2022/08/01

目に見える 美しい科学【第1回】-きらきらふわふわ水中シャボン玉!?-

「あ!きれい!」と感じるその美しさには科学が潜んでいるかも!その美しさの謎を一緒に解明してみませんか? 理科の勉強ももっとおもしろくなるはず!気になったものは、より深く研究してみることもオススメです!

大学で科学を学んでいる私が、とっておきの「目に見える美しい科学」を紹介します!

きらきらふわふわ水中シャボン玉

水中シャボン玉を作ってみよう!

用意するもの:

プラコップ、水、ストロー、食器用洗剤

【注意】シャボンづくりに使用した水は飲んではいけません。

作り方:

  • プラコップに水を入れる。
  • ①に食器用洗剤を数滴垂らす。
  • ②を混ぜる。【注意】この時、泡を立たせないように混ぜること!
  • ストローの先をシャボン液の中に入れる。ストローの反対側を指で塞ぐ。
  • 指で塞いだまま、シャボン液から上に出す。
  • 塞いでいた指を離す。

「うまくできないなあ」って時は研究チャンス!自由研究にしてもおもしろいかも...!

調べるポイント

・シャボン液の濃さを変えてみよう!(食器用洗剤によってシャボン玉ができやすい濃度もさまざま!)

・液を落とす量、高さを変えてみよう!

なぜ水中にシャボン玉ができるのか?

なぜ水中にシャボン玉ができるのだろう?水中シャボン玉の構造を見てみよう!

水中シャボン玉_構造.png

空気の膜がポイント!

水に食器用洗剤を加えることでこの、水中にシャボン玉ができるんだ!

ではなぜ食器用洗剤を加えると空気の膜ができやすくなるのだろう?

食器用洗剤に含まれる界面活性剤がポイント!

界面活性剤の構造を見てみよう!

水中シャボン玉_親水基・疎水基.png

界面活性剤には水と馴染みやすい「親水基」という部分と、水と馴染みにくい「疎水基」という部分があるよ。

シャボン液の中でどう働くのかな?

水中シャボン玉_構造2.png

溶液側に水と馴染みやすい親水基、空気側に水と馴染みにくい疎水基を向けて界面活性剤が集まるよ!こうやって空気の膜ができるんだね

さあ君も一緒に水中シャボン玉で遊ぼう!

慣れてきたら、コップの中にいっぱい水中シャボン玉を作ってみよう!

シャボン液に食紅を加えて色付きシャボン玉にトライしたり、

タイムアタックで何個できるか競争するのも楽しいかも!

みんなもやってみてね!

<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>