2024/06/03

【大学受験】国語攻略+感覚に囚われない解き方を身につけよう!

 受験勉強に励んでいる皆さん、勉強お疲れ様です!

 今回は、大学受験における「現代文」の学習方法についてお話します。多くの学生にとって受験の主要科目の一つである現代文。共通テストでは全体の10%、文系国立二次では20数%を占める現代文で万が一失敗でもしようものなら、そのまま志望校の合否に直結してしまいます。しかしそれほど大事な科目でありながら「いまいちどう勉強すればいいのかわからない」「というか勉強するもんなの?」と考えている方も多いかと思います。それもそのはず、現代文は他の科目と違いある程度感覚だけで得点出来てしまうため、何をしなくても点数が取れると誤解してしまいがちです。しかし一定のレベル以上の大学を目指すとなると、ある程度の解放や解答の書き方を身につけておかなければなりません。本稿では現代文の勉強方法に加え、その勉強スケジュールとルーティンについてお話いたします。

 現代文の学習法

 先述したとおり、感覚だけで現代文を解いているうちは得点率やその安定性に限界があります。大事なのは「論理的合理性」を以て読解、解答することです。事象同士の間にある「なぜ、どうして」の関係を正確に把握、理解することでより解答に説得性を持たせることができ、結果的に正答率の向上、安定をなせるわけです。今パートでは読解時(文章を読むとき)、解答時(解答を書くとき)の二つに分けて、この合理性を持った解法についてお話します。

 まず読解時において、まず問題になるのが「先に問題と本文どちらを読むか」という点ですが、本文から先に読むことをお勧めします。問題から読んでおけば、本文を読んで解答根拠を見つけた時すぐに解答できるという利点はありますが、ある程度難解な文章になるとこの利点はあまり意味を持ちません。というのも、そういった文章では解答根拠が文全体に散在しており、結局本文全部を見ないと読めない場合が多いためです。問題を先読みしても結局本文全部を読まないと解答できないなら、先読みする時間で本文から読んだほうが時短になります。次に読解中に意識する点について、論述を読む際は逆接表現に気をつけましょう。「しかし」「ところが」などのことですが、これの後には本文の要点が来ることが多いためです。本文の主題の表面的な話をした後で、逆接を挟んで本質的な話をする文章が現代文では頻出です。一方小説を読む際は、やはり心情表現に気をつけるべきです。小説問題で多くの人が苦戦するのが、人物の心情を問う問題です。心情をそのまま伝えてくれるやさしい文章はあいにく受験国語には登場しませんから、人物の行動や風景描写から推測するほかありません。どの描写がどの感情を表すのかは、問題演習を重ねることで感覚的に把握するのが無難です。

 次いで解答時についてお話します。ここでは選択問題と記述問題に分けてお話します。

 まずは共通テストのメインである選択問題について、大切なのは選択肢同士の見比べです。特に本文の要約で正しいものを選ぶ問題では、選択肢が似たり寄ったりで判断が難しい場合が多いですが、この時によく効くのが見比べです。見比べて何をするかというと、選択肢同士の相違点を洗い出し、各相違について本文に照らして正誤判定をすることです。似た選択肢でも必ず違う点はありますから、それを見つけて推敲することで確実に正しい選択肢をとることができます。ここの相違でよくあるのが、原因と結果の関係の相違です。ある事象の原因が違ったり結果が違ったりという具合ですが、この見極めの際に大事なのが、先に挙げた文章の論理的読解です。事象同士の順序を正確に把握しておくことで、この手の問題は攻略できるのです。

 次に二次試験のメインである記述問題について、皆さんが苦心するのはやはり書き方であると思います。限られた時間内でひどいときは本文全体の要約を求めてくるわけですから、情報の取捨選択に加え文体にも気を遣わなければいけません。まず取捨選択について、初め引き抜くのは最小限の情報だけにしましょう。「○○が△△だ」「しかし××でもある」「だから□□だよね」という程度で構いません。それで文字が余ったら、××である理由など適当な肉付けをしましょう。次いで書き方ですが、基本的には今挙げた内容を本文の順序通り並べるのみで十分です。本文の論理構成が何よりも正しいのは自明ですから、その通りに書けば解答の論理性は保障されます。現代文の問題の多くは「本文の要約、理解」を問うものですから、取り組む際は本文の論理構成を第一に考えましょう。

現代文の勉強スケジュールとルーティン

 現代文の勉強スケジュールですが、いたってシンプル「ひたすら演習」です。現代文のいい点の一つに、知識がほぼ不要であることがあります。最低限の教養さえあれば大抵の文章が理解でき、問題になるのは解法の安定化並びに得点率の安定化だけです。そのためとにかく演習、例えば4月~夏前は見開き2ページ半程度の長い現代文を読むための慣らし、夏~11月末は二次試験に向けた記述問題演習、12月~共通テストまでは共通テストに向けた選択問題演習、以降は二次の最終確認といった感じです。使うテキストについては前から「マーク式問題集」など共通テスト形式のもの、赤本や「得点奪取現代文」など二次試験向けのもの、直近の共通テスト過去問、直近の二次過去問という感じです。とにかく暇さえあれば演習、演習、演習です!勉強ルーティンについても、問題演習をベースに復習、解き直しなどのフェーズを組み合わせるといいです。例えば2時間あったとして、1時間で問題演習をして20分で答え合わせや解説を見たり先生に質問したりして、残りの時間で改めて自分の解答を書いてみる、と言った具合です。ここで大切なのは、最後自分の解答を再構成する前に、解説をみて解答根拠やその論理構成などをしっかり理解しておくことです。なぜその答えになるのか、何が答えに必要なのかをしっかり理解した上で自分の解答を作り直すことで、自分の解答構成力をちゃんとテストできますし、解答に至る論理構成などは次問題を解く際に応用できる有益なものだからです。問題やその解説から得られるもの全てを吸収し次の問題にかかる、その繰り返しを重ねることで現代文の解答力は着実に養われます!

 おわりに

 ここまで現代文の解法や勉強法についてお話させて頂きましたが、改めて大切なのは「解答に論理的整合性を持たせること」ただ一つです。それさえ意識して問題演習に取り組むことが出来れば、最終的にはあなたの第一志望校の問題にもきっと余裕を持って太刀打ちできるようになる学力がつくはず。先に述べたように現代文は知識などが不要な反面、言い換えれば知識だけで点が伸びるほど楽な科目ではないということ。なかなか点が伸びないことで焦ってしまいがちな科目でもあります。ただ覚えていてほしいのは、そうやって苦心しつつも勉強している間に、あなたのなかで現代文の経験値は確実に蓄積されているということ。経験値とはすなわち思考力です。解けば解くほど、悩めば悩むほどあなたの解答は洗練されていきます。辛い時ほど今までの努力を信じて、未来の成功を信じて学習に励みましょう!

<文/開成教育グループ代ゼミサテライン予備校大学受験専門館 石橋教室フェロー

小島神威>