2023/10/02
目に見える 美しい科学【第3回】-青空、夕焼け空...空の色の秘密に迫る!-
「あ!きれい!」と感じるその美しさには科学が潜んでいるかも!その美しさの謎を一緒に解明してみませんか? 理科の勉強ももっとおもしろくなるはず!気になったものは、より深く研究してみることもオススメです!
大学で科学を学んでいる私が、とっておきの「目に見える美しい科学」を紹介します!
青い空、夕焼け空...
だんだん涼しくなってきた今日この頃。澄んだ秋空が見られる季節になってきましたね。ところでみなさん、空は「青空、夕焼け空...」と色を大きく変化させますが、なぜこのようなことが起こるのか知っていますか?今日はこの空の色の秘密に迫りたいと思います!
はじめにー太陽の光についてー
太陽光は様々な種類(波長)の光が入り混じり、白色に見えます。
波長の長さが違うと、曲がる角度(屈折率)も異なります。波長が短い光ほど散乱しやすく、波長が長い光ほど散乱しにくい傾向があります。光が大気上の水蒸気を通ることで、光を曲げ(屈折)、分散させられることにより、さまざまな色を見せるのです。
なぜ空が赤く見えるの?
昼間の太陽は大気中を通る距離が短いです。そのため、青い光が私たちの目まで届きます。一方、夕方の太陽の光は大気中を通る距離が長くなります。よって大気中の水蒸気により散乱しやすい青い光が長い距離の間に反射されてしまい、散乱しにくい赤い光だけが私たちの目に届きます。この現象によって夕方の空は赤く見えるのです。
光ってとっても不思議!
光による色の不思議は私たちの生活の中にいっぱい潜んでいます!光の不思議に興味を持った人は「目に見える 美しい科学【第2回】-虹色サンキャッチャー!プリズムの秘密に迫る!-」も合わせてご覧くださいね!
<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:水田千尋>