2023/11/06

人と向き合おう。一緒に成長しよう。【講師フォーラム参加レポート】

~人と向き合おう。一緒に成長しよう。~

今回の優秀教室や優秀講師の発表を聞いて、人と向き合うこと、共に成長することの大切さを感じました。発表内容を振り返りながら、そう考えた理由を報告していきます。

 

はじめに:講師フォーラムとは

フリーステップで毎年一度行われているイベントです。成長力や合格力が評価され優秀教室に選ばれた4教室、および点数UPなどで優秀な成果を上げた講師を表彰するとともに、取り組んでいることを発表・共有し、フリーステップ全体のクオリティを上昇させることを目的としています。

 

優秀教室発表

今年度の優秀教室は、「堺東駅前教室」「野方教室」「南草津教室」「武蔵浦和教室」でした。この4教室の発表後、講師投票によって、最優秀教室を決定します。

この章では、それぞれの教室での発表を振り返り、各教室の取り組みを紹介していきます。

堺東駅前教室

堺駅前教室では「全員が教室のことを大好きであってほしい」を理想に掲げています。

しかし「塾では得点できているが、テストの点数につながらない」

「家では勉強のやる気がでない」「部活がいそがしくて宿題ができない」などの課題を抱えていました。そこで堺駅前教室では

PDCAサイクルの徹底」を行いました。

Plan:逆算型でカリキュラムを作成、講師同士で相互チェックを行う。

Do:宣言型、発問型授業の徹底。

C:デジタルLapテストのログインチェック、デジタルLapテストを定着化させるためにタブレットの貸し出しを行うなど。

Act:自習カレンダーの作成。定期テストだけでなく、模試に向けてのスケジュール管理も可能に。作成した自習カレンダーは随時フィードバックを行い、生徒の自習の習慣づけをサポートします。これら取り組みの結果、堺駅前教室では自習室利用者の増加、生徒の学習習慣づけに成功することができました。生徒は「自習室での友達の頑張っている姿をみて、自分もがんばらなきゃ!と思えるようになった」という意見もいただいています。

野方教室

野方教室では人と人のつながりを重視されています。教室では、講師向けレクリエーションを実施しています。聞くばかりの教室会議でなく講師参加型にしたことが大きな特徴です。講師向けレクリエーションでは、事務作業ツアー、カリキュラム相互チェック、イベント理解&誘導、模擬授業などを行なっています。特に模擬授業では、授業の質向上のためにお互いに授業で困っていることを共有したり、MSL内容の充実から保護者の方への信頼に繋げるような取り組みを徹底しています。結果として野方教室では体験継続率の向上に繋げることができました。

加えて、暗記による知識量がベースになるものは生徒向けにテスト大会の実施を行うなど、授業中では扱いきれず、宿題のフォローを行なっています。その他、講師紹介の掲示物を充実させ、生徒とのコミュニケーションをとるきっかけを作っています。

南草津教室

南草津教室の課題として「授業時間外の会話が活発でない」「担当生徒以外との関わりが乏しい」という点が挙げられていました。「ただ授業を受けて帰るだけになっているのでは?」という思いに至り、そこで南草津教室では「教室の雰囲気の向上」を目標に掲げました。取り組みとして、出迎え見送りの強化、受付カウンターに講師が集合し、出迎えることの徹底。座席誘導を行う講師の担当表を作成。見送りはどの講師も出入り口まで行うようにしました。中でも大切にしていたことは、授業が始まる前から積極的にコミュニケーションをとること。担当外の生徒とも積極的にコミュニケーションをとるということです。このような生徒との積極的コミュニケーションや教室全体の雰囲気向上を通した結果、年間でも低い、遅刻率、欠席率を維持することができました。生徒からも「休み時間の雰囲気がよくなった」「いろんな先生と仲良くなることができて、授業を楽しく思えるようになった」という意見が出ています。

武蔵浦和教室

武蔵浦和教室の強みは「講師、チーフの連携が強い」という点です。そんな武蔵浦和教室の取り組みとして、教室雰囲気の向上のため「あいさつの徹底」があります。また、情報共有が徹底されており、新規入塾生、新人講師、イベント等の教室内の情報共有を積極的に行なっています。加えて授業の質向上を目標に、授業ロールプレイングを行なっています。ロールプレイングのペアリングにこだわりがあり、ベテラン講師対新人講師でノウハウ伝承、ベテラン講師対ベテラン講師で相互ブラッシュアップを試みています。このような取り組みの結果、成績向上・満足度上昇から紹介率の向上に成功しています。「講習授業の質をあげたい」という思いから、カリキュラム作成に十分な時間確保を行う取り組みもされています。加えて、受験生ごとのスケジュールの徹底した把握、講師生徒間での面談実施から合格者数大幅増加に繋げることができました。

最優秀教室

講師投票によって今年度の最優秀教室に選ばれたのは「堺東駅前教室」でした。共通点は、生徒はもちろん、保護者の方、講師同士、チーフとのつながりを重要視し、向き合い、情報共有し、質の高い授業を通し、共に成長する姿勢を大切にされている点です。どの教室の取り組みもすばらしく、大変勉強になりました。

 

優秀講師発表

続いて、優秀講師の発表を振り返っていきます。

点数アップ優秀講師発表:濵中大貴先生(西神南教室)

濵中先生はスケジュール及び学習内容の徹底管理、及び優秀授業の目的とこれまでの連動性の共有、授業のゴール、関連、違いの共有に力を入れています。中でも、過去の学習内容の理解度向上を狙う「確認式」つまづいている問題に対して生徒自ら答えを導くことができるように「分析式」生徒が自分で説明できるほどまで理解を深める「説明式」の質問を意識されており、多様な質問形式へのこだわりが印象的でした。

大学合格実績発表:畑山真夕先生(北花田教室)

畑山先生は講師面談他教科の講師と情報共有を重視しています。中でも、面談同席によって保護者の方の意見を積極的に取りいれる姿勢やポジティブな授業を心がけていました。「まだ伸び代はある!一緒にがんばろう!」というような声かけ、授業外の時間も利用し、生徒が抱える不安、今の感情を聞くという「精神面での寄り添い」を大切にされていました。

エキスパート講師発表:岡田典子先生(北野田駅前教室)

岡田先生はエキスパート講師として認定を受けることのメリットとして「保護者方の生の声をきくことができる」を挙げられています。面談中では、普段の授業からでは見えにくい生徒の家での様子、保護者の方の要望、想いなどを伺うことができます。また、生徒の塾でのがんばり、講師の指導の情熱を保護者の方に伝えるチャンスです。岡田先生は面談を通して、「この経験から講師が面談に参加するからこそ伝えられることがあることを学んだ」と仰っていました。

 

まとめ:人と向き合おう。一緒に成長しよう。

各優秀教室、講師の取り組み紹介を通し、私たち講師は「この取り組みを自教室に取り入れたい!」「自教室内だけでは出なかった新しい発想だな」「この観点は見落としていたかも...」「他教室に負けていられない!」とノウハウを各教室に持ち帰る意識でフォーラムに参加しています。生徒みなさんの夢を叶えるサポートをするために、より生徒と、保護者の方と向き合い、つながりを意識した質の高い授業提供を目標にがんばります。

<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>