2022/06/06
講師全体研修会レポート ―変わりゆく「教育」「受験」にどう対応するか
5月15日、フリーステップの講師全体研修会が今年もオンラインで開催されました。この講師全体研修会は、昨年度の入試結果や保護者の方へのアンケートを踏まえた、講師の授業品質向上のために毎年実施されるものです。今年度の研修会の内容についてまとめてみましたので、是非ご覧ください。
昨年度の振り返り――入試結果について
2021年度の大学入試では、新型コロナウイルスの混乱から志願者が大幅に減少していましたが、2022年度は前年度の102%となり、増加したもののやはり感染症の影響が続いているようでした。
フリーステップでは、国公立大学と関関同立大の合格者が、四年連続で過去最多人数を達成しました。関関同立大については、合格率・受験回数ともに増加し、大学別に設定されたカリキュラムに沿った学習が成功した形となりました。
「システム」と「人」
フリーステップでは、「システム」と「人」の二つを軸に、よりよい授業を提供できるよう心がけています。昨年度の結果や反省を踏まえて、どのようにフリーステップが変わっていくのかを紹介します。
今後のフリーステップ・・・・・・「システム」
My Step Logについて
学習カードやカリキュラムの電子化システムであるMy Step Logの全教室導入や、授業の理解度を確認するデジタルLapテストの全科目導入が今年度から実施されています。今後は、受験生のLapテスト得点率や受験結果を集積し、最適な学習テンプレートとして繁栄させていきます。受験用カリキュラムの早期開始によって、受験生として勉強する習慣づけを早い段階から行えるようにします。
英語教育について
大阪府公立高校では、特に上位校において、外部検定の重要性が高まっています。そのため、フリーステップの英語4技能対策講座の活用を促していきます。
大学入試においても、共通テストにも見られる、英語の長文偏重の傾向に合わせて、フリーステップでも、オリジナル教材である「ライトパス」を使用した、長文読解演習に注力していきます。
それに伴って、オリジナルテキストの改訂をぞくぞく行います。2023年夏には「ライトパス文法編」を、2024年夏には「ライトパス構文編」「ライトパス長文編」を改訂予定です。
2025年度の共通テスト改革について
現在高校一年生の学年から、大学入試の共通テストが大きく変わります。
数学では、「数ⅡB」の代わりに「数ⅡBC」が新設され、文系でも数Cの学習が必要となります。
歴史の分野では、「日本史」「世界史」の他に「歴史総合」という近代史の科目ができ、入試においては「歴史総合&日本史」のように、たとえば日本史選択者でも近代世界史を勉強することとなります。
さらに、「情報」が共通テスト科目になります。この科目は現時点でテキストや問題などの情報が少ないため、情報が入り次第詳細や対策についてお伝えしていく予定です。
今後のフリーステップ・・・・・・「人」
変化する受験傾向に対応するには「システム」だけでは不十分です。フリーステップ講師陣もまた、先述したような受験についての知識を持っておく必要があります。生徒の志望校に合わせ、細かくカリキュラムを編集し、個人個人に最適な学習プログラムに作り替えていく役目を担うのは、生徒のことを一番よく理解している、我々講師なのです。
2021年夏に実施した保護者アンケートでは、講師への信頼度・満足度が前年度より上昇しており、また、今年度よりエキスパート講師制度が設けられました。この取り組みは、授業についての能力だけでなく社会人基礎力を向上させることを目的としたものです。
システムを運用し、実際に授業を行うのはフリーステップ講師陣です。
大切なのは、信頼できる講師になること、ひいては、信頼できる人間になることなのです。特に、フリーステップは個別指導の学習塾ですので、集団授業の塾よりも、講師と生徒が関わり合う時間が長くなります。生徒の皆さんは、受験という人生の大きな転機ともいえる瞬間のために、我々講師陣を頼り、勉強に励んでいくのです。保護者の方も同様に、我々を信頼して塾に送り出しているのです。
自分自身が「こういう先生に教わりたい」と思える講師像は、人間としても信頼できるものではないでしょうか。講師が自分自身に市場価値をつけ、生徒だけではなく保護者の方にも「選ばれる」講師になることが大切であると再認識しました。
<文/開成教育グループ 個別指導統括部 フリステウォーカー講師編集部:仲保 樹>