2025/02/03

【大学受験】必見!新高3生のための春休みの過ごし方!

 皆さん、もう少しで春休みですね。春休みは遊ぶ予定など勉強以外の楽しい予定が入っている人もいるかもしれません。春休みを越えると受験生になりますが、受験勉強にスタートラインはありません。春休みの過ごし方次第では周りの生徒に「」をつけることができます。ここからは周りの生徒に「」をつける春休みの過ごし方をご紹介したいと思います。

新高3生の春休みで差がつく!

 受験勉強にはスタートラインはありません。つまり、早い者勝ちなのです。しかし、今はまだ高校3年生になってから始めたらいいと思う人も多いと思います・・・。実は意外と受験までの道のりは短いのです。さらに、夏休みになるとみんな死に物狂いで勉強し始めるので、周りの生徒との「差」をつけるタイミングは今しかないのです!

受験生の1年間の流れ

(例)
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 多くの人は1112月の間に公募推薦や総合型選抜で試験を受けますが、中には9月から受験が始まる人もいます。そのため、意外と時間がないのです。部活引退や夏休みに入ってから勉強を始めてからでは間に合いません。春休みから受験勉強を始めることで周りの生徒と「差」をつけていきましょう!

春休みにやるべきこと

 先ほど意外と受験まで時間がないことを紹介しましたが、これからは周りの生徒との「差」をつける春休みにやるべき勉強内容をご紹介したいと思います。

これまでの学習内容の復習と基礎固め

 高校12年生で習ったことを理解しきらず分かった気で進級すると、高3生での授業内容がよく分からなくなり、受験勉強に大いに悪影響を及ぼしてしまいます。そこで、この春休みにこれまで習った内容を演習問題でアウトプットし、知識の正しい使い方を定着させて理解を深めましょう。受験生活で挫折しないように、この春休み中に苦手科目・単元の復習や基礎固めが肝心です。もし既習範囲は完璧という人は先取り学習をしてみてください。一度自分で学習して理解できなくても、授業で習う際の理解度は格段と上昇するはずです。

新学期に向けた目標設定と長期計画の作成

 「何をどのように勉強し志望校に合格するか?」を考える前に、まずは長期的な学習計画と時期ごとの目標設定をしましょう。最終目標となる志望校合格から12月、11月・・・6月、5月と逆算的に考えることで、今やるべきことは何なのかが分かってきます。また、各月の目標設定も欠かせません。特にこれから頻繁に実施される模試をメインに、本番で獲得するべき点数から逆算して各模試でどのくらい獲得すれば最終目標に達するのかを決めましょう。

スキマ時間の活用

 受験は何より時間との勝負です。前述したようにあっという間に時間は過ぎていきますし、年内で完結する入試もあるため、残された期間はたった数か月しかありません。学校や塾だけでなく、移動時間や寝る前などのスキマ時間を活用して英単語や古文単語、一問一答などをするだけでもいずれは大きな差を生みます。スキマ時間にやれることを今から準備しておきましょう。

学習ツールや講習会の活用

おすすめの参考書や教材の選び方

 書店に行くと参考書や教材が目まぐるしく陳列されていますが、どのように選べばいいのでしょうか。ポイントは2つ「自分に合っているかどうか」、「最後までやり切れるかどうか」です。

 1つ目の「自分に合っている」教材選びをするために、必ず書店に行き、実際に中身を見て決めましょう。問題の難易度はもちろん、解説を重視したものが良いと感じる人、問題量が多いものが良いと感じる人、各々こだわりがあると思います。また、中身のデザインなんかも読みやすさや理解度に大いに影響してきます。ネットや口コミだけでは判断できないことは直接書店で確認してください。

 そして2つ目ですが、やはり大事なことは「最後までやり切れるかどうか」です。意気込んで大量の教材や分厚い教材を購入したが、途中で終わってしまうのは御法度です。長期計画から各科目どのくらいの時間を学習に割けるのかを考え、最後までやり切れる見込みが立つものを選びましょう。

自習環境を整えるポイント

 自習を始める前に適切な環境作りをしたことはあるでしょうか。ポイントは主に3つです。

 まずは「整理整頓」です。机の上が散らかっていたりすると、例えば消しゴムが無くなったりすると見つけるのにひと苦労、集中力も削がれ自習どころではなくなるでしょう。物が整然と置かれていれば、そういった余計な動作を防ぐことができます。

 次に「不必要なものを視界から無くす」です。ゲームや漫画、特にスマホは勉強の大敵です。ひとたび目に入ったり通知が来たりすれば、そこで集中が切れてしまいます。机の上だけでなく視界全体から誘惑されるものは排除することを心がけましょう。

 最後は「色」です。一般的に青という色は心を落ち着かせ、集中力を上げる効果があると言われています。反対に、赤や黄といった色は脳を興奮状態にさせ、落ち着きがなくなると言われています。実際、自身の机まわりはどうでしょうか? 机の上に青いマットを敷いてみるなど、少し模様替えしてみるのもいいでしょう。

リフレッシュとバランス

 受験は短くも長い闘いになります。学習方法を確立するだけでなく、学習面以外の時間の使い方も志望校合格の要になるでしょう。

十分な睡眠を摂る

 定期テスト前に徹夜で追い込みをかけた経験はありませんか? その場しのぎにはなっても、受験勉強でこれはNGです。どれだけ意気込んでも、十分に睡眠が摂れていなければ頭も働きませんし、記憶に定着せず結局二度手間になってしまいます。「今日はよく寝たな」と感じる睡眠時間を確認し、毎日同じ就寝時間と起床時間の中で導入しましょう。生活習慣が乱れがちな長期休暇は特に注意です。今からしっかり整えていきましょう。

適度な休憩と趣味の時間を確保する

 長時間集中していると疲労が蓄積し、集中が続かなくなるのが人という生き物です。適度に合間に休憩を挟んだり、ちょっと趣味に時間を費やしたりすることも持続的に集中できるようになる秘訣です。成績に伸び悩んで焦ってしまい、休息を摂らず勉強を続けることは逆効果とも言えます。『急がば回れ』という言葉があるように、遠回りが近道になるのです。自身の学習と休憩の配分を正しく決められるようにしましょう。

春休みのスケジュール例

 前述で長期計画と目標の設定についてお伝えしましたが、春休みというもう少し短期的な計画と目標を立てましょう。

 まず、長期計画から逆算したうえで春休み中に達成したい目標を決めてください。「数学の二次関数をマスターする」「春休み後の模試で偏差値○○を獲得する」「受験生活に向けた勉強習慣の形成」など人それぞれあると思います。目標を決めたら、さらに日ごとに達成する詳細な目標を立て、1日のスケジュールを分単位で決めましょう。

 そして、1日のスケジュールを決める際に重要なのは、勉強時間だけでなく十分な睡眠時間を摂ること、適度に休憩と趣味の時間を確保すること、そしてそれらを毎日決まった時間で行うことです。不規則な時間で行うと生活リズムにムラができ、集中が持続しないという悪循環が生まれてしまいます。細かく具体的に、そして勉強と休息の時間をバランスよく決められた時間で行うようにしていきましょう。

復習や演習のタイミング

 復習や演習をどのタイミングで行えばいいかを考えたことはあるでしょうか。これは正しく、「忘れきる前に復習と演習を同じタイミングで行う」です。エビングハウスの忘却曲線という言葉を耳にしたことがある人も多いと思います。人間は20分経てば40%以上、1日経つだけで70%以上のことを忘れてしまう生き物です。ここでやってしまいがちな勉強法として、このようにほとんど記憶に残っていない状況で復習しては思い出し、また期間が経ってほとんど忘却した状態で復習して思い出すを繰り返してしまうことです。これではいつまで経っても記憶として定着させることはできません。大事なのは、忘れそうになるタイミングで復習して覚えたことを思い出し、そしてそれを演習問題で完璧に定着させることです。最近の研究では、これを『リトリーバルプラクティス』と言います。復習の量だけではなく、そのタイミングと方法を正しく行うことが勉強の効率を上げる秘訣です。

さいごに

 さて、ここまで周りの生徒と「差」をつける春休みの過ごし方をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。部活に本気で取り組みたい、まだ受験勉強をしなくても大丈夫と思う人がいるかもしれませんが、時間はあっという間に過ぎてしまいます。「あの時もっと勉強しておけばよかった・・・」と入試目前で思っても後悔先に立たずです。どれだけ忙しくても、これまでご紹介したようにまずは受験勉強の準備だけでも始めてください。早めのスタートダッシュでライバル達に差をつけるために、春休みから勉強に対する姿勢を整え、第一志望合格に向けて一緒に頑張りましょう!

 

<文/開成教育グループ 大学受験専門館 茨木教室 中山佐久良>