2025/10/31
【大学受験】保存版!政治・経済の勉強法〜暗記から時事問題まで徹底攻略〜
受験生の皆さん、お疲れ様です!今回の記事では、政治・経済の効果的な勉強法について、暗記から時事問題まで幅広く解説しています。政治・経済は、単なる暗記科目ではなく、社会の仕組みを理解し、ニュースや時事問題と結びつけて「考える力」も問われる科目です。憲法や選挙制度といった政治の基礎から、経済理論や計算問題、最新の時事問題までをバランスよく学ぶことが得点アップのカギとなります。この記事では、効率よく学習を進めるための手順やポイントをまとめていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
| INDEX ■政治・経済とは?科目の特徴と学習メリット | 
■政治・経済とは?科目の特徴と学習メリット
政治・経済は、現代社会の仕組みを体系的に理解できる科目であり、暗記だけでなく思考力・分析力も問われます。政治分野では憲法や国会、行政機関、選挙制度といった国家の仕組みを学び、経済分野では需要と供給、市場のしくみ、GDPや物価・失業といったマクロ指標、政府や中央銀行の政策を学びます。入試における特徴としては、歴史科目のように大量の年号を暗記する必要が少なく、用語や仕組みを正確に理解していれば比較的短期間で点数を伸ばしやすい点が挙げられます。もう一つの大きなメリットは、学習内容がニュースや日常生活と直結していることです。学んだことを毎日のニュースに結びつけながら学習することで理解が深まり、入試だけでなく社会人になってからも役に立つ「社会を見る力」が養われます。ただし、政治・経済を入試科目に含まない大学・学部も多く存在するため、その点には気を付けてくださいね!
■政治分野の基礎:憲法・行政・選挙制度の理解
政治分野の学習は、政治の仕組みやルールを理解し、それを具体的な制度や歴史的経緯と結びつけることが中心となります。憲法や三権分立の仕組み、地方自治の制度、さらに国民と政治をつなぐ選挙制度が頻出範囲です。これらは条文や制度名を単に暗記するだけでなく、「なぜそうなっているのか」「どのような意義があるのか」を理解して覚えることが、応用問題や資料問題で得点するためのポイントになります。
よく出る政治用語と暗記のコツ
政治に出てくる語句は、ただ単語単体で覚えるのではなく、周囲の概念と結び付けて理解することが定着の近道です。例えば「内閣」を覚えるときは、内閣の構成、内閣の責任、内閣と国会との関係を同時に確認すると、単なる名称以上に機能や意義が頭に残りやすくなります。暗記方法としては、まずは「頻出語句リスト」を作成して一問一答形式で反復し、次に各語句を自分の言葉で説明する練習を行ってください。語句を聞かれて即座に説明できるようになると、条文の読み取りや設問の条件整理が速くなります。忙しいときには、動画教材やスキマ時間用のアプリなども活用してみてください!
憲法・行政機構・国会などの主要トピックを押さえる
頻出分野は日本国憲法の条文、三権分立、国会の役割、行政機構の仕組み、選挙制度などです。憲法分野では、日本国憲法の三大原則である「基本的人権の尊重・国民主権・平和主義」といった土台をまず押さえ、その後に具体的な制度(憲法改正手続き、最高裁判所の役割や司法権など)を学ぶと理解が深まります。国会の部分では、議案の提出から成立までの流れ、委員会の機能、衆議院と参議院の役割分担や優越規定など、実際の手続きの「流れ」をイメージで覚えると記憶に残りやすいです。行政については、内閣の仕事、各省庁の役割、中央省庁と地方自治体の関係、行政の監督機能や裁量の範囲といった点まで把握しておくとよいでしょう。過去問演習で出題パターンを確認しつつ、資料集や条文集で理解を深めましょう。
■経済分野の基礎:理論と計算問題の要点
経済分野は理論体系を理解しながら、計算問題やグラフの読み取りもマスターする必要があります。古典派経済学やケインズ経済学など、歴史的に重要な経済理論の流れを概観することで、マクロ経済・ミクロ経済の各トピックがどのように体系化されているかを整理することができます。ポイントになるキーワードや公式は、丸暗記に依存しないよう心がけましょう。 計算問題の多くは、典型的なパターンがあります。グラフ問題に関しても、まずは基本の計算式や図の読み取りを十分に演習するようにしてください。
経済理論の流れを把握して理解度を高める
経済学の理論は学派や歴史的経緯を押さえることで、各理論の位置づけが明確になります。まず古典派の市場重視の考え方、ケインズ派の有効需要や財政政策重視の論点、新古典派の効率性と均衡の考え方といった基本的な潮流を理解した上で、マクロとミクロの区別を明確にして学習を進めてください。マクロ分野ではGDPの概念、国民所得、インフレーションとデフレーション、失業の測定と種類(完全失業率の定義や構造的失業と景気的失業の違い)に慣れておくことが重要です。ミクロ分野では需要と供給の基本図式、価格弾力性、消費者余剰と生産者余剰、さらに市場の失敗(外部性、公共財、情報の非対称性など)の考え方を丁寧に押さえると、政策の目的や効果を論理的に説明できるようになります。ビジュアル教材を積極的に使用し、理解の確認と定着を繰り返すと効果的です。
計算・グラフ問題の攻略法と演習の進め方
政治・経済の入試において、多くの受験生がつまずくのが計算問題とグラフ問題です。これらの問題は「公式を覚えていれば解ける」と思われがちですが、実際には単元ごとの特性を理解していないと正答にたどり着けません。出題の傾向としては、国民所得・GDPの計算、需要と供給の均衡点、弾力性、財政・金融政策の効果、国際収支や為替レートの変動といった単元で計算・グラフ問題が集中して出題されることが多いです。演習の進め方としては、まずは単元ごとの「典型問題」を繰り返し解いてパターンを頭に刻み込みます。その際、正解・不正解に関わらず、解答に至るプロセスをノートにまとめておくことが大切です。ある程度理解が深まったら、過去問や模試でのアウトプットを重ね、実戦感覚を養いましょう。演習を重ねることでパターン認識力が磨かれ、本番でも焦らず正答にたどり着けるようになります。
■時事問題対策:社会の動きを学習に活かすコツ
政治・経済は時事問題との関連が深い科目のため、日々のニュースや社会問題にもアンテナを張っておくことが必要不可欠です。ただしここで重要なのは、最新ニュースそのものを細かく暗記することではなく、ニュースを教科書の内容と結びつけて理解することです。つまり「ニュースを見て終わり」ではなく、「この出来事はどの単元と関係があるのか?」と考える習慣をつけることが実際の得点につながります。例えば、国会で選挙制度改革が議論されていれば、それは「選挙制度」や「国会の仕組み」と関わっています。日銀が利上げや利下げを発表したなら、それは「金融政策」や「景気と物価の関係」に結びつきます。こうした関連づけを意識すると、単なるニュースが試験で役立つ「知識の応用」に変わるのです。特に重要だと感じた出来事については、自分でノートにまとめておくとよいでしょう。
■政治・経済の勉強手順:定期テストから共通テスト・二次試験まで
目標とする試験のレベルによって、学習の優先順位や手順も変わってきます。基本的に政治・経済は、基礎から応用までしっかり学べば、比較的短期間で点数を大きく伸ばしやすい科目です。 定期テストでは暗記中心の対策でも通用するかもしれませんが、共通テストや二次試験では資料分析や論述問題を伴うため、それぞれ求められる力が若干異なります。 まずは定期テストで基礎を固めつつ、共通テスト対策として過去問演習と問題形式への慣れを進めていきましょう。その後、二次試験レベルの論述や時事考察を強化する段階に入ると、教科書を超えた深い理解が求められます。用語や仕組みに対する正確な概念理解に加え、時事知識を論理的に説明する力を身につけると合格に近づくことができます。
定期テスト対策:内申点アップを目指すポイント
定期テスト対策では、教科書の重要語句や先生による授業プリントを優先して学び、提出物や小テストで着実に得点を積み上げることが内申点の向上につながります。定期テストに関しては、特に教科書が配点の基礎となるため、解説部分や重要語句のチェックを怠らず行いましょう。 ワークや問題集を併用しながら、試験範囲の用語や制度を反復して学習すると理解が定着しやすくなります。テスト範囲の時事トピックがあれば、自分の意見を簡単にまとめておくのも効果的です。
共通テスト攻略:過去問演習と問題形式の把握
共通テストでは、従来のセンター試験と比較して、資料やグラフ、文章読解の比重が高まっています。過去問を繰り返し解き、資料読解や時間配分の訓練を行ってください。過去問を解くときは、解いた直後に必ず解説を精読して「なぜその選択肢が正しいのか」「間違えた理由は何なのか」を分析して教科書に戻って確認する作業を怠らないよう気を付けましょう。あらかじめ過去問や予想問題を解き、資料の読み取り方や計算問題の形式を理解しておくことが重要です。 用語や仕組みの暗記だけに終わらず、考察力を問われる問題にも対応できるように備えておきましょう。
早慶・MARCH対策:論述力と時事力を強化する方法
早慶やMARCH クラスになると、政治・経済の深い内容や最新の諸問題を題材にした論述問題が頻繁に登場します。合否の分かれ目は、用語の正確な理解や制度面の背景を知った上で、自分の意見を論理的に展開できるかどうかです。 専門的な解説が多い新聞や雑誌、あるいは動画サイトなどを活用して、時事ネタの背景知識を着実に深めましょう。分かりやすい解説動画を参考にするのもよいでしょう。 論述では書く前のリサーチと要点整理が重要です。専門紙や解説書を使い、自分で意見を組み立てる練習を繰り返せば、本番でスムーズに回答を組み立てられるようになります!
■おすすめの参考書・問題集:選び方と使い方
学習をスムーズに進めるには、分かりやすい参考書と実践的な問題集の活用が必須です。政治・経済の教材は、基礎がわかりやすい講義形式から、ハイレベルな論述練習を重視したものまでバリエーションが豊富です。初心者はイラストや図解が多いものからスタートし、基礎固めを終えたら少しずつ解説の詳しい応用書にシフトしてください。参考書は、複数冊を一度に読み進めるより、合格実績が高いものを1〜2冊に厳選して 周回する方が効率的です。具体的には『蔭山の共通テスト政治・経済』や『畠山のスパっとわかる政治・ 経済』など、図解や要点がまとまっている書籍が評価を得ています。 問題集に関しては分野別、あるいは頻出テーマ別に編集されたものがおすすめです。参考書と同様、段階的に取り組むことで理解が深まります。
初心者から上級者まで役立つ講義系参考書
講義系参考書は、文章だけでなく図やイラストを使ってビジュアル的に解説しているため、暗記が苦手な人でも理解しやすいという特徴があります。そのため、政治・経済を本格的に学び始めたばかりの人に適しています。 上級者に関しても、知識の抜けを補うのに活用することができます。余白などに自分で補足情報を書き込めば、効率的な復習ツールになるでしょう。 継続的に読み返すことで、暗記した知識を思い出しやすくしたり、論述問題で使える表現を学んだりと、 多面的に活用可能です!
問題演習で伸ばす実践力:過去問・問題集の活用術
学習の理解度を高めるには、アウトプット作業が欠かせません。特に一問一答形式の問題集は用語暗記に最適で、短時間で多くの用語をマスターすることが可能です。過去問演習は、問題形式や出題傾向を知るうえで最も効果的な学習方法です。共通テストや各大学の過去問を時期に合わせて取り組み、本番さながらの時間配分を身につけましょう。 実際に解いてみてできなかった問題や、迷った問題は必ず解説を確認し、教科書や参考書に戻って復習を繰り返します。同じ間違いを繰り返さないためにも、自分用のまとめノートを作り、定期的に見直す習慣をつけると効果的です。
■暗記効率を上げるテクニック:アプリ・動画・一問一答
効率よく暗記するためには、スマホアプリや動画といった学習ツールの併用が欠かせません。スキマ時間を積極的に活用し、着実に知識を積み上げていきましょう。 一問一答形式のアプリは、通学時間やちょっとした休憩の合間などに気軽に取り組めます。また、YouTube などの動画プラットフォームでは、政治・経済の基礎事項をわかりやすく解説しているチャンネルが多数あります。映像で学ぶことでイメージが湧きやすくなるだけでなく、解説者の考え方や覚え方(語呂合わせなど)を参考にできるのがメリットです。 成果を高めるには、学習した内容をすぐにノートなどで再整理しておくことをおすすめします。自分の言葉でまとめる作業によって、聞いた情報が知識として定着しやすくなり、長期記憶に残る可能性が高まります。
■まとめ:政治・経済で高得点を狙うための総合ポイント
政治・経済で安定して高得点を狙うためには、まず教科書や講義系参考書で基礎を固めること、次に計算・グラフ問題の演習でスピードや応用力を磨くこと、最後に過去問演習や模試でアウトプットを確認すること、この三段階を繰り返すことが大切です。加えて、日々のニュースを教科書の内容と結びつけて確認することで、単なる暗記にとどまらない深い知識を養うことが出来ます。社会の様々な出来事にアンテナを張り、参考書や問題集を効果的に用いて合格に近づきましょう!
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<文/開成教育グループ 大学受験専門館 枚方教室 山口野々花>
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