2024/03/18

目に見える美しい科学【第5回】-虫眼鏡の使い方をマスターしよう!-

「あ!きれい!」と感じるその美しさには科学が潜んでいるかも!その美しさの謎を一緒に解明してみませんか? 理科の勉強ももっとおもしろくなるはず!気になったものは、より深く研究してみることもオススメです!

大学で科学を学んでいる私が、とっておきの「目に見える美しい科学」をご紹介! 今日はみなさんに虫眼鏡の使い方をマスターしてもらいます!中学理科の授業「虚像」を学ぶ上で役立つかも...(!)

虫眼鏡で見える小さな世界!

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「虫眼鏡」をみなさん使ったことがありますか?虫眼鏡を使えば、小さなモノを大きく拡大してみることができます!肉眼では見られない「小さな世界」を虫眼鏡を通して覗くことができるかも...!

なぜ虫眼鏡を使うとモノを拡大して見れるのか?

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ではどうして虫眼鏡を使うことで、小さなモノを大きく拡大してみることができるのでしょうか。その秘密は虫眼鏡の「レンズ」にあります。光は直進する性質を持ちます。レンズのような透明な物体を通すと、光は曲がります。虫眼鏡はこの性質をうまく利用しています。レンズには光が集まるところ「焦点」を持ちます。観察したいものがこの焦点より内側にあることで図のように虚像ができ、大きく見えるのです。

虫眼鏡の使い方をマスターしよう!

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・虫眼鏡と目を近づけたまま、観察したいものを動かして見る

花や虫など手に持って観察できるものは、虫眼鏡と目を近づけたまま、観察したいものを動かして見ます。「虫眼鏡と目のポジションは固定したまま」がポイントです!

・虫眼鏡と目を近づけたまま、移動して見る

木の幹など自分の手に持って観察できないものは、虫眼鏡と目を近づけたまま、自分自身が観察したいものに近づいたり、遠ざかったりすることで見ることができます。

+αもっと調べるなら!

虫眼鏡で遠くのモノを覗くとどう見えるかな?試してみよう!

ヒント!:焦点

【注意】虫眼鏡で太陽を見てはならない!

虫眼鏡は光を集める性質があります。虫眼鏡で太陽などの強い光を見ると目を痛めてしまうため、絶対に見ないようにしましょう。

光の「曲がる」性質や小さな世界に興味を持ったなら...

虫眼鏡の不思議に迫りましたが、いかがだったでしょうか?

この光の「曲がる」性質は『【第2回】-虹色サンキャッチャー!プリズムの秘密に迫る!』や『【第3回】-青空、夕焼け空...空の色の秘密に迫る!』でも触れているのでぜひご覧になってくださいね!虫眼鏡の使い方をマスターした方は『【第4回】-雪の結晶の秘密に迫る!-』で雪の結晶の観察をご紹介しています!こちらも合わせてご覧ください!

<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>