2024/07/01

【大学受験】実りある夏休みにするために計画を立てよう!

 大学受験に向けて勉強をしている皆さん、お疲れ様です!今日はここで「夏休みの勉強の仕方」についてお話をしようと思います!受験学年の高3、高卒の人だけではなく、非受験学年の高12の人にとっても有益な情報なので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

時間はあるようで一瞬で過ぎていく夏休み。だからこそ計画作成が重要。

 「夏を制するものは受験を制す」一度は聞いたことがある言葉だと思います。高校生にとって、約40日間もある夏休みは、唯一まとまった時間を勉強に費やすことのできる大切な時期です。この40日間を有意義に過ごせば合格に向けた実力を大きく伸ばせるチャンスになります。夏休みをなんとなく過ごしてしまわないために、夏の勉強計画を自分で立ててみましょう。この記事では受験生におすすめの学習計画についてレクチャーさせていただきます。

夏休み前にしておくこと

 まずは、自分の弱点を知ることから始めましょう。これは受験学年でも非受験学年にも共通して言えることです。中間テストや期末テストに出題された範囲で、十分に理解できなかったところを振り返り、なぜ解けなかったのか、どの部分の演習をしなければならないのか分析してみましょう。受験生はこれに加えて、一学期に受けた共通テスト形式の模試や記述形式の模試の振り返りをしましょう。成績表で点数や偏差値の確認をするだけではなく、基礎的な問題は解けているのか、リスニング問題はスクリプトに書かれている内容を聞き取れていたのか、数学の苦手分野は何なのかなど、自分の苦手と得意を分析してみましょう。分野別の得点を確認して特に基礎部分からできていない単元は要注意です。ここで弱点を見逃してしまうと、苦手科目・苦手分野のまま残り続け最悪の場合、受験当日まで自分の苦手を持ち込んでしまう可能性があります。やったことはやりっぱなしにせず、分析を行い、次の模試へ向けての計画を準備するようにしましょう。

 次に、上記のことを踏まえて、夏休みのTODOリスト(タスク)を作りましょう。TODOリスト(タスク)とは、自分のやるべきことをリスト化し、整理して取り組むためのものです。夏休みは苦手な範囲を勉強することが大切だと述べましたが、二学期の先取りも大切です。自分のレベルに合わせて、復習と予習の比重を変えていきましょう。必要に応じて、予備校や塾の夏期講習を受講することも有効です。

夏休み中にすること ~前半~

 夏休み前に作ったTODOリスト(タスク)をもとに勉強を進めていきましょう。これをもとに1か月単位の大きい計画から、1週間、1日と小さい計画を順番に立てて行きましょう。受験生は、1日単位で全教科を勉強するようにしましょう。1日に全教科勉強すると聞いてどのように感じますか?1日で全教科勉強するためには、勉強時間を確保する事が必要になります。「夏休み、1日平均〇時間以上勉強するのが目標ですか?」という予備校が実施した受験生のアンケートでは、約9割の受験生が、夏休みの1日の目標勉強時間として10時間以上を設定しています。受験生にとって112時間、最低でも10時間勉強する事は当たり前ということです。何のあてもなく長い時間勉強することは難しいですが、しっかり全教科勉強する計画を立てておけば、1日平均10時間以上勉強する事は難しくありません。毎日コツコツ頑張っていきましょう!また受験生は夏休みの早い段階で1度志望校の過去問に目を通しておくようにしましょう。目的は敵を知ることです。大学ごとに問題傾向が異なるため、自分が志望する大学の傾向に合わせて勉強することが大切になります。受験学年ではない高1高2生も、1日に全教科必ず勉強しなければならないとは言いませんが、どの教科の勉強も大切なので、手を抜いてはいけません。ですので、2日間で全教科勉強し、これを何度も繰り返すことで、どの教科もバランスよく勉強しましょう!

夏休み中にすること ~後半~

 夏休み後半は、「確認」と「復習」が鍵になります。今までの勉強が計画通りできているか、勉強した範囲が定着しているか、弱点は克服できているかをチェックしていきましょう。今一度、夏休み前に立てた勉強計画と自分の勉強の記録を見比べてみましょう。勉強するはずだったのにも関わらず、まったく手を付けられていない範囲があると思います。夏休み後半は、取りこぼしのないように勉強できているかに気をつけて進めていきましょう。弱点が克服できているかを判別するには、「解き直し」が有効です。模試や夏休み中に取り組んだ範囲の問題集等を解き直しましょう。正解できていた問題は、しっかりと勉強できていた証ですが、間違えてしまった問題は弱点が克服できていないことになります。残りの夏休みは、このようにして判別した弱点を中心的に勉強していきましょう。また、「やっていない」範囲も秋以降の弱点になりますので、取りこぼしのないようにしましょう。解き直しで自分の成長を感じられると受験勉強のモチベーションにも繋がります。

まとめ

 上記の通り、受験で合格を勝ち取るための夏休みの過ごし方と計画の立て方についてお話させていただきました。きちんと自分の現状を分析・理解した上で、さらには受験生は自分の志望校の傾向を理解した上で、学習計画を立てることが重要です。受験の合否は計画=戦略で変わると言っても過言ではありません。
 何をすればいいかわからない場合は立ち止まらず、塾・予備校へお問い合わせをしてみてください。一人で抱え込まず、友達と自習室を活用したり、予備校の夏期講習を受講するなど、周りの人を巻き込んで勉強しましょう。

 今回の「夏休みまでにすること」「夏休み中にすること」を意識して、実りある夏休みを過ごしましょう!

 

〈文/開成教育グループ 大学受験専門館 草津教室フェロー 徳田悠斗〉