2024/02/05
味わえる!!おいしい科学【第2回】-キウイをおいしく食べるコツ!
「おいしい!」には科学が潜んでいるかも!その秘密を一緒に解明してみませんか?
理科の勉強ももっとおもしろくなるはず!気になったものは調べ学習にしてみたり、ご家族と一緒に作ってみることもオススメです!大学で科学を学んでいる私が、とっておきの「味わえる!!おいしい科学」をご紹介!
今日はキウイをおいしく食べる秘訣を取り上げます!
甘くて酸っぱいキウイ
甘味と爽やかな酸味が特徴のキウイ。
みなさん食べたことはありますか?キウイは味はもちろん、ビタミンC、カリウム、食物繊維が豊富で栄養たっぷりなんです。しかしキウイ特有の「酸味」が苦手だと感じる人もいるかもしれません。そこでこのキウイをよりおいしく食べる方法をご紹介したいと思います!
りんごと一緒に!?おいしく食べるには
キウイを美味しく食べるにはずばり、「ビニール袋にりんごと一緒にいれて、常温で数日保管」です!これを行うことにより、キウイはよりはやく完熟し、おいしく食べることができるようになるのです!
なぜりんごと一緒に保管するのか?
一般的に、お店の店頭には食べごろより少し早めの果物が出回っています。そこで食べるまでの間に熟させること「追熟」を行うことにより、よりおいしく食べることができるようになります。りんごはこのキウイの追熟のサポートを行うことができます!りんごは放っておくと少しずつエチレンガスを放出します。この「エチレン」は果肉をやわらかくする酵素(化学反応を促進させるもの)の遺伝子発現を誘導し活性化させる等の働きがあります。この働きにより、未熟な果物と一緒に保管すると追熟をはやめることができるようになるのです。
植物の性質を利用して、美味しく食べよう!
いかがでしたか?エチレンガスを放出する果物はりんごだけではありません!興味を持った方はぜひその他果物についても調べてみてくださいね。追熟させる日数による味の違いや、一緒に保管する果物による味の違いを調べると自由研究ができるかも...!ぜひ試してみてください!また「酵素」についての詳しい内容は中2理科や高校生物の授業で触れることができます!楽しみにしていてくださいね。
<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>