2021/08/23
秋以降の過ごし方【中学生編】
みなさん、夏休みは有意義に過ごせていますか?夏休みは学習面において最も大事な期間ですが、そのあとの秋以降をどう過ごすかも今後の学習の大きなカギとなります。
今回は夏休みが終わったあとの、秋以降の過ごし方について、学年別にポイントをお伝えします。
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中学1年生
Point1 夏休みから2学期へと生活習慣を切り替え!
中学生になって初めての夏休みが終わったあと、2学期が始まると同時に、生活習慣を休みモードから切り替えていけるようにしましょう。切り替えるポイントを2点紹介します。まずは、定期テストの目標を再確認することです。1学期期末のあとに次の定期テストの目標点は決めましたか?定期テストの目標を明確にしておくことで、目標に向けて勉強に取り組もうというヤル気につながります。次に、学校・部活が終わった後に何の勉強をするかを家に帰ってすぐ決めることです。その日に学校で習った内容の復習や前日の宿題など、「何をするか」を決めておきいつでもスタートできるように机の上に準備しておくとよいでしょう。
Point2 2学期で新しく習う単元はその日のうちに復習
2学期で習う数学の比例・反比例や英語の過去形などは、1学期の学習内容よりも少しずつ難易度がアップします。そのためこれまで以上に、学校や塾で習ったあとはその日のうちに復習することが肝心です。人は1日たつと覚えたことの4分の3は忘れてしまうといわれています。しかし、再度繰り返し覚えるには1度目よりも短時間で覚えることができ、忘れる率も下がると言われています。少し難しく感じる単元こそ、その日のうちに復習して理解度をアップさせておきましょう。
Point3 部活と勉強との両立する習慣をつける
1年生の後半になると部活がより本格的になります。だからこそ今から毎日少しずつ学習する習慣をつけておかないと、「勉強が思うようにすすまない...」「こんなはずじゃなかった...」となってしまいます。毎日の学習習慣をつけるうえで大切なことは、起床時間・就寝時間・勉強を始める時間を毎日同じにすること、勉強を始める時間になったらまずとにかく5分間やること、この2つです。
中学2年生
Point1 中学2年生の2学期以降で習う単元は入試の頻出単元が多い!
数学の1次関数・合同の証明、英語の比較・受け身・現在完了など2年生の2学期に習う単元は、高校入試で頻出の単元が多く、難解な単元ばかりです。この中学2年生の2学期という1つの山場を乗りこえるためにも、学校や塾で習った単元はその日のうちに必ず復習するようにしましょう。
Point2 中だるみの時期をうまく乗り越えよう
中学2年生の2学期以降は、学校や部活も忙しいうえに、学習内容もPoint1であげたように難解な単元が多いため、中だるみしやすい時期です。だからこそ、毎日学習する習慣を上手につけていくことが大切です。オススメの方法の一つは、その日に学習した教材やノートを使って、「まずは5分間」だけ解き直すことから始めることです。「まずは5分間」と決めておくと勉強するときのハードルが下がり、勉強をやりだすといつの間にか集中して勉強が続くようになりやすいからです。
Point3 志望校を仮決めする
行きたい高校を仮でもよいので決めましょう。志望校が定まると、目標となる定期テストの点数や内申点も明確となり、自ずとヤル気もアップします。受験に向けての意識づけを中2のうちからはじめておくことが、将来的な志望校合格へ近づいていくのです。
中学3年生
Point1 模擬試験や実力テストに向けて対策を万全に!
高校受験生の9月からのポイントは、入試実戦力と内申点アップです。9月から毎月のように中学校の実力テストや学校外の模擬試験を受験するようになります。模試などに向けて、夏休みまでに学習した内容は総復習していきましょう。その総復習が実力対策に直結していきます。また、模試を受けた後は、できた単元とできなかった単元を確認することで、現時点の苦手単元を明らかになります。その苦手単元が今からの伸びしろです。2学期と冬休みを使って、模試結果から判明した苦手単元は克服するようにしましょう。
Point2 中3の2学期で習う単元も入試頻出かつ重要な内容
3年生の2学期で学習する、英語の関係代名詞や数学の図形の相似などは高校入試でよく出る単元です。これらの単元内容は理解するのに時間がかかる単元ばかりですので、毎日その日に習った単元の復習をすることはもちろん、土・日などまとまった時間が取れる日に理解できるまで復習をしておきましょう。
Point3 勉強時間を最大限確保できる習慣をつける
夏休みまでで部活を引退した人は、秋以降は勉強に使える時間が一気に増やすことができます。勉強時間を最大限確保するために、"何の勉強を""何時から"するかを前日の夜には決めておき、翌朝目が覚めたらすぐに取り組めるようにという習慣づけをすることをお勧めします。
<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>