2020/07/27

【中3生必見】自宅での過ごし方アドバイス(オンライン講師座談会)

受験勉強を頑張る皆さん、学習は進んでいますか?自宅にいる時間が増えたことで、より学習に集中できたという声も、難しくなったという声もあるかと思います。

今回いろいろな教室の講師に集まってもらって、座談会形式で高校受験生におすすめの「自宅での過ごし方アドバイス」を聞いてきました。効果的な自宅学習の方法を中心に皆さんの学習に役立つと思いますので、ぜひ活用してみてください!

後藤講師(東小金井教室)

3生になり、受験生となるとやらなければならないことはたくさんあるけど、どのように時間を使えばいいかわからず、切替が難しいですよね。そんな時、勉強するときとしないときの区別をつけられると集中して取り組めます。そうは言っても、自宅で切り替えることは難しいという人が多いと思います。そんな人にフリーステップのオンライン自習室はお勧めです。オンライン自習室に参加する時間は勉強する時間にして、きちんと時間分けをすれば、区切りはつけやすいのではないでしょうか。オンライン自習室ならではの、「見られている」緊張感が、集中して勉強することに繋がります。また、自宅にいると「ついついテレビや動画、音楽を聴いてしまう」という人、いませんか?その時間を英語のリスニング対策に充てましょう!私は受験生の時、気分転換に好きな海外の映画や音楽をよく聴いていました。リスニングはとにかく「耳を慣らす」ことです。英語が苦手という人も、休憩時間には、試しに海外映画や音楽を聴いてみてはどうでしょうか?

安田講師(古市教室)

私も区切りをつけるということで、自宅では学習スペースと休憩スペースを分けることをお勧めします。私は受験生時代、部屋に入れば必ず勉強し、一歩外へ出ればやらないと決めていました。気持ちの切り替えを、場所の移動で物理的に行っていたんですね。だから部屋に入ると自然と勉強に身が入りやすくなりました。自宅の中でも、集中する環境を作ることはできるはずです。たくさん勉強時間はとりたいけど、集中力が続かないという人は試してみてください。あと、中3生には、国語の中で「古文」と「文法」は点数がとりやすいので自学習するときにはおすすめです。基本として身につけなければならない範囲が狭いので、しっかりと時間をかけて取り組めば、教科書に出てくる単語や用法を短期間で完璧にすることができます!

中嶋講師(高槻教室)

確かに勉強する環境を整えることは大事ですよね。ところで、中学3年生の皆さん、自宅自習をなぜ行うか意識できていますか?僕は授業で生徒に模試を解かせています。なぜかというと、問題集などで解くことができても試験になると点数が取れないという場合、本番に近い環境で解くことで、その課題が明らかになるからです。そこで、分かった課題箇所を生徒に自習してきてもらいます。授業では学校の先取りを優先するので、学習の抜け漏れがあっても、その対策の時間が十分に取れないんですね。自宅学習の目的は、その対策をすることにあります。皆さんは普段の授業に加えて、自習も行うので大変だと思います。でも、先生方が出している自習課題にはちゃんと意味があるんですよ。

寺西講師(萱島駅前教室)

僕もそう思います。中学3年生はこの時期までに、理系科目も文系科目同様に12年生の知識の抜け漏れをなくせるかが勝負です。数学は基本的な公式が土台の役割を果たしますから、公式は確実に覚えましょう。新しく習ったところばかりではなく、まんべんなく中1からの範囲を見直すことが大切です。僕は生徒がどこまで基礎知識の定着が出来ているか確認するために、授業で応用問題を解かせています。基本知識を自宅学習で暗記に充て、授業で演習問題を解いてもらうことで理解度を図ります。演習問題を解き、見えた課題を踏まえて、自宅学習に充てます。中嶋先生と順序は逆になりますが、自宅学習を効率化させるという目的は同じです。

萩原講師(戸田公園教室)

自宅学習の成果を確認していくためにも、やはり僕は期限を決めることが欠かせないと考えます。僕であれば、生徒に出す自宅学習の範囲を最終的な〆切を8月末に置いて一か月ごと、一週間ごと、一日ごと、というように細かく設定します。継続的な自習が難しいという生徒にとっては、学習量と進捗の管理という点において効果的な方法です。いつまでにやるか意識して学習すること、授業でも自宅学習でもこのメリハリが集中力を保つコツだと思っています。志望校合格を最終ゴールにして、そのために必要な点数とその点数を取るために必要な知識を整理して、残された時間をどう振り分けるか。しっかりとした計画はとても大切です。



3生のこれからの学習に役立つお話を聞くことができました。どの講師も自宅学習を重要だと考えておられることがよく伝わる座談会でした。「塾に来ていれば安心」ではありません。毎日の多くの時間を過ごす自宅での学習はとても重要です。自宅学習の成果は必ず入試に活きてくるはずです。皆さんも今回の内容を参考にして頑張ってください!

<今回参加してくれた講師の皆さん>

後藤 知美さん(東小金井教室)

安田 理乃さん(古市教室)

中嶋 優吾さん(高槻教室)

寺西 帝乃さん(萱島駅前教室)

萩原 貴利さん(戸田公園教室)

<取材・文/開成教育グループ 個別指導部 フリステウォーカー講師編集部:永松雄太>