2021/03/22

点数アップの裏側【CASE5】

 1学期の期末テストから2学期の中間テストにかけて、数学Ⅰで70点から92点へと22点もの点数アップに成功した高校1年生の川俣逢さん(以下川俣さん)と、担当講師の伊藤真輝先生(以下伊藤先生)にインタビューしました。もともと数学が好きだという川俣さんはどのように点数を上げたのでしょうか。

‐今回点数アップしたきっかけはなんでしょうか?

川俣さん:問題集を何度も解き、問題に慣れるようにしたことです。問題パターンに慣れていないことで起きていたミスを減らすことができました。先生の指導に従って間違えた原因をしっかりと考えたこともミスを減らすことができた理由です。また、先生が同じ問題であっても何回も繰り返し、徹底的に解説をしてくださっていました。それによって誤った理解をしていた問題も溶けるようになりました。

伊藤先生:本人の言うとおり、学校の問題集を何度も解いて「何故間違えたのか」という原因を見つけたことが大きいと思います。また高校は学校によって出題されやすいパターンなどもあるので、学校の先生が授業中に何をおっしゃっていたかということをしっかりと確認していました。

-元々の点数(70点)から見ても数学が苦手な印象は受けませんが、数学に対する気持ちの変化はありましたか?

川俣さん:はい、数学は元々好きでした。今回のテストでより一層数学が好きになり、また「得意」になったと思います。

‐ある程度点数がとれている中でさらに上の点数を目指すには「好き」から「得意」に変わるターニングポイントがあるのではないでしょうか。思い当たるところはありますか?

川俣さん:やはり問題を間違えた原因を徹底的に考えたことが今までと今回の違いだと思います。また、数学がますます好きになったことも変わった点です。

伊藤先生:川俣さんは分からなかったところをそのままにせずに質問してくれていました。それによって、ただその問題を解決するだけではなく同じような問題が出題されたときにどのように解いていくのかを考える力がついたのだと思います。

‐伊藤先生は普段の授業でどのようなことを意識していますか?

伊藤先生:生徒にもよりますが、ある程度点数をとれるような生徒に対しては問題文を一行ずつ丁寧に読み取ることや間違えた原因の追及をしっかりするように指導することが多いです。数学の学習にはいくつかの段階があると私は思っています。まずは「公式を覚えているか」という知識面、次に「問題文は何を答えさせようとしているのか」ということの理解力が重要だと思います。高校数学では特に、問題集の数値を変化させただけの問題などもテストに出やすいので演習量を増やし、どのようなことを問われる問題なのかという理解を深めることが必要だと思います。さらにその上に、「一行ずつしっかり読み込んでケアレスミスをなくす」という段階があると私は考えています。生徒一人ひとりが今どの段階にいるのかを意識して授業を行っています。

‐川俣さんは数学が得意になったことも踏まえ、将来の夢ややってみたいことはありますか?

川俣さん:大学で建築を学びたいと思っています。住宅などの設計をやってみたいです。そのためにこれからは数学だけでなく、物理など他の科目もしっかり学習していこうと思っています。毎回のテストで良い結果を更新できるように日々の積み重ねを大事にしようと思います。

‐今回のテストから得られた教訓は他の科目にも応用できそうですか?

川俣さん:問題を何回も解いて問題パターンに慣れることは特に応用できることだと思います。演習量の確保も大切だと感じています。

 元々数学が好きだったという川俣さんは演習量を増やすことで多くの問題パターンに接し、また間違えた原因をしっかりと追求することで同じミスを繰り返さない工夫をしたことで点数を大きく上げることに成功していました。これは数学は勿論、他の科目にも応用できる工夫ではないでしょうか。ぜひこれからも将来の目標達成のために講師の先生と一緒に頑張ってください!

【今回、取材にご協力いただいたお二人】
フリーステップ花小金井教室 生徒:川俣逢さん 講師:伊藤真輝先生
ありがとうございました。

<取材・文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:高山萌々子>