2024/11/01

【大学受験】文理選択の完全ガイド~志望校を考えよう!~

文理選択とは

 高校生の皆さんこんにちは!今回の記事では「文理選択」についてお話ししたいと思います!
 文理選択とは、主に高校1年生の時に行われる、自分の進路を「文系」と「理系」のどちらにするかを決める手続きのことです。高校卒業後の進路は文理選択によってすべて決められるわけではありません。しかし、大学受験を考えている人にとっては、次年度の履修科目やクラス、志望校の入試科目に大きく影響します。将来自分はどんな仕事に就きたいのか、大学ではどんな勉強がしたいのか等を判断材料にしながら自分の将来について考える機会にしてください!まずは、文系理系で何を学ぶのか、見ていきましょう。

 

文系と理系の基本的な違い

 文系に進学することのメリットとしては、文系学部では、理系学部よりも比較的自分の時間が多く取れることが挙げられます。大学の授業の合間にアルバイトやサークル、インターンシップのような自分の好きなことに時間を使うことが出来ます。また、学費が安いこともメリットの1つとして挙げられます。国公立大学では、基本的に学費は同じですが、理系の大学生は大学院まで進学することも多々あり、4年で卒業することが多い文系大学生は相対的に見て学費が安いと考えてよいと思います。

 理系に進学する際のメリットは、専門性が高い点にあります。理系の大学生のほとんどは大学院に進学し、6年間で身に着けた専門性は就職の際にその専門性を活かせる企業を選択することもできます。現状の社会では、理系の需要が高まっており、就職に有利な点はメリットとして挙げられます。

 次に、文理選択後の勉強の仕方について紹介します。 文系を選択した後の勉強のポイントは、特に英語と国語に時間を割くことにあります。ほとんどの大学の文系学部は、英語と国語、特に現代文の配点が高い傾向にあります。そのため、高校1年生のうちから英単語を覚えたり、学校の現代文の授業で扱う文章を自分で正しく読む練習をしたりすることが必要になっていきます。 理系の勉強のポイントは、高校1年生のうちから数学の時間を割くことにあります。定期テストで高得点を取ることを目的にして、勉強を続けていきましょう!

 

文理選択のポイントと決め手

 では、何を決め手に文理選択を行えば良いのでしょうか。文理選択の決め手一つ目は、「大学で学びたい学問」です!高校生の皆さんが一番想像しやすい未来は大学生活ではないでしょうか。自分の入りたい大学または学部で文理選択をしましょう。
 文学・神学・法学・経済学・社会学・国際学・教育学などを学びたい場合は文系へ。理学・工学・建築学・情報学・医学・薬学・農学・看護学などを学びたい場合は理系へ進むのが良いでしょう。また、経済学・心理学・看護学・スポーツ学などは、文系理系関係なく受験できる場合と、文系理系のどちらかでしか受験できない場合があるので注意が必要です。詳しくは大学のホームページで受験科目をチェックしておきましょう!
 まだ大学で学びたい学問が見つかっていない人は、夏休みや冬休みなど、長期休暇を利用してオープンキャンパスに参加するのがおすすめです。体験授業や学部説明会を通してどんな学問、学部に興味があるのか探ってみましょう!文系に進もうと思っていたけど、体験授業で理系の学部に興味を持った、またはその逆もあると思います。自分の興味関心に合わせて文理選択を考えていきましょう。

 文理選択の決め手二つ目は、「就きたい職業」です!特に注意してほしいのは、医師や薬剤師、看護師、教師、心理士などの資格が必要になる職業です。これらの職業に就きたい人は、大学の資格が取れるかどうか。また、その大学・学部に合った文理選択をするようにしてください。
 資格が必要な職業以外でも、大学での学びが職業と深くかかわってくる場合があります。自分が将来就きたい職業と大学での学問、文理選択ができるだけバラバラにならないようにしましょう。

 もし、文系か理系か迷ってしまった場合は、「得意な教科」ではなく「好きな教科、興味のある分野」を選ぶようにしましょう。現時点で得意な教科で文理選択をしてしまうと、自分が好きな学問から遠ざかってしまうことになります。その場しのぎの決断ではなく、将来を見据えた決断をするようにしましょう。

 

まとめ:最も適した文理選択を見つけ、早めに志望校を決めよう!

 今回の記事では「文理選択」についてお話しました。高校1年生で、もう進路の話か...と思うかもしれませんが、「文理選択」は皆さんの明るい未来への第一歩です。自分の気持ちに向き合い、どうすればより良い進路になるのか、よく考えて決断してください。

 

〈文/開成教育グループ 大学受験専門館 川西教室 森川彩花〉