2021/08/23

秋以降の過ごし方【高校生編】

みなさん、夏休みは有意義に過ごせましたか?夏をどう過ごすかはもちろん大事ですが、その後の秋以降の過ごし方も大変重要です。

今回は夏休みが終わったあとの、秋以降の過ごし方について、学年別にポイントをお伝えします。

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高校1

Point1 定期テストの点数UPにこだわること

大学入試のうち学校推薦型選抜(指定校制・公募制)は高校12年生の成績が重要です。学校推薦型選抜の評価の対象となるのは、高校1年生1学期~高校3年生1学期までの成績となります。学校推薦型選抜を活かした入試制度で合格を勝ち取るためには、高校1年生の時点からより良い成績を積み重ねることが重要となります。1学期で思うような点数が取れなかった人も焦る必要はありません。2学期からでも受験機会を増やせるように学校の成績向上にこだわりましょう。

 

Point2 学習内容の難易度が1学期よりもアップ!

2学期に入ると、学校の授業内容がより難しくなってきます。英語では 不定詞・動名詞・分詞など 1学期よりも複雑な文法事項を学習します。また高校で新しく学習する関係詞や話法などの文法事項も増えるため、これまで以上に普段から予習復習が重要になってきます。数学では確率や図形、進度が早い学校では数学Ⅱの範囲を学習していきます。

高校2年生

Point1 高12の履修内容を完了させ、理科や社会を本格的に学習開始!

2の秋以降は、受験に向けた志望校を意識した学習プランを開始する時期です。受験本番から逆算して学習プランを考えるようにしましょう。12月末までに基礎力を完成させ、大学受験のスタートは高校受験よりも早く、高校2年生の冬には志望校に沿った受験カリキュラムをスタートさせなければなりません。そのためにも、理科や社会も教科書レベルの理解を早期できれば2年生の12月までに完成させましょう。

 

Point2 受験校決定への情報収集

高校2年生の秋は志望校となる大学の学部・学科の入試傾向(受験科目や配点、出題形式など)について調べ、合格に向けてどのような学習計画を立てる時期です。高3生の春には受験校を決定した状態で受験勉強に取り組めるよう、今から気になる大学のHPや資料を確認して、受験科目や目標偏差値などチェックしておきましょう。

 

高校3年生

Point1 秋は応用力をつける時期~志望校の過去問演習を本格的に開始~

大学受験は、最も伸びるとされる時期が秋以降です。秋からの勉強の仕方次第で伸びが変わります。夏までは基礎力や単元別の入試演習を中心として勉強してきましたが、秋からは応用力をつける時期です。志望校の過去問や類似傾向の問題を用いて、入試で点を取るための解法の習得をしていくからです。

志望校の過去問を解く際、ただやみくもに解くのではなく、11回徹底的に分析して、どこが課題点かを明確にしていくことが大切です。オススメは過去問演習用のノートを作成することです。過去問を解いた結果をまとめて、どこができていたか、どこが課題だったかをメモしておき、その日以降、学習プランの中に課題克服の時間をとるようにするとよいです。

 

Point2 模試を積極的に活用して実力アップ

秋以降は模擬試験を受ける機会が増えていきます。この時期の模試は志望校判定を気にしてしまうと思いますが、その結果だけを見て終わりでは模試の活用が十分にできているとは言えません。模擬試験を受け終わったら、その日のうちに復習をして、課題点を明確にして、次に解くときに必ず解けるというレベルまでやり直しましょう。なぜ落としてしまったのかを原因分析し、改善することが実力アップにつながります。Point1でとりあげた過去問演習用ノート同様、模試受験で判明した課題点をまとめておき、その日以降の学習プランに盛り込みましょう。できなかった問題をできるようにする、これが実力アップの近道です。

<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>