2023/02/20

点数アップの裏側【CASE12】

「塾に行っているから安心だ」と高を括って、勉強に精を出していない人はいませんか?

ただ何も考えずに塾に通ってはいませんか?

勉強するうえで大切な姿勢とは、一体どういうものでしょうか。

今回は、二学期中間から期末にかけて数学で38点の点数アップを達成した、フリーステップ千里山田教室に通う守田佳永さん(中学一年生)と、二年近く守田さんの担当講師をしている波多野先生にお話を伺いました。

二学期中間のテスト結果が返却されたとき、どう思いましたか?

守田さん:絶望でした。今までよりも下がっていたので。

波多野先生:学校の進度が想定より早くなっていて、気付いたらテストが始まっていたような印象でした。

守田さん:行きたい高校があって、そのために定期テストで良い点数を取る必要があったんですが、これは「やばいな」と思って、頑張ろうと思いました。

それまではどういう勉強法を取っていたのでしょうか?

守田さん:どうしたらいいのか分からなかったので、いつも通り、普通に、って感じでした。

テスト結果を受けて、具体的にどういう勉強法に変えましたか?

守田さん:課題をもらったとき、テストに出そうだというところは、もらった当日に解き終えるようにして、理解するのを先延ばしにしないようにしました。分からなかったところがあったら、先生に訊くようにしました。そうしたら、テスト前にワークなどを完璧にできるようになりました。それと、授業のノートを自分でつくることで、理解度が上がりました。

波多野先生:学校の進度を逐一確認して、テスト範囲や日程などをちょくちょく確認していたくらいです。本人が一番意識してやってくれていたので、講師としても助かりましたね。「テスト前だから特別なことをする」ということはなかったです。普段から同じことをしていました。

そして、38点アップのテストが返ってきて、どういう感想を持ちましたか?

守田さん:「上がっても20点くらいかな」と思っていたけど、40点くらい上がっていて、「採点ミスかな」と思ったくらいです。

波多野先生:驚きでした。前の点数からすごく上がっていたので、本人が努力したぶん、それが返ってきた感じがありました。

数学は元々得意だったんですか?

守田さん:元々数学は嫌いではなかったですが、今回の点数アップで自信がついて、「得意」になりました。

なるほど、今回うまくいった勉強法を他の科目に応用していたりしますか?

守田さん:理科や英語でも、課題を当日に終わらせて、すぐ理解できるようにしていますし、ノートも作っています。それで、自分の苦手なところを理解して潰していくことができています。

大変だったと思いますが、それができた理由は何だと思いますか?

守田さん:大変でしたけど、行きたい高校があったので。そこに行くためには、このままの点数ではダメだと思っていました。行きたい高校に自分が通っている姿を想像して、それをモチベーションにしていました。

それは素晴らしいですね! ところで、なぜその高校に行きたいのですか?

守田さん:水泳部に入っているんですけど、その高校は水泳が強くて、それで、いいなと思うようになりました。

また春になって夏になっていくと、水泳部の活動も本格化するのでしょうか。

守田さん:はい。

そういう中で、「課題を必ず当日にする」「ノートを作る」のは大変ではないですか?

守田さん:だと思いますけど、せっかく自分で決めたことだし、自分のために、しっかり頑張ろうと思います。

では最後に、講師から見て、今回の直接の勝因は何だったと思いますか?

波多野先生:講師が言うより早く、守田さんが自主的に、主体的に行動した結果であると思います。テスト範囲の把握をしているか確認したり、ペース配分の話をしたりしましたが、それが役に立っていたら嬉しいですね。

なるほど。では、本日はありがとうございました。

守田さん波多野先生:ありがとうございました。

 

勉強・受験勉強は「自分のためだ」とよく言われます。では、具体的に自分がどうなるためなのでしょうか。それを考えられるということが、点数アップや自分の成長に繋がり、そして向かうべき道のりを示してくれるのではないでしょうか。

<文/開成教育グループ 個別指導統括部 フリステウォーカー講師編集部:仲保 樹>