2022/08/22

【高校受験生向け】秋以降の受験対策 ~定期テスト対策と入試対策を並行しよう~

中学3年生のみなさん、夏休みの学習は計画通りできましたか?夏休みの勉強が思うようにできなかったな...という人も、計画通りできた!という人も、2学期からの過ごし方次第で実力は大きく変わります。なぜなら、中3生の2学期となると、部活動も終了して勉強に重きをおく人が増える時期だからです。そのため、秋の勉強でほかの人と差をつけるための作戦を立てることが重要なのです。

この記事では、夏休みが終わったあと、2学期以降の受験対策はどうすればよいのかについて、ご紹介します。

32学期は、定期テスト対策と入試対策を並行で行う時期

夏休みが明けた後、高校受験生の9月からのポイントは、入試実践力と内申点アップです。定期テスト対策と入試対策を並行して行い、本格的に受験勉強に取り組む時期となります。

では、定期テスト対策と入試対策はどのようなバランスで勉強していけばよいのでしょうか?

定期テスト対策重視か入試対策重視かどのようなバランスがよいのかについては、受験生によって異なります。みなさんはどちらに当てはまりますか?

・定期テスト対策メインの方がよい受験生

部活を続けているため勉強時間が限られている

内申点が志望校の目標に足りていない

・入試対策をメインで行ってもよい受験生

内申点は志望校の目標に対して十分に取れている

高校入試では内申点が点数化されない高校(私立高校など)を受験予定している

2学期以降の基本的な勉強スケジュールは、どちらの対策を重視するかによって次のように計画を立てましょう。

・定期テスト対策メインの場合

平日は定期テスト対策(その日の学校の復習)をメインとし、入試対策を1科目決めて学習するのがよいでしょう。そして、中学3年生の2学期範囲は理解をするのに時間のかかる単元が多いため、土・日などまとまった時間が取れる日に理解できるまで復習をしていきましょう。

・入試対策メインの場合

入試対策としてやるべきことを科目ごとに1週間単位で決めて、学習を進めます。平日は学校の宿題は先に終わらせ、残りの時間で入試対策の勉強に時間を使うとよいでしょう。土・日は模擬試験と同じスケジュール・時間割で勉強時間を組み立ててみるとよいでしょう。英語・数学・国語・理科・社会の科目をバランスよく学習に取り入れられますし、模擬試験と同じスケジュールで行動することで、試験の感覚にも慣れていくことができます。

秋以降の入試対策って具体的に何をすればよい?

1.模擬試験や実力テストを1つの目標として対策を立てる

9月からは毎月のように中学校の実力テストや学校外の模擬試験を受験するようになります。年が明けてから実施される高校受験の本番までの目標を立てることも大切ですが、先が長いとモチベーションが保てなくなりやすいです。

そこでオススメは、模擬試験や実力テストごとに目標を立てておくことです。

 

目標を立てる際のポイントは、

①次のテストで「どの単元」の点数アップができるようにしたいかを決める。

②点数アップしたい単元の勉強を「どうやって」達成するかを決める。

 

具体例:

「前回できなかった関数の単元は、10月にある模擬試験では解けるように学校の問題集を使って復習をしておこう」

「社会の歴史の流れを受験用問題集で一通り復習して、得点15点アップを目指す」

このように具体的な目標と、そのためにどのような学習をするかを決めておくと、入試対策で何をしておくかを具体的に決められます。

2.英語や数学はこまめに全体的な復習をして苦手単元をなくしていく

・単元別の総復習を仕上げる

夏休みでは、中1~中31学期までに学習してきた内容をメインとして単元ごとに復習してきたことと思います。みなさん夏休み時点で単元別の総復習は完了しましたか?完了していない人は、まず、単元別の復習を2学期のうちに終わらせておくことを目標にしましょう。とくに英語と数学は積み重ね教科であり、1・中2で学習した内容の理解が不十分であると、中3範囲の学習理解や入試で得点が伸び悩みやすいです。夏休みでやり残した単元や、模擬試験で発見した課題点は2学期の早いうちにやり切りましょう。

・形式別の演習も行い、広範囲の内容を対策して苦手単元を発見する

高校入試の英語は、長文読解や会話文といった出題形式が頻出します。そのため、形式別演習として、長文読解も2学期からは本格的に取り組んでおきたいところです。長文を読むためには、英単語を覚えることと、英文法を理解することが必要です。長文を読むことで、英単語・英文法で理解不十分な箇所が発見できるので、効率よく苦手単元の洗い出しができます。英語長文はまったく歯が立たないものではなく、自分でも読めそうという英語長文から読むとモチベーションも保てるのでおすすめです。

数学についてはこの時期に一度過去問に目を通しておくとよいでしょう。どのような問題が出題されるのかを分析することで、どのような問題レベルを解けるようになったらよいのかがわかります。過去問に目を通したうえで、計算分野、関数分野などの計算力をつけるよう受験対策用の問題集を1周できるように進めていきましょう。

3.暗記モノはスキマ時間を活用する

理科の公式や社会の語句の知識をつける勉強や英単語を覚えるといった暗記モノについては、スキマ時間を活用して覚えるようにすることが、効率のよいオススメの方法です。

スキマ時間とは?

・学校の休み時間

・晩御飯までのちょっとした間

・友達との待ち合わせで待っているとき

・寝る準備をしたあとの寝るまでの時間

...など、5分程度でも何かに取り組める時間があるときを指します。

この時間を有効活用するために、暗記モノの社会の用語集や英単語帳などは常にそばに置いておき、スキマ時間ができたというときに取り出して学習できるようにしましょう。

15分でもやっておけば、1か月で約2時間半の勉強をしたことになります。まさにチリも積もれば山となるといえます。ぜひ、スキマ時間を有効活用して、入試対策を有利に進めていきましょう。

いかがでしたしょうか。秋以降は本格的に受験勉強へ取り組むことになります。本日ご紹介した受験対策法を実践することで、少しでも他の受験生と差をつけていきましょう。

<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>