2024/08/19

【大学受験】英単語・英熟語で得点力を上げる勉強法 知らない英単語でも意味が推測できるようになる!?

 突然ですが、受験生のみなさん、知らない英単語に出会ったときに諦めていませんか?知らない英単語であっても、前後の文脈や単語の構造から意味を推測することが出来るんです。そして大学入試ではこのような単語の意味を予測する力が必要です。この記事で単語の勉強法を知れば、その力を身につけることが出来ます。「うそだ!」と思った方に向けてその仕組みを説明いたします。

 まず、英単語には意味を持ったパーツ(接頭辞・語根・接尾辞)が合体した単語が多く存在します。漢字でいうと「部首」にあたるパーツです。これらの接頭辞・語根・接尾辞の意味を理解することで、知らない単語でもある程度意味が推測できるようになります。

 たとえば、接頭辞の"ex"は「外に」という意味を持っています。また、"port"という単語は「運ぶ」「港」という意味をもつ単語で、さらに接尾辞の"tion"は名詞を作るはたらきをもっています。

代表的な例

接頭辞

語幹

接尾辞

ex- in-

re- un-

port clud

dict act

-tion -able

-en -ness

これらのパーツから成り立つ"exportation"という単語の意味を類推してみましょう。

exportation

接頭辞

語幹

接尾辞

ex

port

ation

外に

運ぶ

~こと(名詞化)

「輸出」という意味が予測できませんか?

 もうひとつ考えてみましょう。" regeneration"はどんな意味の単語でしょうか?

"re"が「繰り返し・再び」という意味を持っています。"generate"は「発生させる、生み出す、生成する」という意味の単語です。"tion"は名詞を作るはたらきをもつ接尾辞でしたね。

re(再び)+generate(生成する)+tion(~こと)で推測してみてください。

「再生」という意味が予測できますね。このように、初めて見る単語でも、接頭辞を知っていると意味が推測できるようになるので、単語を構成する部分の意味を覚えるだけで英単語の勉強効率が飛躍的にアップすること間違いなしです!以下の単語の意味もイメージしてみて練習してください。(気になったら自分で調べてみてくださいね)

こちらもチェック

reform  ・・・ re(再び)+form(形)

receive  ・・・ re(再び)+ceive(つかむ)

refer   ・・・ re(再び)+fer(運ぶ)

 

英単語・熟語の仕組みを知って得点につなげよう!

 さらに、英単語の仕組みに加えて基本の英単語と前置詞の意味や用法の理解をすることで、英熟語(イディオム)の暗記を進めやすくなるだけでなく、単語同様に意味を類推することができるようになります。

基本的な動詞である"put"と前置詞を組み合わせてできるイディオムはどうやって覚えていますか?

"put in" "put out" "put by" "put off" "put on" "put up with"

 英単語・英熟語は「がむしゃらに暗記!」というだけではなく、単語の構造の理解、基本動詞や前置詞など、英語のコア(core)やイメージ(英語の捉え方)を大切にして効率よく勉強をしていきましょう!

 

 この記事から、英単語・英熟語の学習においては、順番通りにただ暗記するだけではなく、単語を分解して構造を理解するステップを入れることが大切だということが伝わったと思います。また、実際に単語で得点力を上げるためには、暗記だけでなく、単語の問題や文法問題を用いてアウトプットをすることで、効率よく得点力を上昇させることが出来ます。

 単語問題や文法問題で単語の接頭辞や前置詞などの構造を勉強したら、実際の長文読解で知らない単語に出会ったとき、意味を推察して文章の意味を補完する練習もしてみましょう。「単語がわからなくて問題が解けない」は少し方法を変えるだけで必ず解決します!

 

フェローから一言!

 この記事を読んだらすぐに、まずは接頭辞・語幹・接尾辞などを調べて、自分なりに覚え方を工夫して試してみましょう!英単語は結局コツコツ勉強することには変わりません。

毎日の勉強計画を立てて英語をさらに伸ばしていきましょう。さらに詳しい単語の勉強方法が知りたい人や、勉強方法に不安を持ったりしたときは、塾の先生に相談してみてください。

 

<文/開成教育グループ 大学受験専門館 大津京教室 岩﨑志穂>