2022/01/24
【新高3生対象】1年間の過ごし方、学習計画の立て方
今年度から受験生になる皆さんの中には、受験に向けて具体的に何から始めればよいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は受験生としての1年があまりイメージできず悩んでいる人に向けて、1年間の流れと学習計画の立て方を紹介します。また、国公立大学・私立大学志望を問わず、現役合格を目指す受験生の皆さんを対象としています。
step1. 試験はいつあるの?
初めに、試験時期を確認していきましょう。
3年生になった4月は、なんと公募制推薦まで半年しか残っていません!
このことから入試は遠い先の話ではないことが理解してもらえると思います!
※特に推薦入試は専願・併願など大学によって仕組みが異なるので、あらかじめ調べるようにしましょう。例えば関西の私立大学の多くは併願可能な公募制推薦が主流です。自分の第一志望の大学だけでなく、第二志望も早めに考えて計画を立てておくと有利になります。
step2. 具体的な学習計画
いきなりですが、志望校の過去の入試問題を解いてみたことはありますか?まだの方も一度見てみるとわかると思いますが、今解こうとするとほとんど解けないものです...。しかし、その問題が上記の試験日に解けないと合格できません。しかし、逆に考えるとその問題が本番で解けると合格できるということです。では、試験日は既に決っているのでそこから逆算して考えてみましょう!
まず、本命の大学が国公立大学の場合は、2月末にある前期試験までに過去問を10年分程度解きたいとします。すると、1年分/1週間で過去問を進めると2~3ヶ月かかります。しかし、12月・1月は、共通テスト&私立一般の併願試験の対策がメインとなるので、国公立大学の過去問対策は10月ぐらいには始めたいことになります。また、国公立など高レベルの過去問演習に入るためには、そこまでにある程度の問題演習など段階を踏まないと厳しいです。そのため、8~10月を問題演習(共通テストレベルの問題や過去問演習など)に充てるとすると、8月までには基礎知識のインプット+共通テストレベルの問題演習を行っていることが国公立大学合格するための理想的なスケジュールとなっています。
次に、本命の大学が私立大学の場合は、1月下旬から2月上旬以降に始まる試験までに国公立大学同様に過去問10年分程度解くとします。すると、1年分/1週間で過去問を進めると2~3ヶ月かかります。したがって、11月ぐらいには過去問を始めたいです。また、関西圏の私立大学志願者の多くは公募推薦入試を受験します。特に関関同立を目指す受験生の多くは産近甲龍や摂神追桃などのランクに属する大学などを、公募推薦入試において受験していきます。そうすると、公募試験対策で過去問を10月ぐらいから始めておかなければ間に合いません。すると、国公立大学志望者と同様に8~10月を問題演習(共通テストレベルの問題や過去問演習など)に充てるとすると、8月までに基礎知識のインプット+共通テストレベルの問題演習を行っていることが私立大学に合格するための理想的なスケジュールとなります。
このように逆算して理想のスケジュールを考えてみましたが、国公立大学・私立大学志願者は共通して8月中で基礎知識のインプット+共通テストレベルの演習、8月後半から問題演習+過去問演習が理想的であるということがわかります。また、この基礎知識のインプットがある程度完了していることを客観的に判断できる一つが8月中旬にある第2回全統共通テスト模試です。したがって、まずは8月にある全統共通テスト模試で第一志望校のC判定を取る!などの目標を決めて、その目標を達成できるように学習計画を立てていくと良いでしょう!もちろん記述模試など、他の模試を活用することもオススメします!
step3. 効率的な基礎知識のインプット
学校の授業と自習で基礎知識のインプットを行うことが基本となりますが、いくつか問題もあります。
①一般的な高校では、高3の11月まで理科や地歴・公民の履修が完了せず、早期学習がしにくい。
②学校の授業・教え方が自分のレベルや大学に合わない。
③学校の授業でついていけない科目がある。
こういった問題を抱えている場合は、学習計画を立て直すことが必要となります。
映像授業では、複数の先生・レベル別授業からそれぞれに合う授業を選ぶことができ、授業の進度も目標とする8月までに終えることが可能です。さらに、要点を絞った授業のノウハウがありますので、効率的な基礎知識のインプットに役立ちます。もし悩みがあれば、お近くの教室まで遠慮なくご相談ください。
この記事を読んでくれた皆さんがいい受験勉強のスタートを切れることを願っています。
<文/開成教育グループ 大学受験専門館 板宿教室 山岡勢波>