2020/06/27
点数アップの秘訣(講師座談会:後編)
2019年6月8日、成績アップの実例を挙げた講師の方々をお招きしての座談会を行い、6名の先生にお集まりいただきました。
点数アップのエピソードから、そのためのモチベーションアップのお話、授業に臨む上での準備に至るまで、なかなか見えない「先生の仕事」の裏側をインタビューしました。前号と合わせて前・後編の2部構成としております。
これを読めば、いつもお世話になっている先生方やチーフを見る目が変わるかもしれませんね!
授業以外の学習の指示はどうされているのでしょうか?
野川 中学3年生で使う受験用教材に「ビルダー」があります。中学1年から3年まで、各単元の基礎的な定着を図る問題集です。私の教室では各教科、夏までに2周はするように決まっています。受験生であれば、この「ビルダー」を使って夏までにどの単元をいつどこまでにやるということを決めています。受験生に限らず普段の授業から自習室を活用するように言っています。忙しい生徒もいますから、授業終了後に自習室に残って勉強することもすすめています。
東 中学生の授業では「ロードスター」という学校の文法を優しく解説するテキストを使っていますが、テスト対策は宿題と合わせて「必修テキスト」を出しています。教科書の内容に準拠しているので教科書の内容の確認ができます。ロードスターで学校の範囲の予習をして、必修テキストで学校のワークと似た問題演習を行うことによって、テスト対策期間からではなく普段からテスト勉強をする仕組みになっています。
山原 高校生の英語は文法事項の確認として「ネクストステージ」を高校3年の夏までに2周させています。大学受験の基礎を固めるために、文法を体系的に学べるこのテキストを授業と合わせて使っています。高校英語の文法は遅くとも3年までには一通り習いますが、範囲も量も膨大なため、一覧できて、受験問題に対応した良問がそろっているテキストで学習しなければなりません。授業では単元1つひとつを扱うので、授業外で文法事項を整理する時間を確保する必要があります。だから「ネクストステージ」を使います。
中谷 僕は高校生を教えるときは受験までのスケジュールを二つに分けています。1期が高校二年生の夏ごろまで、2期がそこから受験までです。1期はとにかく学校のテストで点数を取ることに集中しています。授業は学校のワークを何回もやります。2期は受験に向けて意識から変えていくために、志望校の赤本を最初に解いてもらいます。生徒が1年後に、この問題を解けるようにならなければならないことを自覚させるためです。そして大きく変えることが、宿題と自習量です。志望校のレベルに合わせて出します。だから生徒によっては宿題の量が2倍3倍に増えます。
授業に臨まれる前に皆さんはどのような準備をされていますか?
東 私は担当する生徒ごとにスケジュール表を作って、渡しています。テストまでの具体的な学習計画を示すことで、「今は何の単元をやっていて、次は何をし、それがどう繋がるのか?」を生徒にも分かっていてほしいと思うからです。
野川 普段の授業は学習カードの確認を行って、準備します。加えて、やはり生徒からすれば身近な大人の一人な訳ですから自分の接し方も気を付けるようにしています。
清水 教材研究は間違いなくやります。生徒が解く問題は自分も分かってないといけないですし。私は塾専用のスケジュール帳を持っていて生徒の予定も把握しています。「あの生徒は今頃部活の大会で頭がいっぱいだ」とか、「この生徒は遊んでいてテストのこと忘れてるだろうな」というように、生徒がどんな気持ちで塾に来るか想像して授業のスケジュールを組んでいます。
中谷 長く担当する生徒であれば、生徒がつまずくところは分かってきます。そのためにあらかじめ問題を確認しておくことは欠かしません。
参考になるお話をたくさん聞かせていただくことができました。皆さん本日はありがとうございました。
座談会を通して
総時間1時間30分の座談会でしたが、内容が濃く、時間がとても短く感じられました。先生方に共通していたことは「生徒の成果達成のために、自分が率先して行動する」という当たり前のことを徹底されていた点でした。
とにかくよい授業をするために日頃から考えておられ、それぞれの担当されている生徒の状況に合わせながら、指導の方向性を探っている先生方の姿を想像できるお話しばかりでした。
モチベーションに関するアプローチや、生徒のスケジュールを関することなど、保護者の方にも参考になる内容だったのではないかと思います。
最後に、お集まりいただいた先生方、ありがとうございました。
<今回参加してくれた講師の皆さん>
中谷 健斗さん(明石大久保教室)
中田 希映さん(河内天美駅前教室)
東 春華さん(狭山教室)
山原 太樹さん(春木駅前教室)
清水 花香さん(河内山本教室)
野川 陽菜さん(緑地教室)
<取材・文/開成教育グループ 個別指導部 フリステウォーカー講師編集部 永松雄太 [掛田茉祐(司会) 岡市紗典(撮影)]>
【フリステWalker 第132号(2019.10月)掲載】