2024/03/04
味わえる!!おいしい科学【第3回】パンはなんで膨らむの?
「おいしい!」には科学が潜んでいるかも!その秘密を一緒に解明してみませんか? 理科の勉強ももっとおもしろくなるはず!気になったものは調べ学習にしてみたり、ご家族と一緒に作ってみることもオススメです!
大学で科学を学んでいる私が、とっておきの「味わえる!!おいしい科学」をご紹介! 今日はパンが膨らむ秘密に迫ります!
ふっくらフワフワ感がおいしい!パン
食パンにロールパンに、クロワッサン...いろいろなパンがありますよね!パンの歴史は古く、およそ6000年前に誕生したとも言われています。なんといってもあのふっくらフワフワな食感がクセになるのですが、みなさんはなぜパンが膨らむか知っていますか?
みんなは知ってた?パンのでき方
パンは強力粉(小麦粉の一種)、イースト(酵母)、食塩、水で作ることができます。工程をおおまかに説明すると、材料をまぜ、生地をこねて、発酵。さらに形を整え、再度発酵し焼くことでできます。
膨らむ秘訣は小麦粉!
小麦粉に水分を加えてこねると、小麦粉のタンパク質のグリアジンとグルテニンが「グルテン」を形成します。この「グルテン」は粘りと弾力性を持つ物質です。
一方イースト(酵母)は発酵が進むと生地に含まれる糖を分解し、アルコールと炭酸ガスを発生させます。
このガスをグルテンが包み込むことで、生地が膨らむようになるのです。
小麦粉にも種類がいっぱい!
いかがでしたか?小麦粉にはパン作りに使われがちな強力粉だけでなく、中力粉、薄力粉もあります!小麦粉の種類と各成分の違いや調理例をまとめれば調べ学習にもなりますよ!また中学理科では炭酸水素ナトリウムによる、ホットケーキが膨らむ秘密についても触れることができますよ!高校化学ではアルコール発酵も登場します。まだ習っていない方は授業を楽しみにしてくださいね!
<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>