉強
今回は中学生、高校生向けに定期テストに向けての勉強方法を紹介します。定期テストは純粋に学力がついているかの客観的な評価になりますし、定期テストの結果で受験できる高校や大学が変わることもありますので将来自分が進学したい学校に合格するための貯金といえます。そのため、中学校、高校のどの学年であっても頑張ってよい評価をとっておきたいものです。
今回紹介する勉強方法は基本的にどの定期テストにもあてはまりますので、定期テストで点数を伸ばしたい人は参考にしてもらえたらと思います
定期テスト受験前
0.普段から学校の授業に対する予習または復習を行っておく
定期テストに対して、一番の効果的な勉強はテスト前に慌てて詰めこまなくていいように普段から学校の授業に対する予習や復習を行っておき、授業で習ったことを定着させることです。そのうえで次項から記載しているテスト前の期間に集中的に見直しをすることでよりよい結果を出すことができます。
1.目標を決める
目標点(次の英語の試験では90点とる、次の定期テストでは5教科合計で400点得点する、など)または校内順位(次の定期テストでは数学はクラスで1番になる、学年で5番以内に入る、全体の成績で学年30番以内に入る、など)のどちらかあるいは両方で決めることがお勧めです。目標点の方が決めやすいです。目標を決める目的は勉強に対する動機付け、目標に対して行うことを絞り込むため、目標に対して行った活動の評価を行うためです。どのような目標を決めるかは基本的に自由ですが、ポイントは2つです。
① できたかどうかテスト後に評価できる目標にする
テストの結果は原則、点数で出されますので、目標としては達成できたかどうかひとつのラインで判断できるものが最適です。
よい目標の例として「次のテストの国語で80点とる」「次のテストの総合点で学年50番以内に入る」「次の理科のテストで平均点を取る」などがあります。
② 将来進学したい学校(高校もしくは大学)から決める
中学生なら行きたい高校、高校生なら行きたい大学が決まっていると決まりやすいです。例えば、中学生なら担任の先生に「私は将来〇〇高校に進学したいと思っていますが、定期テストで何点ぐらい必要ですか?」と聞けば、必要な点数(=過去その学校に進学した卒業生のおおよその平均点)を答えてくれると思います。
とはいえ、進学したい学校が全く決まっていない人もいると思います。そういう人は現状の自分の点数から決めてみるのもよいです。「前回のテストが5教科総合で270点だったから、次は320点を目標にしよう」という決め方も試してみましょう。
2.テストの日程を確認し、いつ試験対策勉強を始めるか決める
目標を決めたら次に試験日程を確認し、自分は「いつから試験勉強を始めるか」を決めましょう。中学生なら一般的に目安として2週間前、高校生は3週間前から始めるのがお勧めです。
3.テスト範囲を確認する(予測する)
定期テストは試験範囲が明確です。定期テストの試験範囲は原則、前の試験範囲の後から試験日程の直前まで学校の授業で進んだところ、になります。したがって、自分である程度予測ができます。範囲が予測できたら。試験範囲内の内容のみ勉強しましょう。そうすることで限られた時間を効率的に使うことができます。
4.テスト勉強の内容といつするかを具体的に計画する
「テスト勉強をする」と言っても、具体的な行動がイメージできていないとなかなかできません。具体的な行動を決めましょう。最低決めるものは「日時」「教材とページ」「何をするか」です。「何をするか」は例えば英単語や漢字を覚えるなら1語を50回ずつ書く、数学の〇〇問題集のp12~p16の問題1~15を解きなおす、英語の教科書のLesson2の英文を全文和訳してみる、などです。新中1生の人などは「何をするか」のイメージがわかりにくいと思いますので、先生に聞いてみましょう。毎日気の向くまま進めていると全教科の試験範囲をもれなくできることはまずありません。あらかじめ勉強計画表をつくりましょう。
5.学校の授業中使用している問題集や配布プリントの問題を正解できるようにする
これだけは最低やっておきたいという、いわば定期テスト勉強の鉄板の内容があります。定期テストの問題は学校の授業で先生が説明したこと、学校の授業で使っていたプリント教材、学校で配布された問題集を参考にしてつくられます。したがって、これらの内容、教材の問題を何も見ないで正解できるまで繰り返し復習することが最も効果的なテスト対策勉強になります。
定期テスト受験後
6.結果の振り返り
定期テスト受験後に答案が返却された際、点数だけを確認して、その他は何もしない、という人がいますが、非常にもったいないです。結果に対して振り返りを行い、次の定期テストに向けて作戦を立てましょう。振り返りは具体的に以下のことを確認することをお勧めします。
①過去の自分の点数、現在の自分の点数、目標点(未来の自分の点数)を平均点も含めて比較する
「前回の定期テストで数学が100点満点で65点だった。今回は80点だった」、この結果も点数だけ見ると15点上がっているので「よい評価」に見えます。ただ、前回のテストの平均点が45点で今回の平均点が70点だったとしたらどうでしょう。平均点が25点上昇していますが、自分は15点の上昇です。自分の点数が上がっているからといって「よい評価」とは言えなさそうです。点数の評価は平均点を考慮して確認するようにしましょう。
②試験開始時の目標を達成できたか確認する
試験勉強開始時の目標に対して、達成できたか、達成できなかったかを確認しましょう。一番大事なことは達成できた場合は「達成できた一番の原因」、達成できなかった場合は「達成できなかった一番の原因」を考えてみましょう。自分でよくわからない場合は先生に相談してみると原因を特定する助けになってくれることも多いのでお勧めです。
達成できた原因が判明すれば、それは今後の皆さんの勉強においての成功事例、財産になりますので、今後もその要因を活用するようにしましょう。
③(目標を達成できなかった場合)達成できなかった原因をどうすれば解決できるか考える
達成できなかった原因(問題、課題)が判明すれば、次にその原因をどうすれば解決できるかを考えましょう。達成できなかった原因を考える際は「かけた時間」「やり方」(3.テスト勉強の内容といつするかを具体的に計画する、で記載している「何をするか」にあたるもの)の2つの観点で考えることをお勧めします。達成できなかった原因を考える際も先生に相談することで的確で効率的な解決策を提示してもらえることが多いのでぜひ相談しましょう。
振り返りを行う目的は自分を評価することではなく、自分が成長するために次はどうするかを決めるためです。振り返りの結果を活かして、次のテストで新たなチャレンジをしてみてください。
フリーステップでは定期テスト対策に対して各生徒の目標の設定を行い、目標点にあわせてS-CUBEというシステムを利用して試験日から逆算し年間単位、毎授業単位のカリキュラムを作成しています。カリキュラムの進捗、毎回の授業において定期テストの目標点に対してどの程度達成できているかを過去の各学校の過去問から作成されているラップテスト(授業の理解度確認テスト)で中間計測していきます。ラップテストは定期テストに対する予想問題になるため、スマートフォンなど各種モバイル端末で視聴できる解説動画を自宅で授業の復習として視聴してもらい、電子版ラップテストで解きなおして学習したことの定着を図ります。カリキュラムやラップテストがどの程度進んでいるかはMy Step Log(マイステップログ)で生徒、保護者、担当講師、教室チーフの4者がいつでも確認・共有できるようになっており、定期テストに万全の準備と環境で対策を行っています。
以上のことを参考にして定期テストで点数アップを目指しましょう!
<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>