2021/01/11

スマ学【英検®対策講座のススメ-高校入試編-】

みなさん、こんにちは!講師編集部の永松雄太です。普段は開成教育グループの個別指導学院フリーステップで英語講師として働いています。

さて、今回の「スマ学」は2回にわたって「英検®」のご紹介をしていきたいと思います。「英検®って聞いたことはあるけど、よく知らない...」「どうやって勉強すればいいか分からないし...」「英語は苦手で...」そんなあなたに英検®のことや講座のことを知ってもらい、関心を持ってもらうちょっとしたきっかけとなれば嬉しいです。高校入試と大学入試に分けて紹介しますのでどうぞ宜しくお願いします!

「英検®」とは? 基礎知識編

英検®とは何でしょうか?まずはそこから確認していきましょう。

公益財団法人日本英語検定協会が主催する、「実用英語検定」を略称として「英検®」といいます。受験者には検定科目として筆記・リスニング・面接、または録音形式のスピーキングテストが課されます。検定は年3回実施されて、5級(初級)、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級(上級)7つのグレードに分かれています。5級から3級までが旧課程での中学卒業までの学習内容にあたります。単元をあげてそれぞれの出題範囲をいうと、各学校によって差はありますが、5級が一般動詞の3人称単数形あたりまでですね。家や家族、学校など身近なシチュエーションで使う英単語が多く登場します。4級は現在進行形や過去形など、時制表現の他canmustなどの助動詞が出題されています。会話文では、お会計の場面や来月の予定などについて話し合うものが出てきて、5級から少しレベルアップしています。次に3級ですが、現在完了や前置詞のeitheramong、関係代名詞など、高校受験でもよく問われる単元が多いです。準2級以降は旧課程での高校の学習内容になります。

英検各級目安.jpghttps://www.eiken.or.jp/eiken/exam/about/
各級 目安 英検®公益財団法人より
※2021年1月現在 推奨目安は旧課程での履修範囲となります。

なんで英検®? 高校入試編

実は英検®を受験するのは中学生と高校生が多いのですが、これには理由があります。2019年志願者数は3924,841人(実用英語検定と英検IBA 英検jr.含む)ですが、なんとこのうち中学生と高校生と合わせて3049,342人もの人が受けています。志願者数に占める割合で見ると、77.6%が中高生なのです。英検®を受けようと考えている中高生は思っている以上に多いのだということを知ってほしいと思います。

では、英検®をなぜ中高生が多く受験しているのかというと、入試で活用できるところがあるからです。私立高校入試では3級を持っていると有利になるところが多いです。
例えば大阪市北区にある金蘭会高等学校です。金蘭会高等学校は、社会に貢献する自立した女性を育てるという教育方針のもとで、茶道や華道、礼法といった日本の伝統文化を学べる学校です。同校では3級は「みなし70点」として扱われます。入試で獲得した実際の得点とみなし点のどちらか高い方が、英語の得点になります。金蘭会高等学校のホームページによると、文理進学コースの2020年度入試における5教科平均点は55点(小数点切り捨て)です。一番平均点が高い看護医療コースでも64点ですから、3級の「みなし70点」がいかに高いか分かるのではないでしょうか?

入試で有利になるだけかというと、そうではありません。入学金や授業料を免除してもらうこともできます。例えば、兵庫県芦屋市にある芦屋学園高等学校です。幼稚園から中・高・大と一貫教育を展開しており、留学や海外研修を通して国際理解を深められる国際文化科がある高校です。同校では、入学前に3級を取得していると入学金を免除してもらうことができます。私立高校は公立高校よりも費用の面でネックになりやすいですからその点少しお得です。ちなみに、準2級を取得していると入学金だけでなく、授業料も半額が免除されます。2級は公立高校入試に役立ちます。大阪府の発表している『令和三年度 大阪府公立高等学校入学者選抜実施要項』によると、英検®2級取得で80%の読み替えができます。公立高校入試問題で80点を取るのは簡単ではありません。2級取得は高校卒業レベルでかなり難しいですが、中学卒業までに取得できれば、高校入試に大変有利であることは間違いないでしょう。

また、東京都の私立高校入試では、単願の推薦入試および併願優遇制度利用の際に、英検を取得しておくと有利なことがあります。

単願(推薦入試)とは...私立高校を第一志望にして、合格したら必ず入学する約束で行う入試方式です。
併願優遇制度とは...第一志望の学校が別にある生徒のための入試です。万が一、第一志望の学校に合格できなかった場合にはそちらの学校に入学します、という約束を前提に使用できる入試方式です。

どちらも、学校の通知票をもとに決められた「基準」を超えていれば出願できます。

たとえば私立A高校の場合

単願:520 併願:521

のような基準が設けられています。

これは、5科(英数国理社)の通知票の点数を合計して、単願なら20、併願なら21以上あれば出願できるという目安です。
もしも、この学校の推薦や併願優遇を取りたい、というときに、自分の通知票の点数が足りなかったら諦めるしかないのでしょうか?
いいえ、そんな場合に生きてくるのが、各種検定です。

こちらの私立A高校の場合、以下のような加点制度があります。

英検・漢検・数検3級は各+1、準2級は各+2(加点は+2まで)

つまり、検定の3級や準2級を持っていると、自分の5教科分の通知票の合計に1点か2点プラスすることができるのです。
※単願・併願基準や加点制度は学校ごとに異なります

通知票で45にするのはなかなか難しいものですが、検定に合格することで同じだけの効果を得ることができる場合があるのです。

このようなメリットから、高校受験をする中学生の皆さんには是非検定の3級以上を目指してほしいと思います。

英検®!対策は代ゼミサテライン

いかがでしょうか?英検®を受けてみようという気持ちが湧いてきたのではないでしょうか?

ここからは私が実際に受講してきた代ゼミサテラインの「英検®対策講座」の模様をお伝えしていきたいと思います。受講するメリットは、各級で最も対策が必要なポイントにしぼって学習できるところです。例えば3級対策講座は2017年より追加された英作文にスポットを当てています。3級の英作文は約30字程度の分量で、公立高校入試で出題される分量とほぼ同じです。作文にあたって多くの人が難しいと感じるのは何を書けばいいか、ということだと思いますが、講師の島田先生は的確に答えてくれます。「ポイントは理由が思いつく内容で書くことです。」例えばもし英語で「あなたが好きな季節は何ですか」、と聞かれたらどう答えますか?そしてその「理由」を答えることができるでしょうか。実際に例題を用いて島田先生はこのように答えています。「無理をして思ったことを書こうとしすぎないでください。自分の好きな季節とその理由を英語で書けるかどうかが問われているのです。実際に好きで本当にそう思っているかどうかまで問われている訳ではありません。もし自分の思っていることが書けないなら、英語で書けることを書いてしまえばいいのです。」英作文の基本は「書けるものを書くこと」です。もちろん、書きたいことが書けるのが望ましいのは確かです。3級を受験しようと考えている人は英単語や文法の知識を少しでも多く蓄えておくことは欠かせませんね。

練習した英作文を書いてそのままで終わらせないところも代ゼミサテラインのメリットです。自分で学習することが難しいライティングとスピーキングの指導も受けられることです。講座では市販の予想問題集をもとに約45分程度の解説授業が視聴できますが、ここにライティングとスピーキングの学習ができるベストティーチャーのWebレッスンもついてきます。このレッスンでは、自分の書いた英語を添削してもらい、話す練習ができます。講座で学んだことを実際に自分の目で確認できるということです。世界約50か国の外国人講師陣の中から、自分に合う講師とマンツーマンで行えるため英検®対策において非常に有効ではないでしょうか?

最後に、いつでも自分の好きな時間で講座が受けられることは最大のメリットです。英検®対策において最も重要なのは時間の制約を意識して勉強することです。中高生の毎日はとても忙しいですから、英検®を取得することだけに時間を割くことはできません。何をどうやって行うか、カリキュラムに沿った無理なく無駄がない学習を、いつでも行える環境が代ゼミサテラインにはあります。本日ご紹介したのは講座の一部に過ぎません。ぜひあなたにあった講座をお試ししてほしいと思います。

<取材・文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:永松雄太>