2024/12/16

【大学受験】共通テスト直前の準備と対策について

 みなさんこんにちは!受験勉強は順調に進んでいますか?いよいよ共通テストが近づいてきました。共通テストは、受験生にとって大学進学を左右する重要な試験です。そのため、試験直前から当日にかけての準備や心構えが非常に大切になります。万全な状態で本番に臨むためには、計画的な行動を考えておくことが肝要です。本記事では、共通テスト直前の準備や対策について、具体的なポイントを解説します。これを参考にして、最後の仕上げに役立ててください。是非最後まで読んでみてください。

INDEX

■重要ポイントと総復習について
 ①教科ごとの重点分野の確認方法
 ②過去問を使った総合演習と活用法
 ③不得意分野の克服

■効率的な時間管理とスケジュールについて
 ①スケジュールの組み方と時間配分
 ②試験当日の時間管理のコツ

■メンタルケアとリラックス方法について
 ①適度な休憩の取り方と運動
 ②リラックスするための方法
 ③睡眠の質を向上させるコツ

■本番前の準備と持ち物確認
 持ち物リストと必須アイテムの準備
 試験会場へのアクセス方法と当日までの準備

■当日の注意点と心構え
 試験開始前の注意点と行動
 問題に取り組む際の戦略

■直前一週間の過ごし方と心構え
 計画的な勉強スケジュールと過ごし方
 食事と睡眠の重要性
 マインドセットの重要性と集中力アップ

■共通テスト直前のまとめと要約

■最後に

 

■重要ポイントと総復習について

①教科ごとの重点分野の確認方法

 共通テスト対策を進める中で各教科の出題傾向を把握することが重要です。過去の共通テストの問題や模試を分析し、よく出題されるテーマや分野を特定します。特に、基礎的な知識が問われる部分や、頻繁に出題される問題形式を重点的に復習しましょう。また、教科書や参考書の重要ポイントをまとめたノートを作成すると、復習が効率的になります。特に、自分が受験する科目の配点や二次試験でも使用するかを考えて、どの科目に重点を置けばよいかといった計画を立てておくと目標が明確になって勉強に手をつけやすくなります。

②過去問を使った総合演習と活用法

 過去問を解くことは、実際の試験形式に慣れるために非常に効果的です。まずは時間を計って解きましょう。時間に間に合わなかった場合は、延長した時間を書いておくと自分の課題分析がしやすくなります。解答後は必ず解説を読み、間違えた問題や理解が不十分な部分を徹底的に復習します。特に、解答の根拠を理解することが重要です。決して問題を解いてそのまま終わることのないようにいたしましょう。過去問は志望校を目指すにあたっての最適な教材です。理解が不十分な箇所ももちろん大事ですが、志望校の問題傾向や頻出単元など細かく調べるようにしましょう。また、過去問を繰り返し解くことで、記憶の定着が図れます。1年分解く時間がない時でも苦手分野のみといった分野別に焦点を当てて解くことでピンポイントでの学習が可能になります。

③不得意分野の克服

 得意な分野でも本番失敗することが多々あります。自分の本調子が出なかったり、いきなり入試が難化したりと予期しないことが起こる場合があります。そのため、苦手分野をそのままにせず、ある程度の対策をすることが必要不可欠になります。

 不得意な分野は、早めに特定し、集中的に学習することが重要です。具体的には、苦手な問題をリストアップし、参考書や問題集を利用して理解を深めます。その際に、重要なポイントやなぜ自分が理解できていなかったかをノートに記述しておくと理解がはかどります。

 また、友人や教師に質問することで、理解を助けてもらうのも良い方法です。不得意分野を克服することで、全体の得点力を向上させることができるので、時間をかけ地道に取り組んでいきましょう。

 

■効率的な時間管理とスケジュールについて

①スケジュールの組み方と時間配分

 1日の学習時間を決め、各教科の勉強時間を自分に必要なバランスで配分しましょう。得意科目だけ、不得意科目だけ勉強するのではなく、どの科目もまんべんなく勉強を行うことがおすすめです。勉強しない科目が出てくると、それまでしっかり知識をつけていた科目であってもいらない情報として脳が知識を捨てていきますので、最低でも1週間に4日は同じ科目を勉強しましょう。また、ポモドーロテクニック(25分間の集中作業と5分間の休憩を繰り返す時間管理術)のような方法を使い、短い休憩を挟むことで集中力を維持しやすくなります。適度に休息もはさんでいきましょう。

②試験当日の時間管理のコツ

 試験当日は、時間管理が特に重要です。問題を解く際は、時計を見ながら時間を測って解く習慣をつけましょう。時間配分や問題を解く順番など本番同様に実践していきましょう。また、分からない問題に時間をかけすぎないようにし、わからなければそのままにして次の問題に進むといったことも重要です。自分が必要な得点率を考えたうえで、全問題を解くことにこだわりすぎないようにしましょう。

 

■メンタルケアとリラックス方法について

①適度な休憩の取り方と運動

 学習の合間に適度な休憩を取り入れることで、脳をリフレッシュさせることができます。例えば、前述したポモドーロテクニックを使って25分集中して勉強、5分間休憩といったサイクルを回すことがおすすめです。また、軽い運動(ストレッチや散歩など)を取り入れることで、血行が良くなり、集中力が高まります。特に、外に出て自然を感じることで、リフレッシュ効果が得られます。疲れた状態で無理に勉強してもかえって非効率です。疲れているときは自分がリフレッシュできることをしましょう!

②リラックスするための方法

 リラックス法としては、深呼吸や瞑想、好きな音楽を聴くことがおすすめです。特に、深呼吸は緊張を和らげるのに効果的です。試験前の不安を和らげるために、リラックスできる時間を設け、心を落ち着ける習慣を作りましょう。また、試験の合間に友達と話すのもよいと思います。話し過ぎることは良くないですが、いつも自分の近くにいる人と話すことで落ち着くことができるでしょう。

③睡眠の質を向上させるコツ

 睡眠は学習の効果を高めるために非常に重要です。試験直前は特に、規則正しい生活を心がけ、毎日同じ時間に寝起きすることが大切です。夜更かしは避け、今から、遅くても試験の1週間前から夜早く寝て朝早く起きる生活を心がけましょう。また、寝る前の1時間はスマホやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を整えることで、質の良い睡眠が得られます。良い睡眠は記憶の定着にも寄与しますので、しっかりと休息を取りましょう。

 

■本番前の準備と持ち物確認

持ち物リストと必須アイテムの準備

 試験当日に「忘れ物をしてしまった!」と慌てないためにも、持ち物は早めに準備しておきましょう。以下は、必須アイテムのリストです。

・受験票
 試験当日に絶対に必要な書類です。万が一のために、コピーを持っておくと安心です。

・筆記用具
 HBまたはBの鉛筆、消しゴム、シャープペンシルなど、マークシートに適したものを複数用意しましょう。シャープペンシルの替え芯といった予備も忘れずに。

・時計
 試験中は時間配分が重要です。基本的に試験会場に時計はないものと思ってください。必ずアナログの時計にしてくださいね!

・参考書やノート
 試験前の待ち時間に見直したい内容があれば、軽く持っていくと役立ちます。しかし、網羅性のある参考書をじっくり見直す時間はありません。そこでですが、自分が今まで解いたことのあるもののなかで、自分が一番自信を持って解くことができた問題を持っていくことがおすすめです。それの利点は、まだインプットできていない知識を見るのではなく、自分が培ってきた知識を忘れないように見直すという点と、これから始まる入試に自信をもって挑むことができるという点の2つがあります。ぜひ、実践してみてください。

・軽食や飲み物
 昼休みや待ち時間に食べられるおにぎりや栄養バー、ペットボトル飲料を準備しましょう。水筒なら温かい飲み物も持参できます。糖質を摂取すると、集中力を高める効果が期待できますが、あまり食べ過ぎないようにしましょう。試験中に眠くなっては元も子もありません。適切な量の食事を心がけましょう。

・防寒具
 会場の室温が低い場合に備えて、ひざ掛けやカイロを持っていくと良いでしょう。体温調節がスムーズに行えます。英文字やキャラクターの入っていないものを選びましょうね。

試験会場へのアクセス方法と当日までの準備

 試験当日に余裕を持って行動できるよう、会場までのアクセス方法を事前に確認しておきましょう。

・下見をする
 可能であれば、試験会場を事前に訪れてルートや所要時間を確認してください。公共交通機関を利用する場合は、乗り換えや混雑の状況もチェックしておくと安心です。

・予備の交通手段を用意
 雪や交通トラブルなどで遅延する可能性もあるため、代替ルートを調べておきましょう。

・試験当日のタイムスケジュールを作成
 朝起きる時間、朝食をとる時間、会場に到着する目安時間を決めておくと、落ち着いて行動できます。遅延した場合に備えて入室時間ギリギリは避け、余裕をもって会場に行けるような出発時刻を設定しましょう。

 

■当日の注意点と心構え

試験開始前の注意点と行動

 試験当日の朝は、余裕を持った行動が必要です。以下のポイントを意識してみましょう。

・早めに会場に到着する
 試験開始の30分前には指定の座席に着席できるよう、余裕を持ったスケジュールで動きましょう。公共交通機関が遅延した場合でも、落ち着いて対処ができるようになります。

・トイレを事前に済ませる
 試験中にトイレに行きたくなると集中力が削がれるため、試験開始前に済ませておきましょう。

・リラックスを心がける
 緊張を和らげるために、深呼吸をしたり、「できる」と自分に言い聞かせたりしましょう。焦ると実力を発揮しづらくなるため、意識的に心を落ち着けることが大切です。

・スマホの電源を切る

問題に取り組む際の戦略

 試験中は冷静に時間を管理しながら、効率的に問題を解く必要があります。解答時間が始まると受験生全員が一斉に問題冊子をめくり、その音が緊張を促すひとつの原因になります。「自分もはやく解かないと」と焦る気持ちもわかりますが、最初はいったん深呼吸してゆっくりページをめくり、自分のペースで問題を解くようにしましょう。

・時間配分を決める
 各問題にかける時間をあらかじめ設定し、時間切れにならないように進めます。特に苦手分野で時間をかけすぎないことが重要です。自分の得意な分野だからといってじっくりすべて解くといったことも気を付けるべきポイントです。思わぬところで落とし穴がありますので、時間がきたらすぐに次の問題へ移るようにしましょう。

・得意分野を優先
 自信のある問題から解くことで、スムーズにリズムをつかめます。しかし、得意な分野でも難しい問題が出る場合はもちろんあり、それに固執しすぎると全体のペースが崩れるので注意しましょう。

・見直し時間を確保
 最後の数分は必ず見直しに使うよう心がけましょう。ケアレスミスやマークミスを防ぐためにも、余裕を持った時間管理が大切です。私の生徒でもかつて数学ⅠAをマークしないといけないのにもかかわらず、数学Ⅰをマークしたといった事件も起きました。ただし、試験時間残り数分で気が付いても手遅れになる場合があるので、試験開始時にまず科目と解答用紙のチェックを忘れないでください。

 

■直前一週間の過ごし方と心構え

計画的な勉強スケジュールと過ごし方

 試験直前の1週間は、新しい知識を詰め込むよりも、これまで学んだ内容を整理することに注力しましょう。

・過去問で形式に慣れる
 過去問を解くことで出題傾向を把握し、時間配分の練習を行いましょう。当日予期しないことが起こっても落ち着いて対処できるようになります。

・苦手分野を重点的に復習
 新しいことを覚えるのではなく、苦手な分野を復習して自信をつけましょう。得意分野と組み合わせて、バランスよく勉強を進めていきましょう。

1日のスケジュールを明確化
 朝から夜までの勉強計画を具体的に立て、無駄なく効率的に過ごしましょう。計画的な行動が不安を軽減します。夜寝る前には、一日の振り返りを行い、翌日より良い勉強ができるように再度スケジュールを立て直していきましょう。

食事と睡眠の重要性

 身体のコンディションを整えることも、試験で実力を発揮するための重要な要素です。

・栄養バランスの取れた食事
 脳のエネルギー源となる炭水化物、集中力を高めるタンパク質、免疫力をサポートするビタミンやミネラルを意識して摂取しましょう。

・睡眠をしっかり確保
 試験直前の数日は、最低でも67時間の睡眠をとるよう心がけましょう。睡眠不足は集中力や判断力に悪影響を与えます。試験前日は緊張して眠れないこともあるかと思いますが、目をつぶるだけでも効果は得られますので、焦ることはありません。

 試験に「勝つ」ということでカツ丼を食べるゲン担ぎもありますが、それは受験が終わってからのご褒美にしましょうね!まずは栄養を取れるもの、そして翌日に支障が出ないものを選ぶようにしましょう!

マインドセットの重要性と集中力アップ

 精神的な準備も非常に大切です。不安を取り除き、前向きな気持ちで試験に臨むために以下を意識してください。

・ポジティブな自己暗示
 「これまでの努力は無駄ではない」「自分ならできる」と言い聞かせることで、緊張を和らげることができます。これまでの自分の努力には必ず結果がついてくるということを信じていきましょう。

・適度なリフレッシュ
 試験直前でも、軽い運動やストレッチで身体をほぐすとリラックスできます。特に試験前日は勉強を少し早めに切り上げ、リラックスする時間を確保しましょう。

 

■共通テスト直前のまとめと要約

 共通テストに向けた直前期の準備と対策は、試験本番の結果に直結する重要な要素になります。再度、以下のポイントを押さえておきましょう。

【事前準備の徹底】
持ち物の準備、会場へのアクセス確認、スケジュール作成を怠らないことで当日の焦りが格段に軽減します。

【試験中の効率的な戦略】
先述した内容をもう一度振り返り、自分に一番合う戦略を立てていきましょう。

【心身の健康管理】
睡眠や栄養をしっかり確保し、試験当日に最高のパフォーマンスを発揮できるよう整えましょう。

 

■最後に

 共通テストは大学受験における第一の試練ですが、あなたがこれまでに積み重ねてきた努力や学びは必ず力になります。どんなに不安や緊張があっても、試験当日は、自分を信じて、リラックスして取り組みましょう。

もし何か不安になったり、心が折れそうになったりしたら、深呼吸をして、これまでの努力を思い出してください。そして、自分が目指している未来を描き、そのためにこの瞬間を大切にしてみてください。頑張れ、受験生。

 

<文/開成教育グループ 大学受験専門館 西宮北口教室 友定舜>