2021/12/06
【高校受験】過去問の効果的活用法 ~過去問用ノートを作成しよう~
中学3年生の皆さんの多くは、受験をする経験は初めてかと思います。これからの入試直前期では、過去の入試問題をフル活用して志望校に合格するための対策をしていく時期になります。受験に向けたラストスパートのおともとして、過去問題をどのように活用すればよいでしょうか。今回は、入試直前期に効果バツグンな「過去問用のノート」の作り方についてご紹介します。
まずは、過去問を使った対策の目的を確認!
過去問用ノートの説明の前に、過去問題集を使って対策する目的を確認していきましょう。ポイントは3点あります。
ポイント① 出題傾向、時間配分、配点を知る
最初の目的は出題傾向、時間配分、配点を知ることです。入試問題に傾向は必ず存在します。頻出の単元や出題方式の対策をすることで点数の底上げが可能です。
ポイント② 現時点での自分の力と合格点との差を知る
次に、現時点での自分の力と合格点との差を知ることです。自分の点数を知り、足りない部分をどの教科、どの単元で補うのかを考える材料にします。そのため、必ず過去問ノートなどに書き留めておき、対策を考えていきましょう。
ポイント③ 苦手単元を再発見する
最後に、過去問演習を通して自身の苦手単元を再発見することです。入試対策において、解けない問題を解けるようにすることが大切です。そのためにはまず、自身の弱点把握ができていなければ始まりません。解けなかった問題を復習するだけでなく、その単元、その形式の問題に対応できるよう類似の問題や難易度の近い問題を演習する必要があります。
過去問用ノートの作成方法 ~実力アップのためにはふり返りが大切~
過去問題集は、本番で実力を発揮するためにフル活用しておきたいものです。そのため、過去問を解くとき、ただ単にいつもの問題集と同じように解いて答え合わせして終わりではもったいない使い方といえます。
入試直前期に大きく成績を伸ばすためには
①弱点分野・単元を見つける
②何が課題点なのかをはっきりさせる
③どうやって弱点を克服するかの方法を考える
を何度も何度も繰り返していくことで実力アップできます。
そこで、この実力アップをするためのふり返りを実行に移すために、過去問演習専用のノートを準備し、間違えた原因を見つけてどのように克服するのかを考えてまとめましょう。自分自身で、1週間の間にできなかった単元を完璧にするなどの目標を立てて勉強できるようになります。そして次に、他の年度などの類似問題を解いたときに点数が上がっていれば、過去問ノートを活用して勉強した成果が出たといえます。過去問用ノートを使って、周りの受験生と差をつけましょう。
では、過去問用ノートの作り方の例を見てみましょう。
このように間違えた理由、自分の弱点の単元などを知り、克服する方法を考えて対策することによって解けない問題を解ける問題に変えていくことができます。
では、教科ごとにどのようなことを書いておくとよいのか、例をあげておきます。
英語の例
・分からなかった単語・熟語をまとめる
・長文で読めなかった原因や、解けなかった問題形式を記入して、次は解けるようにする
数学の例
・分からなかった公式や解き方をまとめてメモしておく
・計算ミスした問題について、計算ミスの原因を記入して、次から計算するときに注意できるようにする
国語の例
・分からなかった漢字・現代語の語句をまとめる
・現代文の内容理解で解けなかった問題の選択肢について、誤答の原因を記入して、根拠・理由をもって解けるようにする
今回紹介した「過去問用ノート」を使った、過去問の効果的活用法はいかがでしたか。実力アップのためには、過去問の結果を分析して、次の勉強に必ず生かしていくことが大切です。フリーステップでは、過去問演習で見つかった弱点単元や課題点は、冬期講習や入試直前特別対策講座などの授業で徹底的に対策していきます。ぜひ、今回の過去問活用法を実践して、志望校合格に向けて日々努力を積み重ねていきましょう。
<文/開成教育グループ 個別指導統括本部 教育技術研究所>