2023/03/20

【大学受験】今からはじめよう!大学受験の地歴・公民科目

はじめに

高校1・2年生のみなさん、地歴・公民科目の勉強は普段からできていますか?

地歴・公民科目は大学受験において出題範囲がとても広く、受験科目として使う人は高1・2年生の段階から受験を見据えた勉強をしておくことが大切です。

ひとくちに地歴・公民科目といっても、<地理・歴史分野>と<公民分野>に分かれており、共通テストで用いられる社会の問題は10種類も存在します。更に2025年度入試からは<歴史総合>など新しい科目構成になり、今までと同じ学習方法が通用しなくなる可能性があります。

また、受験に関しても英語や国語、数学といった主要な科目と比べてどうしても疎かになってしまいがちです。筆者も毎年受験生を指導していますが、

・学校の定期テストで点数は取れても、いざ受験勉強となると勉強方法に悩む生徒

・主要科目の英・国・数に時間を取られて地歴・公民に足をすくわれる生徒

をたくさん見てきました。

本記事では、地歴・公民科目にまだ手をつけられていない高1・2年生に向けて、大学入試における地歴・公民科目の位置づけや、どのように学習を進めると攻略しやすいかについて述べていきます。

地歴・公民科目の位置づけ(私立大学編)

私立大学の文系学部を受験する方は、選択科目として地歴・公民科目を選択することができます。選択科目であるため、多くの大学では英語や国語と比べて配点で低く設定されています。しかし、入試方式や日程によっては地歴・公民科目の配点が高く設定されている大学も存在します。例えば、立命館大学では、政策科学部をはじめとする文系学部で学部個別配点方式と呼ばれる試験方式を導入しています。この方式では、一般的な立命館大学の入試配点と異なり、社会を重視した得点方式に変わります。

立命館大学2023年度入試ガイドより

全学統一方式

学部個別配点方式

英語

120

100

国語

100

100

選択科目

(地歴公民/数学)

100

150

合計

320

350

社会は暗記科目のため、計画的に勉強を進めていた受験生とそうではない受験生で得点に大きな開きが生まれます。特に私立大学では大学ごとの傾向が色濃く出る科目であるため、早い段階から志望校を見据えた対策を始めておくことで、先述した得点方式と併せて有利に受験することができるでしょう。

地歴・公民科目の位置づけ(国公立大学編)

国公立大学では、多くの場合で共通テストの科目として地歴・公民科目が用いられ、5教科7科目で受験する場合は2科目選ぶ必要があります。また旧帝大を中心に、難関大学を受験する場合には公民分野から倫理・政経を選ばなければならないことが多く、科目を選ぶ時点で注意が必要です。

また、国公立大学の二次試験で地歴・公民科目を選択できる大学も多く存在します。二次試験の地歴・公民科目は多くの場合論述問題が問われます。そのため共通テストの勉強だけでなく、二次試験を見越して早期から論述問題への対策を行う必要があります。

地歴・公民科目の受験スケジュール

地歴・公民科目は学校によって進め方が様々で、進捗にも差があることが多いです。例えば大阪府内のI高校では、日本史Bの授業を高校二年生時に明治時代~現代まで進め、高校三年生時に古代~江戸時代まで進めるという方式を取っています。中学校で習うような古代~現代という流れではないので注意が必要です。

また進捗状況によっては、高校3年生の冬休み間近になっても履修が完了せず、演習の時間が取れないということもあるそうです。そのため、学校の進捗通りに受験勉強を進めると、十分なインプット・アウトプットができないという状況になる可能性があります。

社会の受験勉強で必要なことは知識のインプットだけではありません。知識の十分な定着や大学の傾向に合わせた対策を行うためにも問題を解いて知識を外に出すアウトプットの時間を作ることが大切です。

I高校と理想の受験勉強ペース.jpg

 図からもわかる通り、地歴・公民科目は高校2年生のうちに自力で学習を進めておくことが大切になります。地歴・公民科目は暗記科目のため、しっかり勉強してきた受験生とそうでない受験生で大きな差がつきます。前述の通り、地歴・公民科目を得意科目にしておくと受験を有利に進めることができるため、高1・2年生から計画的に勉強を進めていきましょう!

とはいえ、「何をどこまで勉強すれば良いのかわからない」「自力で計画的に勉強するのが苦手」など困ってしまう人もいるかと思います。独学での勉強が難しい場合は、代ゼミサテライン予備校の映像授業がオススメです。

映像授業では部活や行事が忙しい高校生でも、先取りでインプットを進めていくことができます。

また、プロ講師が受験で頻出するポイントや大学ごとの傾向など、独学では難しい箇所も抑えながら勉強することができるため、効率良くインプットしていくことができます。

さらに代ゼミサテライン予備校では、「担任制」を採用しており、毎月担当スタッフとの面談で受験勉強のスケジュールの立て方や勉強法のサポートを行っています。映像授業であれば、部活が忙しい人でも高校3年生の夏までに計画的にインプットを完了させることができます!

地歴・公民の勉強方法に悩んでいる人は、映像授業の活用も考えてみましょう。

まとめ

地歴・公民科目は疎かにされることが多いですが、配点や方式によっては、主要科目に引けを取らず重要科目になります。早期対策が合格に直結します。また、地歴・公民科目は全てが入試科目として用いられているわけではありません。選択した科目が自分の志望校の入試科目として採用されているかどうかは必ずチェックしましょう。

 代ゼミサテライン予備校では今回ご紹介した地歴・公民科目はもちろん、豊富なラインナップの授業が揃っており、志望大学に合わせて効率良く対策をすることが可能です。大学受験についてお困りのことがあればお近くの開成教育グループ代ゼミサテライン予備校までお気軽にお問い合わせください。

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〈文/開成教育グループ 代ゼミサテライン予備校大学受験専門館 上本町教室フェロー 中西柊太