2024/01/09

【大学受験】国公立大記述対策【国語】〈最後に注意すべきこと〉

大学受験に向けて頑張っている皆さん、お疲れ様です!

今回は主に国公立大学合格を目指し、2次試験で国語を課されている皆さんに向けて国語全体の記述問題対策について扱います。共通テストに向けてマーク式問題の対策に尽力している今、記述式の問題の対策が追い付いていない!という受験生は多いです。その上2次試験で出題される国語の問題は難解なものが多く、一朝一夕で対策しきれるほどやさしいものではありません。そのため本記事で記述問題の対策方法や演習の際の注意点を把握して、共通テスト後の勉強や2次試験で回りと差をつけましょう!

〇国語の記述問題って、どう書くのが正解?


 皆さんは国語の過去問演習や記述式の問題を解いているとき、こう思ったことがありませんか?「記述対策ってどうしたらいいのだろう?」 確かに記述式の問題は文字数制限の有無やテーマ、問われる内容がとても様々で、いくら問題を解いても対策なんてしきれない、と思ってしまいがちです。また、そもそもどのような形式で何をもとに回答作成すればいいのかさえよく分からない!という方も多いです。そのような状態で勉強を続け、気づけば1月。志望校の2次試験ももうすぐそこ!「どうしよう!」と焦る受験生の皆さんのために、以降は国語の全体的な記述対策と具体的な勉強法について説明します。

〇国語の記述問題の対策方法


記述問題の対策法は大きく3ステップに分かれます。それは、

  • 主語をつかむ
  • 傍線部分と論理的に同じ意味になっている、あるいは原因理由になっている部分を繋ぐ
  • それらを重複せずまとめる です。これから各項目について説明します。

  • は、問題に解答する際の核となる要素です。まず問題文が何について聞いているのか。これを正確に把握しないと、問題の意図に沿わない解答を作ってしまい真っ先に採点対象から外されてしまいます。自分が問題の意図を十分理解していることを採点者に伝えるために、主語は必ず正確につかみましょう。
  • は、回答の肉付けを行うステップです。「なぜ~か?」と問われたらその理由となる部分を、「~について説明せよ。」と問われたらその性質や特徴を文中から論理的に選び抜くことで、問題の意図に対応した解答が作れます。またここから発展して、問われている内容がABというように2つの要素であった場合、それら2つの対称的な要素を抜き出して対比的に記述できるとより美しい答案を書けますね。
  • は、答案を仕上げるステップです。②で繋げた内容を組み合わせて答案を完成させるわけですが、ここで注意するのが「同じことを反復していないか」という点です。いくら文字数を稼いだ答案だとしても、内容が同じことの繰り返しなら大して書いていない答案と同等にみなされます。文字数にも気を遣いつつ、内容が繰り返しのない充足したものかどうかも注意して答案を作成しましょう。

〇具体的な勉強法や答え合わせの時の注意点


対策法を理解したところで、次に勉強法について説明します。皆さんは演習などで記述問題の解答を書く際、いきなり解答用紙に書き込んでいませんか?数十字程度の短いものならまだしも、100字を超える問題に際していきなり解答を書き始めると、後になって文字数が合わなかったり新しい解答根拠を見つけたりして解答を書き直すことになり、結果大幅なタイムロスを引き起こしてしまう可能性が高いです。そのような事態を予防するため、解答の際にはまず「下書き」を書くよう意識しましょう。本文を読みおえたら一度問題用紙の空いたスペースに、読んでいて得られた回答根拠になり得る要素を書き出してみて、それを繋げて解答の簡単な下書きを書いてみましょう。模試によっては解答用紙に下書き用のマス目がついている場合もあるので、有効活用しましょう。時間がない場合は軽いメモでも大丈夫!大事なのは解答根拠の整理と文章の構築です。解答作成前に根拠と文字数を整理して、後々アクシデントの起こらないようあらかじめ準備することで安心して解答が書けるようになります。

また、演習して答え合わせをする際にも注意すべきことがあります。皆さんは答えと自分の解答を比べる際、何に注意していますか?文字数はもちろんですが、何より注意すべきは答えと自分の解答に含まれている要素の違いです。皆さんが人間である以上、答えと一言一句違わぬ完璧な答案を作るのは不可能でしょうが、答えと解答に含む要素を合わせることはできます。答えと自分の解答を見比べ「この要素を使うのか」「この要素はいらないのか」と気づくことで、記述解答を書く際の要素の取捨選択をする能力が高まります。そうすれば自然と解答をスムーズに書けるようになり、正しい要素を選べるので得点率も上がってきます。このように問題を解くときだけではなく、答え合わせの時にも点数アップのチャンスがあります。

〇終わりに

冒頭に書いた通り、2次試験の国語は今日明日で対策しきれるほど簡単ではなく、長時間の演習とそこで得られる高度な解答技術を要します。そのため少しでも早く、多く学習を重ねて自分の中で確固とした解き方や勘を育まなければいけません。皆さんは本記事で紹介した対策方法や演習時の注意点を理解したうえで、1つでも多く文章を読み解き、自分だけの解き方を確立できるようにしましょう!