2020/08/31
高1・2生から知っておきたい、志望校の決め方(関西8大学大研究より)
関関同立、産近甲龍を合わせた8大学についてのイベント「関西8大学大研究」や早稲田、上智、明治、中央など関東難関私大についてのイベント「大学進学ガイダンス」が先日オンラインにて開催されました‼このイベントでは入試説明会でされるような各大学からの大学紹介や入試概要の説明だけでなく、出題傾向、日々の学習方法、効率的な出願・受験日程の決め方、ねらい目の学部などが紹介されました。その中で大学受験における志望校の決め方について高校1・2年生の皆さんにぜひ知ってほしいポイントをご紹介します‼
志望校の決め方「学問中心」と「学校中心」
高校1・2年生の時点で志望校や志望学部、学科について決めている人は少ないと思います。そこで、志望校を決めるために大切な2通りの考え方についてご紹介します。
1つ目は「学問中心」の考え方です。例えば大学で福祉について学びたい、将来福祉系の仕事に就きたいといった理由から様々な大学の社会学部福祉学科を志望する考え方です。
2つ目は「学校中心」の考え方です。これは例えば、〇〇大学に行きたいので〇〇大学の様々な学部、学科を受ける考え方です。
どちらの考え方が自分に合っているのか、ぜひ考えていただきたいのですが、理系の方が「学校中心」の考え方で志望校を選ぶ際は特に注意しなければいけません。理系学部は専門性が高く、同じ学部でも学科が違うと入学後に扱う学問が異なるからです。例えば同じ工学部でも化学科と電気電子工学科では学ぶ内容が大きく異なります、極端な例ですが「有機化学について学びたかったのに電気電子工学科に入学してしまった」というような失敗をしないよう、学部や学科についてよく調べておきましょう‼
では、具体的にどうすれば志望校について調べられるでしょうか。大学のWebサイトやパンフレットなどで調べる方法がありますが、最もオススメしたいのがオープンキャンパスです。特に研究室ツアーやオープンラボがあれば、ぜひ参加することをオススメします‼
オープンラボとは大学の様々な分野の研究室が中高生向けに研究内容を紹介するイベントです。これに参加してその研究内容や学問に興味を持てば「学問中心」に、様々な大学のオープンキャンパスに行って、どうしても行きたい大学と出会ったら「大学中心」に決めるといいと思います‼今年のオープンキャンパスは新型コロナの影響で、Webでの実施のところも多いですが、映像でキャンパスや授業の様子が見れるのでぜひ参加してください!!
難易度のバランス「挑戦校」「実力相応校」「安全校」
行きたい大学や学部が決まったら、次は第1志望や第2志望について考えます。行きたいと考えている学校、学部を偏差値順にリストアップします。
受験生の場合はそれらを3つのグループに分けます。
- 「挑戦校」今の学力では厳しいが、1番行きたい大学
- 「実力相応校」今の学力からもう少し(現状の偏差値+2~3)で届く大学
- 「安全校」今の学力で合格できる大学
そして夏の間に挑戦校から1,2校、実力相応校から2,3校、安全校から1,2校という様に難易度のバランスをとって受験校を決めます。
高校1・2年生の皆さんは受験生の夏までに先ほど決めた志望校を「実力相応校」にグループ分けできるよう目標にするといいと思います、つまり志望校の偏差値が50だとすると、受験生の夏までに自分の偏差値を最低でも47以上にすることを目標にします‼
学校推薦型選抜(公募推薦)の活用
志望校を決めた高校1・2年生にぜひ知っておいてほしいことが、公募推薦についてです。関西の私立私大の公募推薦は11月上旬から12月中旬に実施されます。現役生が中心で、学力試験中心の選抜方式です。公募推薦で合格することで、第一志望の一般入試に集中して臨むことができます。また、第一志望に公募推薦で合格すれば、さらにワンランク上の大学を目指すことができます。公募推薦の中には学校の評定を利用する大学もあり、高校1・2年生のうちから意識しておく事が重要です!!
最後に
高校1・2年生で大学受験をすでに意識している人は少ないと思います。特に1年生は高校受験を乗り越えてすぐなのに、大学受験について考えたくない人もいるでしょう。しかし、4年間も過ごす大学、勉強し続ける学問は、自分にとって納得のいくものの方がいいはずです。先ほどご紹介した研究室ツアー、大学のパンフレットは予約や取り寄せる必要があり、自分から行動を起こして調べないといけません。大学に入学してから後悔しないためにも、今から少しずつ行動してみてはいかがでしょうか。
<取材・文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:岡市紗典>