2026/03/09
【大学受験】高校1・2年生向け!共通テストの全貌と早期準備ガイド
今回は、受験生の多くが受験することになる共通テストについてお話します。最近では国公立だけでなく、私立大学でも共通テストの点数で合否を判定される方式もあります。共通テストで高得点を取ることができれば、私立大学の独自試験を受験することなく、合格を勝ち取ることもできます。共通テストには様々な活用方法があります。うまく利用するためにも、高校1・2年生の時から基礎学力を身につけ、対策を始めておくことで、高得点を獲得しましょう。
■共通テストとは?センター試験との違い
共通テストとは、2021年度からセンター試験に代わって登場したマーク式の試験です。1月に実施される大学入試センターによる試験で、その点数を国立、公立、私立の各大学で利用することができます。センター試験では基礎的な学力の確認問題や、暗記問題が多かったのに対し、共通テストは思考力を問われる問題が増えています。問題の文章量が多いだけでなく、資料やグラフを用いた問題が多く、ただ暗記しているだけでは解くことができません。そのため、国語だけでなく、数学や理科などの理系科目においても読解力が必要とされます。多量な情報から、問題を解答するために必要な情報だけを見つけ出し、自身の持っている知識と照らし合わせ解答を選択しなければなりません。早い段階から読解力と思考力、判断力を身につけるための演習を繰り返し行いましょう。
2025年度からは新学習指導要領に対応した問題が出題されており、新たに情報が加わったり、歴史総合が日本史・世界史の試験に追加されたりなど、共通テストの中でも年々変化が起こっています。そのため、自身が受験する際に変更点がないかを注意し、不備がないよう出願してください。そのほか、得点調整やオンライン出願の導入など、新しい試みも段階的に実施されています。高校 1・2 年生のうちからこれらの変更点を把握し、正確な情報をアップデートし続けることで、スムーズに受験勉強を進められるでしょう。
■高1・2年生が今から共通テスト対策をするメリット
高校1・2年生のうちから共通テストの対策を始めることで、充分な演習量と自分の苦手分野について学習する時間を確保することができます。共通テストでは受験科目数が多いだけでなく、出題範囲が膨大です。すべての範囲を学習した3年生から総まとめや演習を始めていては、最後まで終えることができなかったり、思うように成績が伸びなかったりします。そのため、高校1・2年生の時から学習した範囲の基礎を身につけるだけでなく、その範囲の演習を十分に行っておきましょう。また、早い段階から基礎を身につけることで、演習の時間を確保することができ、そこで浮き彫りになった苦手範囲について学習することができます。演習は一度行って終わりではなく、そこからの復習することによって点数アップにつなげることができます。
また、早期に共通テストや受験に対する理解を深めておくことで、自分の志望校に合わせた科目選択や配点の対策が可能になります。このように早めに対策を始めることで、他の学生に差をつけた状態で受験勉強に臨むことができます。
思考力・判断力・表現力を問われる試験への対応
共通テストでは、長文の読解や複数の資料やグラフの分析をもとに答えを導く問題が多く出題されます。そのため、ただ単語や公式を暗記しただけでは解くことができません。高校1・2年生の時のテストや演習問題の時点から、なぜその答えが求められるのかについて、復習を繰り返し、自分の言葉で説明することができるようになりましょう。そのような練習を重ねることで、共通テスト本番でも使うことができる思考力を身につけることができ、適切な判断を行うことができます。さらに、どの科目においても問題文が長文であることが多いため、読解力が必要になります。科目にこだわらずに、読解力を意識して身につけることで、素早く問題を解くことができるようになります。
早期スタートで合格可能性を高める理由
高校1・2年生からのコツコツとした積み重ねは、高校3年生になった際に大きなアドバンテージとなります。共通テストは科目が多いだけでなく、高校3年間のすべての範囲がテストに出題されるため、膨大な学習時間が必要となります。そのため、早めに学習を始めることで十分な学習時間と演習量を確保することができ、合格の可能性が高まります。また、高校3年生になってから詰め込んで勉強をすると、必ず漏れが生まれます。応用力を身につけるためにも、ぜひ早めに共通テスト対策を始めてください。余裕を持った学習計画を立てることによって、学校行事や部活動との両立が可能になることも利点です。心身のバランスを保ちつつ、成績上昇を目指すためにも、早期の対策開始は必須です。
■共通テストの出題科目・範囲と具体的な解答形式
共通テストは7教科21科目の中から、自分の受験に応じて科目を選択して受験することができます。そのため、自分の受験する大学に必要な科目を把握し、必要な科目はすべて受験するようにしましょう。国公立の大学でも、各大学によって必要な科目が異なります。3科目で受験可能な大学もあれば、7科目全てが必要である大学もあります。私立大学の共通テスト併用方式においては、使用される科目が1科目のみの場合もあります。自分の第一志望校だけではなく、併願する私立大学も含めて、どの科目の受験が必要かをしっかりと確認しておきましょう。
7教科21科目の構造を押さえる
7教科とは、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語・情報の7つを指し、その中で「国語」「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」「公共、倫理」「公共、政治・経済」「地理総合/歴史総合/公共」「数学Ⅰ、数学A」「数学Ⅰ」「数学Ⅱ、数学B、数学C」「物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」「英語」「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「韓国語」「情報Ⅰ」の21科目に分かれています。自分の志望する大学だけでなく、学部によって必要となる科目が異なるため、自身の受験科目を早いうちから見極め、無駄なく勉強をするようにしましょう。また、科目によっては暗記が必須となるものがあります。そのような科目においては、基礎的な知識を早めに身につけ、それを応用できるように練習を重ねましょう。
国公立・私立大学で異なる出題科目と注意点
国公立大学においては、7科目の受験を求められることが多くあります。そのため、莫大な量の勉強量が必要となるため、国公立志望の生徒は特に早めに対策を始めてください。さらに、共通テストの点数が合否判定に直結します。大学や学部によって割合は異なりますが、共通テストの点数が総合得点の7割を占める大学もあります。共通テストの重要性にいち早く気づき、目標点数を定めて勉強を始めてください。
私立大学においては、受験方式の多様化により、共通テストを受験していなければ受験することができない日程も存在します。学部学科にもよりますが、英語1科目で受験することができる共通テスト併用方式もあります。無理に共通テストだけの受験科目を増やす必要はありませんが、自分が私立大学の入試で利用する受験科目については、共通テストも受験するようにしましょう。受験することができる日程が増えると、合格可能性が高まります。
年々、受験方式は変更されているため、情報に置いて行かれないように注意しましょう。「昨年はこの方式だから今年もこれで大丈夫」とは限りません。最新の情報を常にチェックし、ミスが無いよう受験しましょう。
■同日模試を活用する重要性
共通テスト同日模試では、自分の今の実力を把握することができるだけでなく、本番さながらの緊張感を経験することができます。この模試を受験することで、共通テストの出題形式や時間配分、雰囲気などについて知ることができます。特に、高校1・2年生のうちから経験しておくことで、自分の志望する大学に対して、どれだけの点数が必要なのかを理解し、現実とのギャップについて知ることができます。それにより、今の自分が何をすべきなのかがわかり、モチベーションアップにもつながります。同日模試は多様な予備校、テスト機関が開催しており、実施形態が異なります。対面実施だけではなく、オンラインで実施しているところもあるため、自身のスケジュールに応じて選択してください。同日模試の受験後には点数を確認するだけではなく、復習を徹底してください。まずは共通テストそのものに慣れるためにも、同じ問題で何度も練習しておきましょう。
共通テスト同日模試の概要と特徴
共通テスト同日模試は実際の共通テストと同じ時期に開催される模試であり、その年の共通テストを受験することで判定が出る模試です。学年によって受験可能な科目は異なるため、自分が受験でき、かつ自分の受験に必要な科目を選択するようにしてください。共通テストの問題について知ることができるだけでなく、一般的な模試と同様に判定も出るため、今の自分の実力と志望校とのギャップを把握することができます。
■効率的な共通テスト対策法
共通テストは科目が多いだけでなく、思考力を試される問題が多いため、適切な対策が必須です。効率よく学習を行うためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。まず、各教科の基礎を固めることです。先ほどから何度も出てきている思考力は基礎が無ければ活用することができません。問題に応じて基本的な知識を組み合わせて適用する思考力を身につけるためにも、基礎は外せません。高校1・2年生のうちから基礎を身につけておくことで、高校3年生の際では、思考力を身につけるための演習に取り組むことができる状態に整えておきましょう。加えて、共通テストの方式に慣れておくことも重要です。共通テスト特有の問題形式は一般的な問題集では慣れることができません。共通テスト対策と記載された問題集や過去問、予想問題集などを用いて対策を行ってください。
共通テストでは常に思考を続けながら問題に取り組む必要がありますが、その思考のためには基礎が必要です。自分は今まで学習した範囲の基礎を身につけることができているか、今一度確認してください。
基礎力強化と過去問・模試の活用法
基礎力の強化のためには、学校の定期テストレベル問題や、教科書に記載されている問題を解くことができるレベルを目指しましょう。単語や公式、教科書の流れを暗記することで基礎を身につけることができます。
過去問や模試を活用する際には、点数に注目するのではなく、なぜその問題を間違ったのかを解明するようにしてください。しっかりと復習することで、自分の思考プロセスがわかり、どのように考えれば正答することができたのかを理解することができます。共通テスト特有の出題形式において、正答のための思考プロセスを繰り返すことで、得点アップにつなげることができます。
教科別学習のポイントと教材選び
【 英語 】
英語では単語力、速読力、精読力の3つの力は重要です。リーディングでは長文問題のみ出題されていますが、時間との戦いです。そのため、速読ができていないと、点数を獲得することができません。まずは高校1・2年生のうちに単語の暗記を進め、読解の練習をできるような段階まで進めておきましょう。長文問題への慣れも点数上昇につながります。解説がしっかりした長文読解問題集だと、自分に合った読解の方法について学ぶことができます。
【 数学 】
数学では、公式と計算力を早めに身につけましょう。数学は問題が長文化しているだけでなく、問題数も多いため、時間との戦いです。また、最初の問題の解答を用いて次の問題を解くパターンが多いため、計算ミスは命取りです。素早く正確に計算できるように、普段から暗算を心がけましょう。問題集については、網羅的な問題集を1冊、完璧に解答できるまで繰り返し演習しましょう。
【 国語 】
国語については、古文や漢文など事前知識が重要なものについては、教科書などから早めに暗記をしておきましょう。現代文については、数をこなし、慣れることが重要です。たくさんの問題集に取り組み、解答パターンについて慣れておいてください。
【 社会 】
社会においては、一問一答や教科書で暗記することが重要です。1周するだけでなく、何度も反復的に読み返すことで、全体の流れを抑え、高校3年生の時点で演習できる段階まで進めておきましょう。
【 理科 】
理科については範囲が膨大であるため、教科書や参考書での予習と復習を大切にしましょう。学校の進度に合わせて学習を進める場合、復習を徹底することで、十分な演習時間を確保するようにしてください。
■学習計画と模試結果の分析・改善方法
ただやみくもに勉強に取り組むのではなく、しっかりと計画を立てて学習することが効率的です。模試のように中期的な目標を立て、PDCAサイクルを意識してまわしましょう。PDCAサイクルとは、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の4つのステップを繰り返すことです。
学習の計画は年単位の長期的な目標を立て、そこから逆算して模試などに向けた中期的な目標、週単位の目標、毎日の目標を立てるようにしましょう。この際に、「何時間勉強する」と決めるのではなく、「この科目のこの分野の苦手を解消するために、この問題集に取り組む」といった、目的を持った勉強目標を決めましょう。
模試の結果が返却されたら、まずは得点から分析を行いましょう。得点の推移から、自身の苦手範囲を推測することができます。苦手な部分については、なぜ自分が苦手に感じているのかを考えましょう。それにより、すべき勉強方法が見つかるはずです。自分で分析することが苦手な人は、学校の先生や塾の先生を頼るようにしてください。
このように、自分に合った学習計画を立て、模試の結果を分析し苦手を改善することで、共通テストまでに実力を身につけるようにしましょう。
■まとめ 高校1・2年生から始める共通テスト対策の重要性
ここまで話してきたように、共通テストは高校3年生から対策を始めるだけでは間に合いません。自分に必要な学習が何かを見極め、それに応じた対策を早期に始めることで、周囲の受験生と差をつけましょう。今後の共通テストでは新しい科目が設定されたり、出題形式が変更されたりと、さらなる変化が生じる可能性があります。正しい情報を自分で見つけ出し、計画を立てて演習まで取り組むことができるようにしてください。皆さんのことを応援しています!
<文/開成教育グループ 大学受験専門館 石橋教室 又野真那>