2022/02/21

【新高1生へ】定期テストを頑張ると訪れる良いこととは?

高校受験を終えられた皆さんへ、高校受験お疲れ様でした!早速ですが、次なる目標はすでに決まっていますか?将来の目標や行きたい大学などありますか?

まだ具体的に決まっている人は少ないと思いますが、進路の選択肢を広げるためにやっておくとよいことを紹介しますので、是非参考にしてください!

先に結論を言いますと、高校1,2年の内は定期テストを頑張ろう!
これは当たり前のアドバイスだと思いませんか?しかし、この当たり前をしっかり頑張れた人には後々大きなご褒美が待っています!

定期テストの好成績は難関大学の合格可能性を高める

 なぜ定期テストで好成績を残すと、難関大学の合格可能性が高まるのでしょうか?

その理由は評定平均(成績)が高いと推薦入試の制度を使って、受験機会を広げることが可能だからです!

私立大学_推薦入試_入学者率.png

その推薦入試とは主に3種類あります。

学校推薦型選抜

この中には2つの入試方式があり、

指定校推薦」という学校の評定平均を主に利用し、主に私立大学から高校に対して

定員を設け、学内の基準を満たす生徒を推薦するという専願制の入試方式や、

公募推薦」という大学が設定する出願基準をクリアし、出身高校の学校長から推薦を受けられれば受験できる入試方式で、国公立大学は基本的に専願制、私立大学に関しては、関西では併願制、関東では専願制の大学が主流となっています。

もちろん大学ごとに併願専願の違いはあるので、興味のある大学の方式は確認するようにしましょう。

また、国公立大学に関しては大学によって共通テストの成績を加味するケースもあるので、こちらも興味のある大学があれば確認するようにしましょう。

総合型選抜

こちらはかつて「AO入試」と呼ばれていた入試方式で、AO入試の方が聞きなじみがあるかもしれませんね。

こちらも国公立大学、私立大学ともに実施している所があります。

主な選抜方法としては、「エントリーシート」のような書類審査や、面接、小論文、プレゼンテーションなど、学力だけでなく、意欲や、適正などを総合的に判断するものとなっています。

学部学科によっては多少の専門知識があった方が有利なテーマを出題するケースもあるので、過去問もしっかり確認するようにしましょう。

ここからは総合推薦を例に具体的な大学をみていきましょう。

・慶応義塾大学 文学部 総合型選抜入試出願条件

「高等学校全期間の調査書の全体の学習成績の状況が4.1以上の者」

・東北大学 総合型選抜入試Ⅱ期

「調査書の学習成績概評がA段階(評定平均4.3以上)に属する者」

このように私立国公立問わず評定平均が高いと受験機会を広げることができます。

さらに、2021年度を目標に国公立大学の入学割合のうち30%を推薦入試で取ることが発表されています。また、指定校推薦の学内選考でも主に内申点が利用されます。

したがって、内申点が高いと受験機会の幅が広がることが分かると思います。

では、内申点を上げるためにはどうすればよいのでしょうか。その答えが結論で挙げた定期テストで高得点を取ることです。なぜなら高校では中学の時と異なり、ノートの提出や授業への関心意欲態度といった多面的な評価ポイントより、定期テストや小テストの結果が重視されます。したがって、定期テストは難関大学の合格可能性を高めるといえるのです!

 

具体的に定期テストで点数を上げるためにできること

 まず、前提条件として知っておくべきことは「科目が細分化される」「学習難易度が上がる」ために,中学生の時の定期テスト対策の常識は通用しなくなります。

「科目が細分化される」については、英語→文法・読解・コミュニケーション、数学→数学Ⅰ・数学A、国語→現代文・古典、理科→化学・物理・生物・地学 社会→日本史・世界史・政治経済・倫理 といったように科目が増えます。もちろん副教科もあるので、その結果1回の定期テストで学習しないといけない科目が10を超えることもあります。

「学習難易度が上がる」については、中学の学習要領を理解している前提の内容となるので中学よりも難易度が上がることは自明です。

以上から、一夜漬けの学習や、1週間前からの定期テスト対策では間に合わないということが伝わったでしょうか。

それでは、どのように学習をすると定期テストで点数を取れるようになるのでしょうか。そのポイントは各科目の授業の①予習②復習にあります。中学までの内容だと授業中に理解しきることが可能だとしても、高校内容ではそうはいかない場合が多いです。そのため、次に示すポイントを実践する必要があります。

① 予習

 特に理数科目は必ず教科書を読んで次回の授業の内容を確認しましょう。

その際に対応する範囲の演習問題も解くとよりよいでしょう。予習の際、特に意識すべきことは「何がわかって何がわからないか」を明確にしておくことです。すると、授業への理解度が向上するでしょう。

② 復習

エビングハウスの忘却曲線.jpg
(画像:https://ryugaku-kuchikomi.com/blog/ebbinghaus-the-forgetting-curve/より引用)

 一度理解できた問題も時間が経つと忘れてしまいます。エビングハウスの忘却曲線をご存じでしょうか。(上図)

実は、一度覚えたことを一時間後には、半分以上忘れてしまいます。

それでは、どのように学習すると効率が良いのでしょうか。

下図を見てください。忘却曲線を応用した、科学的に最も効果が高いと考えられる復習スパンになります。まず学習後24時間以内に10分程度復習をする。その後1週間以内に5分程度復習をする。また、1ヶ月以内に24分程度復習をする。

このように期間を空けて複数回復習をすることで記憶が定着します。

エビングハウスの忘却曲線_2.png
(画像:https://ryugaku-kuchikomi.com/blog/ebbinghaus-the-forgetting-curve/より引用)

ここまでの話を要約すると

定期テストでいい点数を取る→内申点が上がる→推薦で行ける大学の幅が広がる

授業の予習復習を行う→定期テストの点数が上がる+学習の定着が見込める

といった感じです。従って普段の授業から学習習慣を確立し、定期テストでいい点を取ろうという結論になります!

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<文/開成教育グループ 大学受験専門館 板宿教室 山岡勢波>