2022/08/01
【大学受験】ステップアップ!苦手な人のための物理勉強法
「物理」は得意な人と苦手な人がはっきり分かれやすい科目です。それだけに、苦手な人にとってはきっかけがないとなかなか向き合えない科目だと言われています。今日は、物理に立ち向かうために、攻略法をお伝えします。物理の定期テスト、受験勉強スタートに困っている人は是非読んでみて下さい。
【1】定期テスト攻略編 【2】受験攻略編の2つに分けて解説していきます。
【1】 定期テスト攻略で「ダメ」なこと3選
最初に覚えてほしいことは、物理が苦手な人がやってしまっている「ダメな勉強法」の改善です!定期テスト攻略のために、最もやってはいけない大事なことは次の3つです。
- 公式の丸暗記をしてはいけない
公式の暗記は必要です!ただ、定期テスト前に、焦って「公式だけを覚える」勉強を続けていると、公式を理解していないまま問題を解くことになります。物理は何が起こっているかを正しくイメージすることが重要なので、その公式が意味することを"自分の言葉で説明できる"ようになることが必要です。
単なる暗記ではなく、その公式の導出までできるようになるとテスト本番で公式を忘れても思い出すことができます。公式は理解することが最優先です。必ず理解してから暗記しましょう!
- 問題の途中式・文字・単位を省略してはいけない
物理は数学と違って、計算の途中で単位の理解が必要です。とにかく計算をするだけで、求めている数値が何なのかを理解できていないと、結局、その物理現象で何が起こっているかを"自分の言葉で説明できる"ようになりません。物理において、単位はとても重要です。
物理において"v"は何を意味しますか?"t"は?v‐tグラフとは何を表すのでしょうか?これも"自分の言葉で説明できる"ようになってください。苦手な人ほど、丁寧に「和訳」しながら問題を解きましょう!
- できなかった問題の解説を読むだけではいけない
問題練習をしていると、どうしても解けない問題があると思います。そんな時、解答解説を読んで、「なるほど!」と納得したところで止まっていませんか?ダメです!問題は必ず、自分の手を使って1から解けるようにしてください。このように、テストで指定された範囲の問題を繰り返し何度も解く必要があります。一度間違えた問題も、次に自力で解けるようになるまで復習と反復をしましょう。「解けない問題はない!」と思えるまで復習できれば、テストの応用問題にも正解できるでしょう!
【2】 受験攻略で大切なのはイメージする力
受験レベルの応用問題を解けるようになるためには、【1】だけでは不十分です。次の項目を意識してステップアップしてください。
『正しく現象を理解する』
受験物理の問題は、非常に変わった視点からの問題が多いため、小手先の知識では太刀打ちできません。例えば、
1.その玉にかかる力は? 2.帰ってくるまでの時間は?
東大の入試問題でこのような問題がありました。「そんな非現実的な・・・」と思います。ここで、現象を理解する力があれば1.かかる力は万有引力の問題。2.時間は単振動の一般的な問題だと気付き、立式ができます。このように現象を正しく理解する力が求められます。
それでは、「正しく現象を理解する」力を身につけるためにはどうすればいいのでしょうか。問題演習を積むよりも教科書や参考書で「イメージ力」を補うことです。例えば、力学の問題では、まず注目物体にどのような力が働いているかをイメージする必要があります。物理の現象は目に見えないことがほとんどなので見えない力をイメージで補う必要があります。イメージ力を補うことが大切だとはわかっていても、それをテキストだけで自力でできるようになる気がしない・・・という学生にオススメするのは、『イメージできる人の話を聞く』ことです。公式を使う説明だけでなく、何故その解法になるのかという視点で解説されるとイメージすることができるようになります。自力で初見問題が解けるようになりますよ!
<文/開成教育グループ 大学受験専門館 板宿教室 山岡勢波>