2022/07/19

【大学受験】近大英語の傾向と対策

皆さんこんにちは。

皆さんは受験校について考えていますか?

高3生は公募推薦入試も近づき、受験校が決まっている人、悩んでいる人など様々だと思います。

今回は近畿大学の英語の入試問題に焦点を当てて、傾向や勉強方法についてお話していきます。

近畿大学受験予定の高3生はもちろん、まだまだ悩み中のみなさんにも参考になれば幸いです。

近大英語の特徴

各大学の入試問題にはそれぞれ出題傾向や特徴があります。

近畿大学の英語は、例年同じような問題構成・配点で作られています。また、医学部を除く全学部で問題に大きな差はありません。

近畿大学の英語の問題は例年7つの大問から構成されています。では、各大問どのような問題が出るのかを見てみましょう。

Ⅰ:会話問題

Ⅱ:中文空所補充問題

Ⅲ:文法語法問題

Ⅳ:同意文選択問題

Ⅴ:語彙問題

Ⅵ:整序問題

Ⅶ:長文内容一致問題

(制限時間60分・全問マーク式)

これを見て皆さんは何を思いましたか?
近畿大学の英語の入試問題では、さまざまな出題形式が非常にバランスよく出題されます。そのため、幅広くさまざまな出題形式に対応できる力が必要になります。また、7つの大問を60分で解く必要があるため、早く問題を解く力も必要不可欠です。

近大英語では、長文問題が大問7のみとなっており、他の大学の英語入試に比べて、かなり文法の比重が高いです。そのため、長文の出題が比較的多い産近甲龍の他の大学に比べ、知識系の学習で確実に点数を取ることのできる大学と言えます。

 

近大英語で確実に得点をとるには

では、実際に近大英語で得点を取るためには、どのようなステップが必要なのかをお話していきます。

① 英単語を覚えよう

どのような英語の問題を解くとしても、単語力は必要不可欠です。

おすすめの単語帳は、2000語レベルの大学受験用の単語帳です。これを1冊完璧にすることで、近大英語で出題される単語のほとんどに対応できます。

この時に、単語の意味だけではなく、品詞も意識して覚えることが重要です。品詞から選択肢を絞ることができる文法問題も多くあります。

また、近畿大学では、すべてマーク式となっており、英作文は一切出題されません。そのため、日本語から英語にする練習は必要ありません。英単語を見た瞬間に日本語が思い浮かぶことを目標に、何度も単語帳を繰り返しましょう。

 

② 文法・語法の勉強をしよう

近大英語では、文法・語法の問題がかなり多く出題されます。また、これらの問題は知識があれば解くことができる問題がほとんどです。そのため、英文法問題の勉強をすれば高得点を狙うことができるのです。

おすすめは何か一つお気に入りの英文法書を見つけ、その本の文法・語法のページを完璧にすることです。

間違えた問題には印をつけておき、間違えた問題を何度も繰り返すことで、効率よく確実にすべてを覚えることができます。

また、他の問題集や過去問を解いたときに間違えた問題も、必ずこの文法書に印をつけておきましょう。

そうすることで、自分の苦手が詰まった自分だけの参考書が完成します。

 

③ 出題の意図を理解しよう

①②までをこなした上で、近大英語の問題に触れてみましょう。近大英語では出題意図に合わせた考える力を試される問題が多く出題されます。実際の問題を元に出題意図を考えてみましょう。

こちらは実際にⅡ:中文空所補充問題で出題された問題です。

It (   ) streets , roadways , the countryside...(文章が続きます)

<近畿大学 2020125日実施 前期日程【Ⅱ】>

この問題は空所に当てはまる単語を選択肢から選び取る問題です。もちろん前後の文脈や他の選択肢と比較しなければなりませんが、この時点でも以下のことが考えられます。

  1. 主語(It)に続く単語のため、動詞が入ることが推測できる。
  2. 主語が単数形のため、動詞は三人称単数か過去形となる。
  3. 後ろに名詞(streets)が入るため、名詞を取れる他動詞か第2文型を取れる動詞である。

実際の問題では8つの選択肢から当てはまる単語を選びますが、この3つを満たす単語の選択肢はcosts の1つしかありません。このようにして、選択肢の比較や文脈を取ることもなく解くことができる問題もあります。この問題の出題意図は文章から品詞を推測し、英語のルールに照らし合わせて適切な単語を選びだすということです。もちろん文脈に合わせなければ解けない出題もありますが、各大問の出題意図に合わせて文章を読み解く力が必要になります。

④ 過去問の量をこなそう

先ほども述べた通り、近大は例年同じような傾向で出題されています。そのため、過去問の量をこなして出題傾向や時間配分を掴むことが非常に有効です。

①~③の勉強がある程度身についてきたなと感じたら、過去問を使って実際に問題を解く練習に入っていきましょう。過去問を使用することで、③で述べた出題意図に合わせた考え方を養うトレーニングだけでなく、自分が覚えられていない単語や文法・語法に気づくことができます。過去問演習をしていてわからなかった単語や文法問題があった場合は、必ず単語帳、英文法書で確認することが大事です。

慣れてきたら、実際に時間を測って制限時間60分で解く練習もしてみましょう。

終わりに

 みなさん、近大英語の特徴はおわかりいただけましたか?例年、問題傾向が変化していないことから、今年も同じような傾向の入試問題になることが予想できます。そのため、単語、文法の勉強、過去問の有効活用を通して、高得点を狙いにいきましょう。

代ゼミサテライン予備校では、基礎の知識習得を目指すものから、発展した問題演習を行うものまでさまざまな授業を提供しています。「近大英語」のように、近畿大学の傾向分析、演習をまとめて対策できる講義があります。また、近畿大学はもちろん、その他さまざまな大学の入試対策に特化した授業も幅広く扱っておりますので、大学別の対策や勉強の仕方に迷ったらお近くの開成教育グループ 代ゼミサテライン予備校の教室までお気軽にお問い合わせください。

〈文/開成教育グループ 代ゼミサテライン予備校大学受験専門館 豊中教室フェロー 山口夏希〉