2022/11/28

高校生になるとここが変わる!~高校では将来の目標を考える機会が増える~

中学生の皆さんにとって高校生活は未知の世界です。特に、中学3年生の皆さんにとって、今は高校受験のことで頭がいっぱいかと思いますが、今のうちに高校でやるべきことを知っておくと、受験勉強へもより一層の力が入っていけることでしょう。

この記事では、

☑高校での進路選択の流れ

☑文系・理系の選択の重要性

☑将来のためにどういった過ごし方をしたらよいか

がわかります。ぜひ最後までご一読ください。

 

▼他の「中高生の違いシリーズ」を読むなら

▶▶中学生・高校生の違いを知ろう【学習内容編】

▶▶中学生・高校生の違いを知ろう【生活習慣編】

▶▶中学生と高校生の違いとは?ー現役高校生に聞いてみた!ー

 

高校では進路を考える機会が多く、決定していく時期が早い

進路選択の流れ~高1の秋には文系・理系の選択が必要~

なぜ、高校も決まっていないこの時期に高校での進路選択のことをお伝えしているでしょうか。それは、高校入学後、将来のための進路選択時期は早いからです。

次の表は、高校生における進路選択4つのステップです。(※高校によって時期は異なる場合があります)

ステップ

チェックポイント

①文理選択(高校1年秋まで)

文理選択は、夢の実現に向けた第一歩!安易に考えず、慎重に選びましょう。

②志望校(学部・学科)選択

(高校2年秋まで)

学部・学科の講義・研究内容まで深く調べ、本当に自分のやりたいことができる学部・学科を見つけましょう。さらにそこから、それらを学べる大学を調べ、志望校を絞り込んでいきましょう。

③受験校選択(高校3年春まで)

偏差値や合格可能性などに限らず、国公立なのか私立か、自宅通学か寮か1人暮らしか、なども含めた多角的な視点から、受験校を確定させていく段階です。本番に向けて模擬試験の結果などを有効活用し、併願校も含め受験校を決めていきましょう。

④入試本番(高校3年冬)

自分の実力を当日に最大限発揮するため、入試の詳細(入試方式や入試科目・配点など)を事前に調べ、戦略を練りましょう。

注目してほしいのは、高校1年生の秋の時点で文系・理系を選択する時期になるということです。つまり、今から中3生の皆さんからすると、1年後には文系か理系を選択する必要が出てきます。高校入学して1年もたたないうちに、将来のことを考えた選択をしないといけないと考えると、時期が早いなと感じるのではないでしょうか。

 

文系・理系の選択ってなぜ大事なの?

では、文系・理系の選択はなぜ大事なポイントなのでしょうか?

そもそも文系・理系とは?から説明します。

文系

理系

[学校の授業内容]

高2・高3では、文系学部に進学するための高校のカリキュラムで授業が進む。

→英語・国語・地歴公民で受験をすることが多い。

[学校の授業内容]

2・高3では、理系学部に進学するための高校のカリキュラムで授業が進む。

英語・数学・理科で受験することが多い。

[将来の進路(学部)]

文学部、社会学部、法学部、外国語学部、経済学部、経営学部など

[将来の進路(学部)]

工学部、理学部、医学部、薬学部、農学部など

上記の表のように、大学・学部については大きく分けて2種類に分かれており、文系・理系によって高校の指導科目も変わってきます。例えば、文系に行くと、物理や化学といった理系科目は途中までで基本終わります。学習する科目も、将来的に受験で必要となる英語・国語・地歴公民が中心となります(※目指す進路によって受験科目は異なります)

そして、大学の学部選択が文系・理系の選択と大きくかかわるというのも注目ポイントです。

文系に分類される、歴史学、心理学、経営学、言語学、法学などは主に「人」を対象として、理系に分類される、医学、薬学、農学、ロボット工学、化学などは主に「物」を対象とする学問となります。

文系理系の選択を間違えてしまうと、高校で習っていない科目で受験しないといけなくなり実質合格可能性が低くなります。例えば文系を選択したA君が、高3になった時に進路の事を考えて宇宙の研究をしたいとなれば、理学部にいかないといけません。文系でそれを学ぶ事はなかなか困難になります。すると理系の勉強を学校で教えてもらえず全て塾でしないといけません。よって文系理系の選択はとても大事になります。

したがって、現時点からでも、少しずつ自分は将来何がしたいのだろうと考え、調べておき、高校1年生の秋時点で、将来、文系学部か理系学部どちらに興味・関心があるのかを決めておくようにしましょう。

 

ベストな文系・理系の選択をするためにできること~自分は何を将来したいのか調べてみよう~

それでは、高校入学後の進路選択を見据えてやっておいたほうがよいことは何でしょうか。次の3つがポイントです。

・「将来の職業」や「やってみたい仕事」を考える

・「今好きなこと、興味のあること」を考える

・「大学で学びたい内容」を考える

皆さん、将来の夢はありますか?夢ややってみたい仕事が決まっている人は、夢をかなえるための進路選択を調べていったらよいですよね。

現時点で、将来の夢ややりたい仕事はない場合は、今興味のあることや好きなことって何があるだろうかと自己分析してみましょう。次に、興味のあること、好きなことについて、大学で学ぶにはどんな学部に行けばよいのかを調べてみましょう。最後に、将来的にはどんな仕事につながっていくのだろうと調べていくようにすると、将来したいことが見えていくでしょう。

例)

・ゲームが好きで、作ってみたい情報系や工学系の学部ゲームプログラマーなど

・本を読むことが好き→文学系の学部→出版会社、図書館司書など

・スポーツが好き体育系、健康科学系の学部体育の先生、スポーツトレーナーなど

文系・理系の選択は、将来に直結します。苦手科目を避けたいや友達に流されて決めた、といった理由で文理選択をすると、受験校を選ぶときになって後悔することになるかもしれません。

中学生の皆さんにとっては、まだまだ先のことと考えるかもしれませんが、高校入学後はあっという間に時間が過ぎていきます。高校ではこういうことが待ちかまえているのだということを知っておくことで、高校入学後すぐに、本やインターネットを利用して、自分はどんな仕事をしたいのか、何に興味があるのかについて調べてみる機会を作っていきましょう。

 

▼他の「中高生の違いシリーズ」を読むなら

▶▶中学生・高校生の違いを知ろう【学習内容編】

▶▶中学生・高校生の違いを知ろう【生活習慣編】

▶▶中学生と高校生の違いとは?ー現役高校生に聞いてみた!ー

<文/開成教育グループ 個別指導統括本部 教育技術研究所>