2021/07/19

【大学受験】日本史文化史の勉強方法とは?

~大学受験アドバイザーの勉強法伝授!~

日本史の勉強をしている受験生から「日本史文化史の勉強はどうするべきか」という質問を受けることが多いです。たしかに覚えることも多く、大学によって難易度も様々。着手するタイミングが難しい分野ですね!

 

文化史って、必要?

結論から言うと、文化史は日本史において「大きく差がつく」重要な分野です。センター試験・共通テストでも文化史は毎年全体の20%程度出題されています。

重要なことはわかっているけど、覚えることが多い上に表・地図・写真・史料などを読み取る形式の問題が出るので、どのように勉強したらいいのか分かりにくいので、苦手意識を持つ人が多いのが文化史です。

 

文化史って、いつ勉強したらいいの?

 日本史は単純な暗記ではなく「流れが重要」と言われることが多いのですが、文化史になると「丸暗記」しようとする人がいます。丸暗記が悪いわけではありませんが、淡々と用語だけを覚える作業はかなり大変です。

 文化史は「通史」(時代史)と分けて、通史の勉強を進めた範囲から勉強しましょう。天平文化をインプットするためには奈良時代の時代背景を知っていることが必須です。通史と文化史は並列の勉強イメージではなく、2階建ての建物をイメージするといいでしょう。1階が通史、2階が文化史となります。学校の教科書でも、通史文化史の順で学ぶようになっていますね。

 だから、まずは通史の勉強を1周終わらせてください。要は時代ごとのストーリーを頭に入れた状態で文化史の勉強をするのが効率的ということです。つまり、高3生にとって理想的なステップは、夏休みの始まる7月までに通史を1周完成させて、夏休みに文化史を着手しましょう。

 

文化史って、どうやって勉強したらいいの?

次に、自分の受験する大学の入試問題で「どんな問題が出るのか」という調査をしてください。それによって「どんな覚え方をするのか」を考えて効率的に勉強することができます。

「毎日毎日、一問一答で用語を暗記したけど、本番では史料問題や地図・図表読み取り問題が全然解けなかった...」という失敗談もあり、注意が必要です。日本史に限りませんが、まずは共通テストや大学の過去問を使って、自分が受験する入試にはどんな問題が出るのか(空所補充が多いのか、正誤問題が多いのか、作品や作者の写真や史料の知識が問われるのか)を研究してから基本のインプットをしましょう。

 基本は自分の勉強した教科書やノートを参照しながら、用語集や図説、史料集を参照しながら問題を解きましょう。夏休みに文化史をする目的は『自分は何を覚えたらいいのか』という勉強の範囲を把握することです。これが大事。

用語を隅から隅まで完璧に覚えるぞ!と肩に力を入れすぎずに、「何を覚えたらいいのか」を覚えましょう。1周目は理解、2周目は暗記、3周目に演習というイメージで、立ち止まりすぎずにテンポよく進められる計画を立てましょう。受験直前の冬に「あとは確認するだけ!」という状態になるのが理想です!

 

アドバイザーから一言

とはいえ、文化史やテーマ史など、勉強しないといけないと分かってはいるけど、通史の勉強が終わらずについ後回しになってしまう人も多いです。その結果、模試で得点が伸び悩み、さらに自信がなくなっていくという悪循環になってしまいます。

計画を立てたけどうまくいかなかったり、勉強方法に不安を持ったりしたときは、学校や塾の先生に相談して客観的なアドバイスをもらうことも重要です。

開成教育グループではこういった生徒の悩みを相談しながらサポートしています。大学受験専門館では、毎月面談をして、計画的に学習を進められるようアドバイスしています。直接相談に来てください。

<文/開成教育グループ 大学受験専門館>