2020/06/24

【高校生対象】模試の成績表を活用しよう

模試を受験後、1週間以内にするべきこと

①模試の自己採点

模試を受けた後にはすぐに自己採点をしてください。そこで自分ができると思っていた問題をミスしていた・・・ということがよくあります。なぜそこでミスを犯したのか、改めて苦手分野を発見する良い機会です。
また、実際の大学入学共通テストでは自分の得点を国公立大学出願前に知ることはできません。自己採点の結果をもとにして国公立大学ならびに私立大学の大学入学共通テスト利用を出願することになります。自己採点で大きなミスをすると、大学進学に影響が出ることは間違いありません。模試の段階から自己採点の訓練をしておき、精確な自己採点をできるようにしておく必要もあります。

②自己採点で間違えた問題をやり直し

成績表が返ってきてからではなく、自己採点後一週間以内に、間違えてしまった問題を、もう一度解き直しましょう。自己採点後の見直しでは、間違えたところ・わからなかった問題を徹底的に復習してください。
模試で出題されている問題は、各実施業者が近年の国公立、私立大学の出題傾向を分析して作成された問題です。その年の入試に模試の類似問題が出題されることも多々あります。



模試データの見方 自分の弱点を把握することが一番のポイント

模試を受験し、のちに成績表が届くと、誰もが点数や偏差値を見て、その結果で一喜一憂してしまうものですが、模試の成績表には結果だけでなく、志望校に合格するためのヒントが豊富につまっています。
成績表返却後、正確な模試データに基づいて、再度復習をする必要があります。そこで今回は、成績表のデータの見方と、その後の勉強の進め方について解説していきます。



効率よく勉強するために優先順位を「見える化」する

得意・不得意を把握する

入試で問われる範囲は、すべての内容を同じ比率でやっていては到底時間が足りません。得意な分野を何度も繰り返すなどということがないように、自分の得意・不得意を把握しておく必要があります。
そこで、模試成績表の設問別成績欄を確認し、そのデータに基づいて、どの科目・どの分野ができなかったのかを把握してください。自分の成績をきちんと読み解き、無駄のない的確な勉強をしていきましょう。

全体の正答率が高い領域の問題を復習する

まず優先的に勉強しなければいけないのは、全体の正答率が高いにも関わらず、自分が間違えてしまった問題です。
他の受験生が正解している問題を自分が間違えてしまうことは、受験では致命傷となります。受験において、全体の平均と同じレベルであることは最低条件です。
そこで、設問別成績が有効になってくるわけです。まずは、苦手領域から優先的に復習を。誰もが苦手とする難問に時間をかける前に、絶対に得点しておくべき問題を先にマスターしておきましょう。

<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>

【フリステWalker 第127号(2019.5月)掲載】