2024/07/01

【高校生向け】効果的な夏休みの過ごし方!

 まもなく夏休みを迎えますね。今回は夏休みの効果的な過ごし方についてお伝えしようと思います。

 \中学生編はこちら/
【中学生向け】計画的な夏休みを過ごすために

 

高校生の夏休み!意識すべきことは?


 夏休みは約1か月の長期休暇になります。一般的に過ごし方は高校生のみなさんは学校から課題が出されているかと思いますが、それをただこなすだけではなく

・1学期に学習した内容を整理し2学期に万全の体制で臨むための準備をすること
・大学受験に向けての準備をすること

この2つを意識して学習することが必要です。

 2025年度の入試から、大学入学共通テストが新しい指導要領に則したものに変わります。現在の高校3年生が初年度となります。大きなところでは数学Cや情報が大学入学共通テストに入るなどの変更点があります。過去問が無い(あるいはそのまま参考にできない)状態に不安を覚えるかもしれませんが、周囲も同じですのでその点は安心しましょう。これまで学習した内容をこの夏の間に入試レベルまで仕上げておくことができれば、その分他の科目に時間を費やすことができますので、不安の解消という意味でも夏期講習ではそれまでに学習した単元を入試レベルまで引き上げる学習をしてほしいと思います。

 また近年、英語外部検定の重要性が増してきています。大学入試では所持している検定級やスコアにより、特別な入試に出願することができたり、入試のスコアとして活用できたりするケースも多いです。英検などの資格対策も計画的に行い、2学期以降積極的に受検できるように準備をしましょう。

 ここからは学年別に詳細をお伝えしていきます。


高校1年生

高校2年生

高校3年生


高校1年生

 高校1年生のみなさんはまずは学校の課題や予復習でしょう。
 先に大学受験を意識すると述べましたが、学校の課題を疎かにするわけではありません。学校の課題も必ず大学入試につながります。なぜなら、共通テストの出題範囲の80%は、高校12年生の内容から出題されているからです。そのため、高校1年生での学習内容は大学受験に直結しますので、「大学受験につながる勉強」をしているという意識のもとで、課題の問題を全て自分の力で解けるようになることを目指してください。
 また、英語外部検定については高校2年生でも高校3年生でも受けることになりますが、学年が上がるにつれて、大学受験対策に比重をかけなければなりません。そのため、今のうちから対策しておきましょう。
 大学入試に対応した単語帳は一般的に2,000語程度のものが多いですが、これを受験生の3年生になってからすべて覚えることは困難です。12年生のうちに語彙力はしっかりと固めておきたいです。
 そして、効率よく過ごすために、①やることリストを作成→②計画、予定の実践→③経過確認、復習の3つのステップを実践しましょう。特に①と③について説明します。

やることリスト
「夏休みは1か月」と長い休暇とは言え、油断しているとすぐに過ぎ去ってしまいます。そのため、この夏にやるべきことをリスト化して、把握しましょう。高校1年生がやることリストを作成する上での注意点は、苦手単元の克服と先取り学習の2点です。どの科目も積み重ねが大切で1学期の内容は2学期に必ず関わってきます。2学期の学習を有意義なものにするためにも、この夏で苦手を克服しましょう。そして、先取り学習ですが、2学期になると学校の授業ペースはアップし、学習内容の難易度も上がります。そのため、2学期の内容を少しでも先に学習しておくことでも、2学期の勉強を有利に進めることができます。

経過確認
 やることリストで計画を立てて、実行した後は計画通りに進められたか、弱点を克服できたかを検証しましょう。

~ 経過確認の方法(例)~

短期:問題集の解き直し(例:3日に一度3日前の内容を再度行う)
   →理解不十分な部分はその日のスケジュールに追加し、偏りをなくす。

中期:単元、項目ごとの確認テスト(問題集からランダムに解き直し)
   →実戦を意識し、テスト形式になっても解けるかを確認。

長期:志望校の過去問題を全受験科目1年分解く(夏休み終了時)
   →弱点克服できているかどうかを実戦形式で試す。

 また、学習面以外では高校1年生で「文系・理系の希望調査」が行われます。そのため、高校1年生の夏には目標や進路の方向性を考えて、職業や大学、学部に関する情報をできるだけ多く集めるようにしましょう。

 

高校2年生

 高校2年生のみなさんは高校1年生で学習した内容を入試問題レベルまで解く力をつける必要があります。

 数学ⅠやA、理科の基礎科目など1年生で学習した内容だけの試験科目があります。入試問題は3年生になってからと思いがちですが、3年生になれば、理系なら数学Ⅲ、文系なら歴史などの専門科目の学習時間に費やす時間が増え、復習の時間が限られてきます。そのため、履修した科目は入試レベルまで完成させることを意識しましょう。新課程を見据えた対策において、新課程移行2年目の入試は大幅な難化の傾向もあり、早期の対策が非常に重要になってきます。また、受験を意識し始める方が多くなりますが、推薦入試の必要性が高まっている昨今において、定期テストの重要性も高いです。定期テストへも万全な対策ができるような準備も必要になります。  それでは高校1年生同様、効率よく夏を過ごすために、①やることリストを作成→②計画、予定の実践→③経過確認、復習の3つのステップを実践しましょう。

やることリスト
 高校2年生のやることリスト作成における注意点は、2学期の終わりには高校12年生の履修内容完了を目標に学習をすすめるということです。具体的には、英単語・英文法・数学演習・現代文読解など英語・数学・国語の入試基礎力完成が2学期で終わるように、夏の間は基礎力の完成度が75%程度に到達するようにしておくことです。

経過確認
 経過確認の方法は高校1年生と同様になりますので、そちらを参照してください。

 また、学習面以外で高校2年生は「科目選択」が行われます。これは3年時の科目を決めるものになり、非常に重要かつ慎重に行う必要があります。将来受験する学部、それに伴って必要になる科目を選択するようにしましょう。夏はオープンキャンパスを実施する大学も多いため、興味・関心のある大学・学部に参加するとよいでしょう。

高校3年生

 高校3年生のみなさんは入試まで残り半年、推薦入試を受ける場合は3か月という方もいるでしょう。過去問演習に入るための、各科目、単元の復習はこの夏で終えるようにしてください。

 また、過去問対策を行う大学を決定するためにも、この夏休みの間に、受験する大学は併願校を含めて決定しておきましょう。9月以降も進路の悩みは尽きないとは思いますが、受験校に関しては必ず決定し、過去問対策に集中して勉強していくことが望まれます。

 夏休み前の段階で復習が終わっているという人は、過去問演習を開始できます。その場合、過去問はまずは問題形式から、時間配分、解答順序を決めて取り組みましょう。また、得点結果から科目別に自身の苦手となる単元を集中して復習しましょう。

 それでは高校3年生も、効率よく夏を過ごすために、①やることリストを作成→②計画、予定の実践→③経過確認、復習の3つのステップを実践しましょう。

やることリスト
 高校3年生のやることリスト作成における注意点は、1学期で行った単元別の入試問題演習によるインプットを踏まえた弱点補強を行うこと、入試時間に合わせて長時間の演習を取り入れること、理社の教科書範囲のインプット完了と単元別演習を行うことです。夏以降は過去問対策を含めた形式別の問題演習がメインになってきますので、その対策に入るための基礎固めは確実に終わらせて、共通テストや志望校の過去問にも取り組んでみましょう。

 高校3年生は、前述したとおり、「受験校決定」が大きなポイントになります。ここまでに受験してきた模試の判定と志望の大学を総合的に考慮して、受験する大学や方式などのプランを立てます。並行して、出願期間や必要になる書類、試験日程なども確認することが重要です。

フリーステップでの対策

【フリーステップの夏期講習】
 学校での学習進度がストップしている間に苦手単元を克服するだけでなく、模試・入試レベルまで学力を引き上げることが可能です。

 生徒一人ひとりに合わせたカリキュラムで効率良く対策ができます。

【その他の対策・ツール】
・総合型選抜対策
Monoxerを活用した英語4技能対策
WEB学習ツール「Lapマスター」をもちいた学習

 

 2学期は学校行事などもあり、勉強以外でも忙しくなる時期ですので、夏休み中に準備して、余裕をもって休み明けを迎えられるようにしましょう。

<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>