2023/05/22

【大学受験】今からはじめる 大学受験のための「情報」講座

学習指導要領の変更に伴い、2025年より共通テストの出題科目や内容が改変されます。その変更の一つが情報科目の追加です。「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学協会の基本方針-」によるとすべての国立大学では原則として、共通テストで従来の5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目が課されることになっています。

 

ここでは、その情報がどんな内容であるのか、どのような対策をしていけばいいのかについて紹介していきます。ぜひ、参考にしていただければと思います。

 

共通テスト「情報Ⅰ」の概要


共通テスト「情報Ⅰ」の出題分野は

・情報社会と問題解決

・コミュニケーションと情報デザイン

・コンピュータとプログラミング

・情報通信ネットワークとデータの活用

4つです。サンプル問題を参照すると、いずれの分野からも満遍なく出題されています。

出題される問題は

・コンピュータや情報モラルなどに関する正誤問題や知識問題

・情報のデジタル化やデジタルデータの表し方の仕組みついて、与えられた文章やデータなどを用いた誘導に従いながらのプログラミングに関する問い

・情報技術の知識

などです。さらには、数Aのデータの分析で出題されるような問題も出題されるので、幅広い分野に関して勉強しておく必要があります。

ただし、分野は多岐に渡っていますが、各分野での覚えなければいけないことや情報量はそれほど多くありません。そのため、高校1.2年生の間からコツコツと勉強し、苦手意識を持たないようにしておきましょう。

 

プログラミングとは?


前述したように情報Ⅰではプログラミングに関する問いが出題されます。

では、そもそも、プログラミングとは何なのか?それはあるプログラム言語を用いて、コンピュータにさせる一連の作業の指示を構築するということです。

共通テストのサンプル問題における具体的な内容を見てみましょう。

選挙を題材として、一つの議席を獲得するのに妥当な得票数から各政党の当選者数を算出するプログラムを考察する力が問われます。当選者数に過不足が生じる問題を理解させたり、プログラムを適切に完成させる中で、データ構造や演算処理を考えさせ、更に想定される課題においてプログラムを適切に改善する力を問うものとなっています(サンプル問題ねらい参照)

ここでは公平性を考慮して、大学入試センター独自の日本語表記の疑似言語を用いてプログラミングの問題が出題されています。さらに、誘導に従って、プログラムを完成していくような出題方式となっています。そのため、学校の授業で使用されるプログラム言語での理解を深めておけば、初見の言語であっても理解できるようになっています。

プログラミングに関する問題は実際に手を動かして、自分で実際にプログラムを組めるようになっておくことが大事です。なので、仕組みを理解できるようになった後は、必ず演習を積むようにしておきましょう。

〇終わりに


大学入試センターのホームページに情報科目のサンプル問題がアップされていますので、ぜひ一度目を通してみてください。共通テストは必ず教科書に記載されている内容から出題されるので、まずは学校の授業をしっかりと受け、理解することを念頭に置いておいてください。その上で、プログラミングに自信が無かったり、情報科目で周囲と差をつけたいと考えたりしている方は、お近くの代ゼミサテラインに足を運んでください。代ゼミサテラインでは、高校1・2年生からでも共通テストの情報対策の講座を受講することができます!高校3年生に上がる前に情報科目の対策を完了させておくことで、それだけでも対策できていない他の受験生と差をつけることができます。ここまで読んでくれた高校1・2年生の方は、ぜひ情報科目の対策について考えてみてくださいね。

〈文/開成教育グループ 代ゼミサテライン予備校大学受験専門館 高槻教室フェロー 原明穂〉