2021/12/20

【大学受験】国公立大学出願コラム

 国公立大学にはたくさんの魅力があることを皆さんもご存じだと思います。

例えば、学費の安さや、就職に有利などなど。特にその地域での大学への信頼度は圧倒的です!今回は国公立大学に「現役合格」するために知ってもらいたい基本情報をお伝えしようと思います!最後には国公立大学の出願を考えている受験生への実践的な出願校決定法を伝授します!

1. 国公立大学は一発勝負?

実は違います!国公立大学への挑戦チャンスは一般入試では、前期試験・中期試験・後期試験3回あります!ちなみに、これらの出願は前期中期後期、すべて同時に出願しなければなりません。まず、前期試験は全ての国公立大学で行われている認知度の最も高い試験のことです。次に、後期試験はどこの大学でも行われているものではないため、受験機会は前期試験に比べて限られたものとなります。さらに募集定員も少ないことから、合格の難易度や、同じ大学でも共通テストボーダーは前期試験よりも上がります。中期試験を行う大学は後期試験よりもさらに限られます。また後期試験同様、合格難易度は上がります。そのため、前期・中期・後期試験を活用できるよう受験可能な大学を調べておくことが国公立大学合格可能性を上げるための重要ポイントです。

2. 国公立大学は科目が多くて大変なの?

国公立大学は5教科7(8)科目の共通テスト試験の後、2次試験があるのが一般的です。しかし、大学によっては、科目を絞ることができます。

例:滋賀大学 経済学部 (共通テスト科目 英語(R/L),国語,歴公or数学)

数学がどうしても苦手だから国公立大学は受験できないといった誤解は、可能性を狭めてしまうかもしれません。

3. 国公立大学には推薦入試はないの?

 実はあります。私立に比べると推薦の枠が少ないのは事実ですが、あの東京大学や京都大学にも推薦入試が存在します。例えば、推薦の基準を満たすためには1年生からの評定平均が4.0以上を求められることや、小論文や面接の実施、学外での課外活動が評価されるといったものがあります。そのため、定期テスト勉強や、部活動、ボランティア活動などの課外活動も全力で取り組むことをお勧めします。

■まとめ

大学入試の情報収集がとても大事で、自分に合った受験方式や、活用できる受験方式では合格確率が格段に上がります。

次に実践的な出願校決定のテクニックについて紹介します。

 

 

国公立大学出願シミュレーションを考えよう!

 出願校を設定する際には第一志望校、実力相応校、安全校の3つを意識していると思います。しかし、国公立大学は共通テストの得点次第では出願校の再考が必要になることがあります。そして、国公立大学の出願は前述の通り、前期・中期・後期全て同時に出願しなければなりません。共通テストの自己採点後に、受験可能校を調べるという状態だと、十分な準備が出来ず、二次試験本番を迎えてしまう、ということも起こりえます。

そのため、事前に受験を検討している大学の共通テストボーダーと、当日の得点率を3つのパターンに分けたものからどのように出願するかをシミュレーションすることをオススメします。その3つのパターンとは

  1. 共通テスト得点率が第一志望校のボーダーライン以上
  2. 共通テスト得点率が第一志望校のボーダーラインから-5%以内
  3. 共通テスト得点率が第一志望校のボーダーラインから-10%~5%以内

1.の場合は第一志望校の合格ラインに到達しているパターンです。第一志望校を前期試験で受験し、中期もしくは後期で第二志望校を受験することが一般的です。この場合でも、安全校の設定も忘れず検討するようにしましょう。

2.の場合は第一志望校のボーダーに少し届いていないため、第二志望校の出願をベースに、中期後期では安全校として想定していた大学の出願や、ボーダーから-10%前後の安全校を検討していきましょう。

3.の場合は第一志望校のボーダーに大きく届いていないため、出願校を見直す必要があります。そのため、今まで検討してこなかった大学を調べることが必要になるかもしれません。

 

ここからは、具体的な例を見ていきましょう。

<生徒情報>

・志望校:大阪大学(83%)

・自宅から通える国公立大学を強く希望している

・経済学系の学問を学びたい

・浪人はしたくない

 

1.共通テスト得点率がボーダーライン以上(例83%)
代ゼミサテライン_国公立大_1.jpg

2.共通テスト得点率がボーダーラインから-5%以内(例7883%)
代ゼミサテライン_国公立大_2.jpg


3.共通テスト得点率がボーダーラインの-10%~-5%(例73%~78%)
代ゼミサテライン_国公立大_3.jpg

アドバイザーから一言

今回紹介した出願シミュレーションシートを作成することで、事前にじっくりと計画を練ることができ、迷わず出願することが出来ます。さらに、2次試験対策への動き出しも格段に速くなります。中期後期の大学を軽視せず、あらゆるパターンでの出願シミュレーションを立てておくことがとても大切です。

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