2021/02/08

共通テスト、解いてみた【英語編】

Hello there! 講師編集部の英語担当のDuranです。2021年度大学入学共通テストの英語について、リーディング編とリスニング編に分けてご紹介します。

リーディング編

リスニング編

英語リーディング編

①センター試験と共通テストの違い

【配点に関して】
資料1.jpg

配点が変わりました。比率が4:1(RL)から1:1となった訳ですね。配点比率は各大学から発表されています。しっかりと確認をしてください。計算をして、自分の得点を出すことになります。

(例)リーディング 60点 リスニング 80点 だった場合
一橋大学・早稲田大学など(1:1)    60+80=140(点)
神戸大学・立命館大学など(4:1)    96+32=128(点)

このように各人の得点が比率によって変わります。全体的にみるとセンター試験の時よりもリスニングの比重が高くなっています。

【問題に関して】
資料2.jpg

大問数は変わりませんが、予告通り、共通テストはすべてが読解となりました。読解好きの人、ラッキー!...、っているのかそんな受験生?

②解いてみた

では、解いてみます。各問題のタイトルはDuranが勝手につけました。

■第1問
A:「忘れ物しちゃった」
スマートフォンを使ったtext messageの問題。絵文字が飛び交う意欲的な問題。割と簡単だったかな?

B:「ファンクラブに入ろう」
ファンクラブに入るとその特典は?値段は?丁寧に読めば、まあいけますね。

■第2問
A:「バンドコンテストの明暗」
コンテストの結果がなんと三組同点!Judge三人が話し合いで順位を決めるという展開に。採点表とJudge一人ひとりのコメント、そして話し合いの風景から順位を推察せよ!
この問題から「fact」と「opinion」の違いが問われます。もう難しくなってきました。

B:「クラブ活動は長すぎる?」
生徒代表が新しい校長とクラブ活動の時間短縮についてe-mailでやり取りします。ここでも「fact」について二問出題されています。この形式には慣れておく必要があります。かなりあります。問題的にはやや易。皆が予想していた「レシピ」の問題が出ていないので、なんとなくキナ臭い香りがします。

■第3問
A:「空港からホテルまでの交通手段を考察せよ!」
前二問も含めて、舞台はイギリスです。イギリス英語を出題する必要性(とはいっても、それほどややこしくはないが)があるのかな?(地下鉄:英underground→米subwayなど)この問いは計算をせずには、答えが出ない問題です。英文のページと図表のページを何往復もしました。時間が...!

B:「異文化交流とボランティアと募金」
またイギリスです。が、これもそれほどイギリスは関係ないです。長文の中の出来事を並べ替えるという問題が出ています。丁寧に読めば間違いは少ないでしょう。英語ばっかりなので、そろそろ疲労が...。

■第4問「姉妹校の生徒たちをもてなそう」
本文が2つ。表が3つという大作です。ほとんどの受験生が頭を抱えて"Oh, my God"と言ったことでしょう。3ページに渡り、目の往復作業を繰り返さなければなりません。この問題が最も時間が掛ったのでは?推測で答えを出さなければいけない問題もあり、照らし合わせと共に難問です。

■第5問「馬と牛を愛した私」
2ページに及ぶ長文です。それと5つの図。プレテストなどから推測して「偉人の伝記」が出る、とヤマを張っていた受験生は「牛」の絵を見た瞬間、白髪と化したかもしれません。が、長い割には長文がまだ読みやすく(第4問の後だからか?)、落ち着いていれば十分解けたかもしれません。ただ、ここまで来て落ち着いている人は、そう多くなかったのでは...?言い換え、経過順、主役グループと準主役グループは誰、等。良問多し。

■第6問
A:《「アイスホッケーの安全策」ポスター作り》
これも2ページの長文。そしてポスター。もう疲労困憊、刀は折れ・矢は尽きた状態だったことでしょう。がこれも第4問に比べたらまだマシな方だったのでは?

B:「人工甘味料について」
ラストは2ページの英文。が、設問が今までのセンター試験と同じ感じだったので、違和感なく完走できたのでは?

お疲れ様でした!!

③来年に向けて

 とにかく英文が多いです。最初の全体説明以外、日本語はありません。このテストを解くには、「大意をつかむ能力」、「照らし合わせ」で答えを探る能力、「体力」が必要です。また、英文を読むスピードは必須となります。

 英文の読み方 スキミング(skimming:要点をすくい上げ大意を理解する方法や、スキャニング(scanning:情報群の中から必要な情報を探し出す、といった読解技法を練習しておきましょう。また、情報と情報を比べ、照合する「照らし合わせ」にも慣れておかないと余計な時間が掛ります。ボクの周りの、かなりの英語達者な人も「時間ギリギリだった」と言っておりました。今回、英語は「社会」・「国語」のテストが終わってから行われました。そして、「国語」が終わってから一時間後です。この間に脳の疲労を回復しておきましょう。皆さん、リラックスしてブドウ糖を摂ってください!甘物持参を忘れずに。

 全設問は配点が2点か3点(一部完答問題あり)です。難しい問題を解いても高配点というわけではありません。解く順番を計画しておいて「この問題、ムズイ!」と思ったら、素早く次の問題へとスイッチする勇気も必要ですね。TOEICの問題集などは、練習として最適でしょう。TOEICがより人気になるかもしれないですね。

とにかく、「時間との戦いになる」を念頭に準備をしましょう!!

英語リスニング編

①センター試験と共通テストの違い

センター試験では全問題が英文の二回読みだったのに対し、共通テストでは第3問からが一回読みとなっていました。訓練をしていなかった人にとってはそれだけで難易度があがったのでは?また、英語・米語・日本語訛りの英語などが入り交じった問題や、四人が会話する問題が出たりと、なかなか考えられた出題でした。一度しか聞くことが出来ないので「お前、誰?」と思った瞬間、内容がとんだ受験生もいたことだろうと思います。

■時間:30分 ■配点:100点

②解いてみた

■第1問
A:「内容一致、どれ?」 4点×4
スタンダードな出題です。ここは満点を取りたいですね。2回読みですし、読むスピード・発音・アクセントも無難です。

B:「内容一致、イラスト編」 4点×3
イラストを見ながら答える問題です。答えを言ってないので、ヒントから推測しなければいけません。が、まあいけたのでは?

■第2問「対話文、イラスト編」 4点×4
これもイラスト問題です。ロボットの絵に賛否が分かれそうです。対話はゆっくり(しかも2回読み)なので、気が楽だったと思われます。場所を表す言い回し(next to, across fromなど)が聞き取れ、理解できたかがカギです。

■第3問「対話文、聞かれているのはナニ?」 3点×6
ここからが一回読みになります。数字の言いかえ、意見の変更、紛らわしい言い方等、最後の一言まで気を許してはいけません。質問の疑問詞に注目して、英文を聞きましょう。

■第4問
A:「円グラフを完成せよ!」 完答で4点
「学校の外では何してる?」のアンケートです。%の言い方、順番の呼び方など、「間違って欲しい」という出題者の願望が出ている問題です。完答なのでやられた受験生も多かったのではないでしょうか。条件の途中変更という奇手も見られます。

A:「割引してよ、DVD」 1点×4
割引率を問う問題。1点しか、くれません。

B:「本当に観たいミュージカルしか観たくない」 4点×1
推薦してくれるミュージカルが、自分の好みかどうかをチェックする問題。チェックシートが書いてくれてあったので、利用できれば楽だったかと思います。

■第5問「幸せって、なんだっけ?」 3点×1 完答2点×2 4点×2
「幸福論」の講義を聞いて答える、という問題。これが一番難しかったのではないか。講義の割にはゆっくりと話しています。ただ、長い。ボクはメモを取らずにやってしまったので、メモを取ることをお勧めします(これは他の問題にも言えますが)。この辺りで集中力も切れかけていました。練習は必要ですね。

■第6問
A:「ステイするならネイティブと?」 3点×2
留学するのにホームステイ先、あるいは寮のルームメイトにネイティブを望むShoとネイティブにこだわる必要はない、と主張するJaneとの対話問題です。内容はそれほど難しくはありません。

B:「レシートの電子化がいい人、この指とまれ」 4点×2
ラストです。男女二人ずつ計4人が会話をします。が、声を聞き分けないと誰が話しているのかが分からなくなります。疲れた頭に、これはキツかったことでしょう。日本人が一人いました。べつにいいんですけど。最後に意見を変えるものがいたりして、やはり気を抜いてはいけませんねぇ。

お疲れ様でした。

③来年に向けて

配点が大きくなったことと、使用単語量が増えたこと、読みが一回になったことなどから考えると、来年はより難しくなるかもしれません。全問題の読みが一回となることも考えられます。聞き取りにくかったり、一文一文が長く分かりにくいのに配点が低い、と思われる設問も見受けられました。しっかりと練習しておきましょう。吹き替えや字幕で観て、内容の分かっている映画を英語で観るなど、息抜きも兼ねた耳の鍛え方も有効かもしれませんね。リスニングはすべての試験の最後に行われることになりますので、脳へのエネルギー補給も怠ることの無い様にしましょう。

大学受験に強いフリーステップでは、英語4技能対策に力を入れています。4技能育成オンライン英会話「EST(English Speaking Training)」を用いたレッスンとスピーキングテストを行う講座も開講しております。ご興味がありましたら、ぜひチーフにお問合せください!
※「English Speaking Training(EST)」はベネッセコーポレーションが提供するサービスです。

こちらもご覧ください。
フリーステップの英語4技能対策
【英語検定対策】EST受講のすすめ

英語はリーディングもリスニングも、この形式だと、一度得意になってしまえば簡単には実力が落ちることはありません。是非、効果的なトレーニングを積んでください。英語に慣れ、親しんでくださいね!

<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:藤本憲一(Duran)>