2023/05/01
テストの点数を上げるために必要なものとは?──点数アップ祭りインタビュー・山科教室
テストの点数を上げるためには何が必要でしょうか?
素晴らしい講師? 最高のテキスト? 快適な自習室?
一つひとつはそうでしょう。けれどもそれは、それがあればすべて解決するという銀の弾丸ではありません。
では一体どうすればいいのでしょうか?
今回は、点数アップ祭りで最優秀教室を獲得したフリーステップ山科教室の、林先生、植田先生、助田先生にお話を伺いました。
点数アップ最優秀教室誠におめでとうございます。率直な感想を教えてください。
林先生 「とても嬉しい、というのが率直な感想です。昨年度は、掲げていた目標──成績回収率100%、宿題忘れゼロを達成できなかったのですが、今年度はそれを教室全体として意識して、みんなが協力してくれました。このような形で認められたことはとても嬉しいです」
植田先生「正直実感がなかったです。教室で掲げた目標を達成するために当たり前のことを当たり前に、普通にやったつもりでした。でも、教室にトロフィーが飾られたとき、自分たちの頑張りが認められた気がして、嬉しく思いました。」
助田先生「最優秀教室を狙っていたわけではなく、いつも通りのことをしていました。言ってしまえば、生徒さんが塾に来るのはテストの点数を上げるためなので、やることを順当にやった結果です。頑張りが認められたことは嬉しく思います」
今回の点数アップ祭りに関して、印象的なエピソードはありますか?
助田先生「普段から高得点を取ってくれる生徒さんだったのですが、ついに100点満点を取ってくれたんです。以前から高得点であることに満足していたようですが、『90点台取れるなら100点も取れるよね?』と焚きつけてみました。そうすると、授業中も主体的に学習に取り組んでくれるようになり、100点という結果が返ってきました。現状に満足するのではなく、『前へ前へ』という意識が功を奏したのかなと思います」
植田先生「32点の点数アップを達成した生徒さんなのですが、普段から意欲があまりなく、テスト前になってようやく焦りだすタイプでした。点数アップのために、問題の取捨選択の必要性を伝え、実践してもらったところ、良い結果が返ってきて、すごく喜んでくれました。私もとても嬉しかったです。意欲のあまり持てない生徒さんは、自分で現状をどうこうしようという段階までいかないこともあると思いますが、『一緒に現状を打破しよう!』という気概で、ともに取り組んでいけたのがよかったのかなと思います」
林先生 「そのテストは、学校指定のワークブックからよく出題されるというタイプでした。そのため、ワークブックを自学習でどのくらい進めているか、その生徒さんに逐一確認するようにしていました。『まだやってない』という返事をもらうことが多かったのですが、授業前の雑談で話題に上げたり、少しでもやってきたときは『すごい!』と褒めるようにしたりと、意識をしていました。その結果、なんと三周もワークブックをやってきてくれたんです。やはり褒められると嬉しいものですので、やってきたことやできたことについては、きちんと褒めてあげることで、本人も意欲的に学習を進めることができたのではないかと思います」
では、目標を達成するために、具体的に何を行なっていましたか?
植田先生「教室全体として、定期テスト二週間前にはテスト範囲の学習をすべて終わらせるように徹底させていました。また、個人的には、生徒の苦手な分野・範囲をリストアップし、定期テスト前の二週間は、そこを集中的に取り組ませるようにしていました」
助田先生「生徒のモチベーション維持を心がけています。定期テスト前で勉強ばかりになる時期でも意欲的に取り組んでもらえる雰囲気にしたいので。勉強したくない、という空気になっていたら、5分ほど雑談するなどして、話の合間に勉強するようなイメージで勉強させていました」
林先生 「My Step Log(編集部注:フリーステップが提供する学習eポートフォリオ)の講師閲覧用備考欄には、その生徒さんの授業でテスト前に取り組んでほしいところや、生徒さんの性格なども詳しく書くようにしています。それによって、教室のどの講師が担当しても、同等に高品質な授業ができるようにしています」
では、最優秀教室に選ばれた理由、他教室との違いとは何だと思いますか?
林先生 「講師間での報告・連絡・相談を徹底させています。授業中に思ったことなどを報告し合い、相談するようにしています。それに伴って、カリキュラムや授業の進め方を変更する場合もあります。細かいところまで相談するため、その生徒さんに合った最善策を取ることができています」
助田先生「教室チーフが、この『報・連・相』を徹底させるように指導してくださったんです」
林先生 「今となっては自然に染みついています。授業終わりで、その生徒さんの担当講師で報告し合うことができるようになっています。講師も基本的に仲が良く、自然とコミュニケーションが取れる仲です」
最後に、今後の目標を教えてください。
林先生 「やるべきことは変わらないと思います。やるべきことをやるだけです。合格や点数アップなどの目標を達成するために、これからも頑張ります」
植田先生「まだ学生なので、生徒と同じようにテストがあって、そのぶん生徒の気持ちはわかっているつもりです。どうやったら勉強を楽しめるか、自分で考えてもらえるように、これからも授業していきたいと思っています」
助田先生「中学三年生が多かったので、必然的に新高校一年生が増えています。高校生になったこの時期が、部活などがあって一番勉強に身が入りづらい時期だと思います。だからこそ、勉強に対して主体的な取り組みをしてもらえるように、指導していきます」
山科教室の講師陣は、互いに協力し合い、生徒一人ひとりに合った学習スタイルをきちんと提供できるように、努力をしているようです。
しかし、それは、講師が一から百まですべて面倒を見ているわけではありません。
「先生の言ったようにやったらできた!」という成功体験では、あまり伸びしろがないように思いますが、そのあたりをどう考えているのでしょうか。すると、このような問いが返ってきました。
林先生 「できなかった問題は、なぜできなかったのかというのを生徒さんと一緒に話し合うようにしています。そして、授業内容も含めて、一緒に考えるようにしています」
この、「生徒も一緒に考える」という姿勢が、山科教室が大切にしている姿勢であって、かつ、テストの点数を上げるために、必要な考え方ではないかと思います。インタビューでも、「生徒が主体的に勉強する」ことに重きを置いているということがよく伝わってきました。
いくら塾に通っても、テストは一人で受けるものです。隣に、信頼できる講師はいません。
いくら宿題の出来が良くても、それが短期記憶の産物であれば、功を奏すことはありません。
大切なのは、今、まさに今、自分の描く未来のため、その目標のために、自ら望んでペンを握ることなのです。
テキストやノートをめくり、一問でも解き、一単語でも覚え、一行でも書く──それを誰にも強制されるでもなく、達成できる意志です。
さあ!
今からでも始めましょう!
<文/開成教育グループ 個別指導統括部 フリステウォーカー講師編集部:仲保 樹>