2022/03/07

【大学受験】共通テストのリスニング対策

センター試験から共通テストになって大きく変化した科目の一つに英語リスニングがあげられます。今回はどのようにリスニングが変化したのかそしてどのように対策していけば良いのかについて説明します。

共通テストのリスニングってどんな内容なの?

センター試験から共通テストで何が変わった?

以下の表のように変わりました。

代ゼミ_リスニング_共通テスト.jpg

   センター試験では点数配分がリーディングとリスニングで41であったのに対して、共通テストでは11となっています。このことから、リスニングの比重が大きくなっていることがわかります。ですから、リスニング対策が非常に重要になりました。ただし、大学によってリーディングとリスニングの比率を変換する場合もあるので自分の志望する大学の配点比率は必ずチェックしておきましょう。 センター試験が大問4つ構成だったのに対して、共通テストでは大問6つ構成に変更されています。大問の数は増えていますが、設問数は大きく増えたわけではありません。問題構成として大きく変更された点として重要なのは、読まれる回数の変更です。センター試験ではすべて2回ずつ読まれていましたが、共通テストでは1回しか読まれない問題があることに注意です。この変更によって、より速く正確に英文を聞くことが必要になってきます。以下の表は大問ごとの英文が読まれる回数及び問題のテーマを示しています。

代ゼミ_リスニング_共通テスト_問題テーマ.jpg

リスニングの対策方法

いつから始めるべきか

リスニング対策は早い時期に始めるほど良いでしょう。リスニング能力は時間をかければかけるほど向上していくので、苦手な人やリスニングに不安がある人はまず単語帳などについている音声を使って単語や短い文を聞き取ることから始めてみましょう。反対に、リスニングが得意、安定して取れるという方は目安として遅くとも9月からは始めましょう。910月には長めの文章の聞き取りに慣れ、11月から本格的に時間制限などを課して共通テストの問題を解けるようにしていくことが理想です。

これで完璧リスニング練習ルーティン!

 ここからご紹介するのはおすすめの練習方法です。難易度ごとに並べているので、まずは①から始めて、慣れてきたら②③と順に実践していきましょう!

① 聞きながらスクリプトを黙読する

 このステップでは英語の音声を聞きながら、文章を黙読してみましょう。ここで大事なポイントは英語が読まれるスピードに合わせて理解できるようにすることです。日本語に訳しながら聞くのではなく、音声のペースで英文の内容を理解することを意識してください。また、自分が聞き取ることのできなかった単語や文章を確認して、弱点を把握しましょう。

② 聞きながら音読

 このステップでは英語の音声を聞きながら、音声に合わせて文章を読むことに加えて発音してみましょう。この練習方法をオーバーラッピングといいます。①で聞き取ることのできなかった部分を把握したら、その部分を重点的に意識して聞きましょう。ここでは、自分のイメージしている発音との違いを理解することが大事です。

③聞きながら真似してみる

このステップでは英語の音声を聞き、その真似をしながら発音し、できるだけすぐに復唱していきます。この練習方法をシャドーイングといいます。ここでは英語の抑揚、リズム、音の強弱も真似することを意識しましょう。最初は、文章を見ながら実践し、同じパッセージを何度もシャドーイングしてみて、そっくりに言えるようになるまでがんばりましょう。最終的には、文章を見ずに復唱できるようになれば完璧です。 ①~③のステップを続けていくと、どのようなリズムで読まれているのか、どのような部分が強調されて読まれているのかが理解できるようになります。是非実践してみてください!

 

まとめ

センター試験から共通テストへの移行に伴って英語リスニングはより重要な科目になりました。にもかかわらず、リスニングの勉強は後回しにされがちです。しかし、英語リスニングの勉強は隙間時間でも出来ると思うので、時間をうまく活用し英語リスニングで高得点を獲得できるようにしましょう!サテライン予備校大学受験専門館では英語リスニング専用の対策講座を取り揃えています。もし興味があれば気軽に近くの教室までお越しください!

〈文/開成教育グループ 代ゼミサテライン予備校大学受験専門館 茨木教室 勝本虎太朗〉