2024/07/15

【中学生向け】計画的な夏休みを過ごすために

 夏休みは1年間のうちで一番長い休みの期間です。長い休みの夏休みだからこそ、計画的に過ごしたいものですよね。この記事では、計画の立て方にスポットを当てて、夏休みを計画的に過ごす方法をご紹介します。キーワードは「何(What)を」「いつ(When)やるのか」です。

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【高校生向け】計画的な夏休みを過ごすために

何(What)をやるのかを書きだそう

~紙に書いて、やることリスト化すると効果的~

 学校の宿題、塾の宿題、部活動など夏休みにはやることがたくさんあります。目標を考え、やらなければならないこと、やりたいことなどのリストを書き出してみましょう。この時のポイントは、やることをノートなどの紙に手書きで教科別にまとめておくことです。

 手書きで書くという動作は、スマートフォンなどの電子機器を使うよりも記憶が定着しやすく、情報が整理しやすくなるという大学の研究結果もあります。

 皆さん自身で、夏休みにやりたいこと、やらなければならないことをリストアップし表に書き出しましょう。そうすることで、頭の中にあった情報が整理されて、目で見える形になるため、「夏休みにはこれをやるのだ」ということをはっきりさせることができます。

 また、やることリスト作成の際、苦手単元を把握しておくことも重要です。夏休みは長いといえども、やりたいことすべてをやり切れる人はなかなかいません。優先的にやっておくべきは苦手単元の克服です。各科目の苦手としている単元を洗い出し、やることリストの内容にメモをして加えておきましょう。

 学年別のポイントをまとめておきますので、参考にしてみてください。

12年生】

 1年生は小学校までの過ごし方との違いに注意しましょう。小学校の時との大きな違いは休み明けに実力テストや課題テストが行われることがあるということです。各教科で学校から出ている課題も計画的に進めて、プラスアルファの学習を行えるようにしましょう。

 2年生は、1年生と同じく、計画的に課題を進めてプラスアルファの学習で実力アップを目指しましょう。また、夏休みは苦手単元の復習に適した期間でもあります。この機会にもう一度学習内容を確認しておきましょう。勉強面以外でも、2年生は高校受験を本格的に考え出す時期です。入りたい学校や興味のある分野をふまえ、いくつかの志望校を考え始めましょう。

3年生】

 学校からの課題は夏休み前半に終わらせておきましょう。その後は、3年間の学習を振り返って高校受験への実力アップの期間にしましょう。1学期までに理解・定着が不十分な単元を復習し、模擬試験、最終的には入試に対応できる力を身につけましょう。また、勉強面以外では夏休みが終わるまでには、志望校をほとんど決定しておきましょう。気になる学校の資料を見たり、学校見学会にも積極的に参加してみることをおすすめします。

いつ(When)までにやるのかを決めよう

~いつから始めるのかを決めるのも大切~

 次に、やることリストで書きだした内容をどのようなペースで進めていくのかを決めていきます。このときのポイントは、いつから始めて、いつまでに、どのペースでやるかです。いつまでにやるかという期限を決めることも大切ですが、いつからどのペースでやっていくのかを決めて守っていくことも計画として重要です。

 次の表の例でみていきましょう。英語の学校の宿題は725日から始め、810日までに14ページずつ進めていくとしています。さらに、ここで考えておきたいことは、やることにかかる1日あたりの時間を予測しておくことです。学校の宿題1ページに約15分かかるとすれば、4ページで60分かかるということがわかります。1日あたりで必要となる時間を出したときに、1日あたりの勉強時間が18時間になるなど明らかに無理のある計画になっていることが分かれば、「これだけは必ずやる」という優先順位を決めましょう。その際は、先ほども述べた苦手単元の克服を優先的にするとよいでしょう。

【夏休みやることリストの例】

教科

内容(教材名、ページ)
※苦手単元についてのメモ

いつから始めて、
いつまでにどのペースやるか

英語

学校の夏休み宿題:ワーク P1~60

7/25からはじめていく。

8/10までに1日4ページずつ。

英語

塾の宿題:BUILDER P21~70

※不定詞・動名詞が苦手単元なので、優先的に取り組む。不明な点は塾の先生に聞く。

7/30からはじめていく。

8/10までは1日2ページ

お盆期間は1日5ページ

お盆休みが終わるまでに完了

 

1日の計画表を作ろう

 夏休み全体の計画を立てたら、あとは11日のスケジュールを決めていきます。タイムスケジュールの立て方ポイントは決まっていることを書き出してから、残りの時間で、何の勉強をするのかといった計画したことを書くことです。1日単位のスケジュール表を作成するタイミングは、前日の夜がよいでしょう。1日を振り返りながら、予定通り実行できたこと、できなかったことを振り返り、計画を見直しながら、翌日の予定を決めていくのです。

 次のスケジュール表を例にして、1日のスケジュールを毎日立ててみましょう。できる限り手元に置いておき、やることが終わったら、○や☑などをつけていきましょう。やることが終わっていっていることが目に見えることで、達成感が味わえ、モチベーションも上がります。

スケジュール例_アートボード 1.jpg

 いかがでしたでしょうか。夏休みの計画的に過ごすことで、2学期以降の定期テストや模擬試験で目標点数を突破できるようにしていきましょう!なお、当塾のシステムであるMy Step Logでは、これまでに授業や自習で実施した理解度確認テスト(Lapテスト)の結果を一覧表で確認することができます。単元の理解度の一覧を見て、Lapテストで間違った問題はどこだったか?と確認することで、苦手単元を洗い出しましょう。また、My Step Logの活用法に関しては、過去の掲載記事「My Step Logをふだんの1日のスケジュールに組み込んでみよう」もご覧ください。1日のスケジュールとして、いつ、どういった機能を使えばよいのかをご紹介しておりますのでご参考にしてください。

 

<文/開成教育グループ 個別指導統括本部 教育技術研究所>