2026/01/26
【大学受験】模試の勉強方法を徹底解説!直前対策から復習まで総合的に学ぶ
皆さんこんにちは! 今回は、大学受験において重要な指標である模試についてお話していきます。模試は自分の現在の学力を客観的に把握し、今後の勉強計画を決めるうえで大切な基準となります。本記事では、模試を受験するメリットだけでなく、その対策から復習方法まで解説します。
模試をうまく活用するには、受験の前に基礎学力を身につけておく必要があります。特に英語や数学のような、入試結果に大きく影響を与える科目については、演習量と正確性の両立を意識して学習を進めましょう。また、試験問題に慣れつつ、制限時間内にベストな解答をする訓練を積んでおくことも有効です。模試はただ受けるだけでなく、結果の分析と継続的な改善サイクルがカギとなります。模試の結果を踏まえた行動ができるかが今後の入試結果を左右します。これから紹介する方法を参考に、模試を軸とした勉強を進めていってください。
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INDEX ■模試を受けるメリットと押さえておきたいポイント |
■模試を受けるメリットと押さえておきたいポイント
模試を受けることの最大のメリットは、自分の現在地を知ることができる点です。通常の勉強では、過去の自分よりも成長したと感じることができても、他者と比較することができません。しかし、模試では同じ志望校を目指す受験生の中での自分の立ち位置を知ることができます。また、模試は範囲を特定せず、網羅的に出題されるので、結果を分析することで、漏れている知識を把握することができます。
模試の結果は今後の入試に向けた学習計画の指標となります。模試となると、志望校の判定に目が行きがちですが、本当に重要なのは、大問ごとの点数です。大問ごとの点数を見ることで、苦手な科目だけでなく、苦手な分野・単元についても知ることができます。模試で明らかになった苦手な部分について、その原因を明らかにして、アプローチを改めましょう。そうすることで、より効果的な学習計画の作成に繋がります。また、模試の復習を通して、「なぜこのような考え方をして、模範解答と異なる部分を解答根拠だと思ったのか」と解答のプロセスを振り返ることで、今後同じような間違いをすることを防ぐことができます。
模試は継続的に受験することが大切です。定期的に実施されている模試を受験することで、勉強のモチベーションにすることができます。第一志望合格という長期的な目標に対し、模試は中期的な目標として機能します。模試の試験日から逆算した学習スケジュールを組むことで、効率よく、また後悔なく勉強することができます。スケジュールがしっかりしていると、直前になって焦ることや不安に思うことが減少します。模試は計画的に受験しましょう。
■模試に向けた勉強計画の立て方
模試でより高得点を獲得するためには、緻密な勉強計画が必要です。ここでは、模試に向けた勉強計画の立て方についてお話します。まず、模試の受験日が決まったら、それまでに達成したい目標を立てましょう。例えば、「この問題集を2周したい」といったものです。これを各科目で計画してください。次に、その目標量に応じて、時間配分を決めましょう。目標達成のために各科目にどれだけの時間が必要なのかを把握し、適切に割り振ってください。この時は、日ごとでも構いません。○日は英語に時間を使うといった大雑把なものです。これが決まれば、1日ごとのスケジュールを立てましょう。学校がある人は、課題が出される可能性もあるので、余裕を持った計画を心がけてください。「何曜日は何の科目」や、「午前は暗記、午後は演習」など、学習の系統に応じて時間帯を決めておくと、気持ちが入りやすく、効果的に勉強することができます。計画に沿って学習を進めていると、苦手な分野が見つかり、計画がうまくいかない場合もあります。その際は計画を見直し、自分に合ったスケジュールを実行してください。
学習スケジュールを逆算して計画するコツ
模試当日までに、何をどのくらい進めるべきなのかを自身で把握し、それをリスト化してチェック表にしておくことをおすすめします。達成感を視覚的に感じることができるだけでなく、計画の練り直しなどのイレギュラーが発生した際にも、修正を加えることが容易です。ただし、途中で想定外のイベントや学校行事が入る可能性もあるため、余裕を持った計画を立てることがポイントです。無理に詰め込まず、効果的な復習サイクルを組み込みましょう。
苦手単元の洗い出しと優先順位付け
模試の結果を分析すると、自分の得点源である得意な科目と克服すべき苦手な科目が見つかります。まずは苦手な科目を洗い出し、特にどの単元が苦手なのかを把握しましょう。得意な科目を伸ばすことよりも、苦手な科目を克服する方が、入試全体の得点の上昇に繋がりやすいです。効率よく点数アップを狙いましょう。苦手な部分を克服するには、基本を見直すようにしてください。基礎知識が足りていない状態で苦手な部分を演習しても、実践で活用できません。わからない部分を放置せず、なぜわからないかを明確にすることで、対策を打つことができます。基礎が固まると、勉強の効率を高めることができます。
■模試直前の対策法
模試直前期の勉強方法についても押さえておきましょう。模試の直前期は、総仕上げの時期とされています。この時期は新しい範囲に取り組むよりも、これまでの復習に時間を使いましょう。特に苦手な部分を復習することで、これまでの学習の効果を、模試に反映させることができます。
限られた時間で集中して取り組み暗記・演習
暗記系の科目は、新たに詰め込むのではなく、これまでの知識の復習に留めておきましょう。暗記科目においては、一度覚えた内容を短期間で復習する"スパイラル学習法"が有効といわれています。直前期に新しい問題集や参考書に取り組むのではなく、すでに学習済みのものに再び取り組むことで、知識の取りこぼしを防ぎます。通学時間や隙間時間などを利用することで、継続的に学習を進めましょう。演習科目では、問題を解く際に必ず時間を計るようにしてください。模試や入試本番では、時間が限られています。「時間があれば解けたのに」なんて後悔がないように、練習の段階から時間を意識しておきましょう。また、自分の苦手な部分でどのくらいの時間が必要なのかを把握しておくことで、本番での時間配分をうまくすることができます。
本番に向けた生活習慣の整え方とメンタル管理
模試の直前は勉強量やその内容を重視しがちではありますが、睡眠や食事などの生活習慣を整えることも重要です。睡眠不足や生活習慣の乱れは、試験に集中することができないだけでなく、その結果に大きな影響を与えます。夜型の人は早めに朝型に調整してください。模試も、入試本番も行われるのは朝から夕方にかけてです。その時間帯に自分のベストを出すことができるよう、特に直前期は意識するようにしてください。また、メンタルの管理も重要です。過度な緊張や不安は実力を発揮することを阻害します。悩みは先生や家族、友人に相談するなどして、できる限り心理的な負担がない状態で本番に臨んでください。試験中にどうしても不安を感じてしまうこともあるかもしれません。しかしそのような状態は試験に集中できていない証拠です。試験以外のことを考えるのではなく、ただその問題と向き合い、何を問われていて何を答えるべきなのかを考えるようにしましょう。
■模試当日に意識すべきポイント
当日に自分の力を100%出し切るためには、事前準備だけでなく、当日の行動も重要です。入試本番では、会場に時計がないことがほとんどです。必ず腕時計を持っていきましょう。そのほかの忘れ物がないか、家を出る前に確認しておいてください。試験会場へは余裕をもって到着し、自分の座席とトイレの位置を確認しておきましょう。模試の場合は休憩時間が短く、トイレは長蛇の列になります。精神的な安定のためにもトイレの位置を把握しておき、試験までに余裕をもって済ませておきましょう。受験科目が複数ある場合、前の科目の出来を引きずってしまうことがあります。短い時間で切り替えることは難しいかもしれませんが、1つの失敗を次々と引きずってしまうことは非常にもったいないです。次の科目で挽回すればいいと前向きな気持ちで臨むようにしてください。
■模試後こそ差がつく!効果的な復習方法
ここからは最も重要だといっても過言ではない、模試の復習についてお話します。模試を受けたら受けっぱなしにするのではなく、復習や振り返りを行うことで、次の成長へと繋げましょう。模試の後に真っ先にすべきことは自己採点です。当日中に模範解答が配布されるので、それを見て自分で解答をチェックしましょう。自己採点が終われば、復習に移りましょう。復習期間の目安については、早ければ早いほど良いのですが、1週間以内には完了しましょう。そうすれば、模試の内容を覚えているだけでなく、自分の解答根拠についても鮮明な状態で復習をすることができ、とても効率的です。最優先で見直すべき部分は、解答に悩んだ部分です。「2つの選択肢まで絞ったが、外してしまった、あるいはたまたま正解だった」という問題は要注意です。たとえ正解だったとしても知識の定着が不十分で、次は間違えてしまうかもしれません。しかし反対に考えれば、悩むだけの知識は自分に身についていたということなので、その部分の整理をするだけで、次に間違える可能性を抑えることができるのです。間違った問題は、模範解答の解説を見るだけではなく、教科書や参考書を用いて確認したり、演習を行ったりなどして復習しましょう。復習は面倒だと思うかもしれませんが、効率よく次の学習を進めることができるチャンスです。必ず実施するようにしてください。
間違いの原因分析と解き直しノート活用術
間違いの原因を解明するためには、どこで間違ってしまったのかを明らかにする必要があります。単語のミスなのか、文法のミスなのか、知識不足なのか、計算ミスなのか、原因は多数考えられます。自分が選んだ選択肢、あるいは作成した解答を導き出したプロセスを振り返るようにしてください。この原因が明らかになることで、次に考えるべき勉強スケジュールをより効果的にできます。また、解き直しノートを作成すると、自分の苦手な部分を一元的に管理することができます。また、模試の直前はその部分だけを復習すればよい状態になるため、非常に効率的です。間違えた問題をまとめるだけでなく、なぜ自分は間違えたのか、どのように考えれば正答を出すことができるのかまでまとめておくと、本番での再現性の高さにつながります。
次回以降に活かす学習計画の修正
すでにお話しした通り、模試は入試という本番のための1つの指標です。結果に一喜一憂するのではなく、その結果をどのように次に活かすかを考えましょう。模試の結果から、新たに自分が学習すべき分野が見つかるはずです。それに応じて、次の模試までの学習計画を修正しましょう。結果に合わせて大幅にスケジュールを変える必要はありません。ここが苦手だから、次の模試までにこの問題集を使って克服しようなど、今の計画にプラスアルファしてみてください。それをこなすことができれば、次の模試までに大きく成長することができるはずです。
■教科別にみる模試対策のポイント
教科ごとの模試の対策のポイントについて知ることで、点数アップに直結した勉強を行うことができます。大学受験では、科目ごとによって求められる能力や回答方法が異なるため、がむしゃらに勉強するのは非効率です。特に受験科目が受験生は、効率よくすべての科目を勉強する必要があります。ここでは、国語・数学・英語・理科・社会の代表的なポイントについて短くまとめます。
国語:文章全体の論理構造を把握する
国語では、文章全体の意味や主張を把握することが求められます。読解の際には、1回目から丁寧に一文一文の構造を理解しようとするのではなく、まずは段落ごとの内容と主張をつかむようにしてください。その後設問を確認してから細かな読解を行いましょう。論理的文章と小説で解答のアプローチ方法を変えることはとても有効です。論理的文章ならば、筆者の主張とその根拠について着目すべきです。小説であれば、登場人物の心情の変化が問われやすいため、その経過に注目しましょう。
数学:解法パターンを確実に自分のものにする
数学では解放のパターンを習得し、それを各問題にあてはめて解答する能力が求められます。公式を暗記するだけでは、数学の問題は解けません。覚えた公式をどの問題において、どのようにあてはめるべきなのかを理解しておく必要があります。ただやみくもに問題を暗記するだけでは、応用力が身につきません。過去の模試や参考書、各大学の過去問などで頻出の問題をピックアップし、それを繰り返し演習するようにしましょう。頻出問題の解法を暗記しておくと、少しパターンが変わっても対応することができます。
英語:リーディング・リスニングともに時間配分を徹底
英語では、配点、問題量ともにリーディングに重きを置かれる模試が多いです。しかし、その文章量や問題の難易度から、時間が足りずに最後まで問題を解くことができないという方も多いのではないでしょうか。これは時間配分を徹底することで改善させることができます。あらかじめ、大問ごとに使っていい時間を設定しておき、それを守りながら問題を解くことで、1つの問題に時間をかけすぎて、失敗してしまった、なんてことがなくなります。
リスニングについては、日常的に英語の音声に慣れることが大切です。英語のニュースを見たり、英語の動画を見たりなど、方法は様々です。
理科:計算問題と基礎知識のセット学習
物理や化学などは、基礎事項を暗記したうえで、それを応用する必要があります。計算問題では、公式を暗記するのではなく、なぜその公式が成り立つかについて理解しておくと、関連問題にも対応することができるようになります。生物や地学は知識量が求められます。莫大な量を暗記する必要があるので、単元ごとに優先度をつけて、効率よく覚えるようにしましょう。計算問題については、物理や化学と同様に、原理までを理解しておくようにしてください。
社会:用語暗記+因果関係を整理して覚える
社会は、覚えるべき事項が多いにも関わらず、ただ人物名や年号だけを覚えていても、模試や入試の問題には対応できません。それらを時系列に沿って、因果関係を整理しながら暗記する必要があります。時代の流れをまとめたノートを自作すると、暗記がはかどります。特に世界史や日本史は出来事の因果関係を抑えておかないと、点数をアップさせることができません。一問一答で答えられるだけでなく、関連した総合問題にも対応できるようにしておきましょう。
■模試の種類ごとに異なる特徴を把握しよう
模試によって、出題方式や配点などが異なります。それぞれの模試に合わせて学習計画も変えるべきです。ここからは代表的な模試とその対策方法についてお話します。
共通テスト模試:時間配分と総合力を試す
共通テスト模試では、本来2日間に行われる科目を全て1日で行うため、体力と集中力が必要になります。国公立志望の受験生であれば、朝から夜までの長丁場です。休憩時間も短いので、模試の内容に集中できるように、飲み物や食べ物にも注意を払いましょう。共通テスト模試のカギは、時間配分です。どの科目も文章量が長くなっているため、時間内にすべてを解ききることも容易ではありません。すべての問題に全力を注ぐのではなく、自分が解くことができる問題から解くようにしてください。また、共通テスト模試では、すべての範囲を網羅的に出題されるため、高得点を取るためには総合量が求められます。ただ、記述模試に比べると、細かな知識問題などは出題されにくい傾向があるため、全体の流れや大枠をつかむようにしましょう。
記述模試:書き方と論理展開が鍵
記述模試では、採点者の視点に立って、解答することを心がけてください。解答の根拠を抑えることができていても、文章として成り立っていなければ満点をつけられません。記述問題では、文章として成り立っているかを最後に確認してください。また、記述の字数が指定されている場合は、解答根拠の個数の確認をすることができます。まず、自身で解答を作成した際に、指定の字数に達していない場合は、解答根拠を見落としてしまっています。反対に、字数が余る場合は、いらない部分までを拾ってしまっていることになります。字数指定をうまく利用して、得点アップを目指しましょう。また、国公立大学の対策として、記述模試は有効です。対策としては、日頃から記述問題に取り組み、それを他人に採点をしてもらうことで、自分の苦手な記述問題や、やってしまいがちな書き方などを把握し、論理的な文章を書けるよう、練習しましょう。
大学別模試(冠模試):志望校対策の精度を高める
大学別模試とは、各大学の出題傾向を基に作られた模試です。過去問と同様に、より志望校に特化した対策を行うことができます。記述問題と同じく、論理的な解答を作成できるかどうかがカギになります。大学別模試では、復習が重要です。出題傾向や難易度が大学ごとに異なるため、その大学に合わせた対策を行うための指針となります。よく出題されるが、自分ではあまり習熟することができていない単元を見つけ出し、それを対策することで、点数アップにつなげることができます。また、採点基準も大学ごとに異なるため、模試の結果と解説を確認することで、どのように解答すべきだったのかを知ることができます。
駿台模試の種類・特徴
駿台模試は、一般的な模試よりも難易度が高く、思考力や応用力を求められる問題が多いことで知られています。駿台模試には、大きく分けて共通テスト模試と記述模試があり、それぞれ目的や適した活用方法が異なります。自分の志望校や実力にあわせて、有効的に活用しましょう。
共通テスト模試には、ベネッセと共催する「駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試」やatama+と共催する「駿台atama+共通テスト模試」があります。中でも、「駿台・ベネッセ大学入学共通テスト模試」は学校で導入されている場合も多く、受験者数が多いのが特徴です。自分の学力的立ち位置を把握しやすく、志望校判定の信頼性も高いため、共通テストを利用する受験生には受験をおすすめします。記述模試には、「駿台・ベネッセ記述模試」や「駿台全国模試」があります。「駿台・ベネッセ記述模試」は、記述式問題への対応力を測る模試で、国公立大学や記述試験を課す私立大学を志望する受験生に適しています。一方、「駿台全国模試」は全国屈指のハイレベルな母集団の中で受験する、難関大学対策のための記述・論述模試です。自分の実力を試す貴重な機会となるため、難関大学を志望する生徒にとっては、受験をおすすめします。
■まとめ
ここまで、模試を受けるメリット、ポイント、対策方法や活用方法についてお話してきました。それぞれをしっかりと抑えて、自分に適した使い方をしてください。模試は受けるだけでなく、その後の復習や対策も重要です。ぜひこの記事を参考にして、模試を有効活用してください。応援しています。
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