2025/10/31
【点数アップ祭りインタビュー】1位達成!保谷教室に息づく「活気」と「生徒との距離感」の秘密
フリーステップが全社を挙げて生徒の成績向上と学習意欲向上を目指して取り組む「点数アップ祭り」において、見事、最優秀教室に輝いた保谷教室。どのようにしてこの輝かしい成果を達成したのでしょうか。今回は、保谷教室の古本(ふるもと)学習プランナー、教室リーダーを務める望月先生、西関東エリアのエリアリーダーを務める佐々木先生にその指導の秘訣を詳しく伺いました。
■受賞の背景:講師の熱意が伝播した結果
念願の最優秀教室! 率直な感想
今回の受賞について、講師の方々はとても喜んでいました。点数アップ祭りが始まる前の目標として、もちろん「点数アップ1位」を目指してはいたものの、それだけでなく、10月に講師フォーラム(※成長力や合格力、点数アップなどの成果を基に選出された優秀教室および講師を表彰するイベント)への出場が決まっていたことが、教室全体の活気につながり、結果的に点数アップに結びつくよう目標を立てて取り組んでいたそうです。
佐々木先生は、講師陣が講師フォーラム出場によって活気づいたその熱意を、生徒にも伝播させ、「一丸となって頑張っていきたい」と考えていたと語ります。古本学習プランナーによれば、保谷教室は長年にわたり講師の縦横のつながりが非常に強く、帰属意識が高いことが特徴であり、今回の1位獲得も、この強固な組織の下で長い期間をかけて熟成された結果だと仰っていました。
■活気ある教室の秘密と講師間の連携
授業中の「活気」の重要性
佐々木先生は、授業中の「活気」があり、発問型授業(講師からの質問に対し生徒が活発に答える形式)において、生徒が元気よく答えてくれる雰囲気が保谷教室にはあるといいます。
この活気は、講師と生徒の親密さから生まれていると分析されています。生徒が来た時の出迎えや、授業後に生徒を入り口まで見送る際も、会話を切らさないようにすることで、生徒が心を開き、信頼関係を築いていることが重要です。
徹底した情報共有
生徒数が多い保谷教室では、担当生徒以外の様子が分からなくなりがちですが、それを防ぐために講師間で生徒の雰囲気や実力といった情報を積極的に共有しています。
この情報共有によって、「この子は数学のこの単元が苦手」という情報を事前に把握し、通常の授業や直ゼミにおいて、苦手に合わせて「ここの範囲は丁寧に説明してから演習しよう」といった具体的な工夫につながっています。
また、講師間のコミュニケーションについても、保谷教室ではベテラン講師が下の年齢の講師に積極的に話しかけ、年齢差を感じさせない「いい意味で先輩後輩に壁がない」話しやすい雰囲気づくりを工夫しています。
■保谷教室独自の取り組み:毎週開催される「直ゼミ」の秘訣
点数アップの具体的な工夫として、保谷教室では土曜日の直前ゼミ(直ゼミ)への積極的な参加を促す取り組みを行いました。
授業時間外の学習を定着させる戦略
直ゼミは、自習室に講師がいて一緒に頑張れるシステムですが、保谷教室では担当生徒だけでなく、担当外の生徒にも積極的に声掛けを行い、参加を促しました。特に勉強に対して苦手意識を持つ中学生に対し、佐々木先生はただ「土曜日に来て」と言うのではなく、「ここの範囲を進めたいからちょっとだけ来てみない?」「この時間だけは一緒に頑張ってみよう」といった具体的な誘い方で、生徒が少しずつ参加するきっかけを作りました。一度来てくれた生徒は継続して参加する傾向があるとのことです。
また、保谷教室の直ゼミは生徒によってはテスト前以外の時期も開催していることがあります。この背景には、保谷教室の生徒が練馬区、西東京市、埼玉の新座市といった三つの異なる地域から通っているため、学校のテスト日程がバラバラであるという事情があります。結果的に毎週のように開催され、テストが終わった生徒も参加するなど、活気づいた直ゼミが実現しています。
さらに、直ゼミでは「このテキストのここをやりたい」と生徒が指定する内容に合わせて学習を進められる点も、保谷教室の強みだと佐々木先生はお話しされていました。
生徒の意欲を引き出す好循環
直ゼミの取り組みの結果、生徒側にも変化が見られました。以前は講師側からの声掛けが主でしたが、今では生徒の方から「この先生の国語の教え方が分かりやすいから、土曜日に来てほしい」といった特定教科の先生の出勤をリクエストするような意欲的な行動が見られるようになったそうです。
望月先生も、普段の授業では時間的な制約で特定の講師と生徒の希望を合わせるのが難しい場合でも、直ゼミであれば、生徒が希望する先生から特定の分野を教えてもらえる機会が増えることが、大きな強みだと感じています。直ゼミでの講師の配置は、生徒が提出する参加希望の紙を見て、文系科目と理系科目のバランスが偏らないように調整されています。
■生徒との信頼関係を築くモチベーション戦略
個別化された目標設定と声掛け
目標設定においては、単に「5教科で400点を取ろう」といった漠然とした目標ではなく、各教科で何点上げたいか、キープするためには何をすべきかを具体的に決めていきます。さらに、次のテストに向けて「この期間までにワークを一周する」「授業でテキストのここまでは進める」といった具体的な行動計画を講師と生徒が一緒に決めることで、目標達成に向けた道筋が明確になります。これらの話し合いは、テスト結果が返ってきた段階で次のテストに向けて開始されます。
望月先生は、宿題の量や進め方も、生徒の他の科目の進捗やモチベーションを考慮しつつ調整し、生徒のモチベーションコントロールに努めています。佐々木先生は、授業中に勉強に支障のない範囲で学校の話などを聞いて、生徒が心を開きやすい環境を作っています。そうすることで、生徒が「次もまた塾に行きたいな」と思えるような雰囲気づくりを大切にしています。
喜びの共有
点数アップを達成した際、保谷教室では喜びを共有する機会を大切にしています。保護者からの感謝の言葉は面談などを通して古本学習プランナーから講師に伝えられるファイルなどで共有されており、講師の大きな励みになっています。
また、点数アップの際に講師と生徒で写真を撮る習慣があり、生徒によっては恥ずかしがる子もいるものの、点数が上がったからこそできる特別な機会として、講師と生徒の間でその喜びを共有できることが、次へのモチベーションにつながっています。
■今後の目標:「全員」の点数アップを目指して
今後の保谷教室の目標について、望月先生と佐々木先生は次のように語りました。
望月先生は、今回のトロフィーを継続して保谷教室に置き続けられるよう、1位を維持していきたいと述べる一方で、点数アップ祭りの成果に満足することなく、「点数がなかなか上がらない」生徒や「少し下がってしまった」生徒に対しても、しっかり対応し、点数が下がることがないような教室にしていきたい、という課題を今後の目標として掲げています。
佐々木先生は、「全生徒が点数アップできるように頑張って教えていきたい」と、生徒全員の成長を目指す決意を述べました。
今回のインタビューを通し、保谷教室が持つ講師間の強い連携と、生徒一人ひとりに対する真摯で温かいアプローチ、そして何よりも「点数アップは絶対」という熱意が、一位を獲得した要因であることが強く伝わってきました。保谷教室の今後の活躍にも期待が寄せられます。
<取材・文/開成教育グループ 企画広報課>