2024/01/09
味わえる!!おいしい科学【第1回】-お餅のモチモチ食感の秘密に迫る!-
「おいしい!」には科学が潜んでいるかも!その秘密を一緒に解明してみませんか? 理科の勉強ももっとおもしろくなるはず!気になったものは調べ学習にしてみたり、ご家族と一緒に作ってみることもオススメです!
大学で科学を学んでいる私が、とっておきの「味わえる!!おいしい科学」をご紹介! 今日はお餅の秘密に迫ります!
もちもち食感がクセになる!お餅
お正月にはお餅を食べる方も多いのではないでしょうか?お雑煮のお餅に、お汁粉のお餅、焼いて砂糖醤油やきなこをまぶしたり...なんといってもあのもちもち食感がクセになりますよね! どうしてお餅はあのモチモチ食感を味わうことができるのでしょうか?
みんなは知ってた?お米の種類
お餅はお米を原料としています。そもそも食用のお米は大きくインディカ種とジャポニカ種に分類されます。
さらにジャポニカ種は「でんぷん」の成分によってうるち米ともち米に分類されます。
一般的に餅つきなどで使用されるお米はこの「もち米」になります。
なぜ他に種類がある中で「もち米」が使われるのか。それはこのお米に含まれる「でんぷん」に秘密が隠されています!
モチモチ食感の正体!アミロペクチン
でんぷんはアミロペクチンとアミロースに分類することができます。アミロースはぶどう糖が鎖状に結合しています。一方アミロペクチンはぶどう糖が枝分かれして結合しています。
アミロペクチンはこの枝分かれした構造によって互いに絡み合うため、アミロースよりも粘り気が強くなります。
ここでもち米、うるち米、インディカ種に含まれるアミロペクチンとアミロースの量を比較してみましょう。
上の表のようにもち米には強い粘り気をもつアミロペクチンが多く含まれ、これがあのモチモチの食感を生み出しているのです。
お正月のお餅を楽しもう!
いかがでしたか?お米には今日ご紹介しきれなかった種類や品種がたくさんあります!各お米の粘りの違いはもちろん、味わいもさまざま。いろいろな品種を食べ比べして、冬休みの調べ学習にしてみることもオススメです!
<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>