2023/09/19

高校生になるとここが変わる!~中学生・高校生の違いを知ろう【生活習慣編】

この記事では、今、中学生の皆さんにとって未知の世界である高校生活について、中学生と高校生の違いは何か?という観点で紹介します。今回は、生活面において、高校生になるとここが変わるという点をお伝えします。また、2022年度に実施された教科書改訂についても注目ポイントを解説します。

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生活面の変化① 通学時間が長くなる ~移動時間を有効活用しよう~


公立中学校にお通いの皆さんの場合、住んでいる地区によってどの中学校に通うのかは決まっています。そのため基本的には、自宅から最寄りの中学校に徒歩もしくは自転車で通っていることが多いのではないでしょうか。

一方、高校となると自宅の場所で進学先が決まるというわけではなく、自分の学力に見合った高校や興味のある学科がある高校を選ぶなど、目的によって進学する高校はさまざまとなります。そのため、長距離の通学が必要となる場合があり、電車やバスなどの公共交通機関を利用する人の割合が多くなります。通学時間が長くなると、移動時間が長くなり自由な時間が減ってしまうという考えになるかもしれません。そこで、電車やバスなどを利用する場合は、スキマ時間を活用した勉強を毎日続けていくことがオススメです。移動時間のうち110分からでよいので、英単語や古文単語を覚える、教科書の文章をざっと読むといった、移動時間の少しの間で出来る勉強内容をやるとよいでしょう。たかが10分、されど10分です。毎日欠かさず続けるようにすれば、1か月で300分=5時間になります。高校は通学時間の間も有意義に過ごす!ということを習慣にしましょう。スキマ時間の活用方法例を次にまとめているので参考にしてください。

    □スキマ時間の活用方法例
  • その日の授業で使う教科書本文を黙読してわかる範囲で読む
  • 英単語・古文単語を開いて、20個など個数を決めて覚える
  • 単語帳についているCDやアプリを使って英単語の音声を聞く
  • 英語版の日本のマンガを読む
  • 電子辞書を使って理科や社会の語句を検索して意味調べをする
  • 数学の問題集を開いて基本計算の解放がぱっと頭にひらめくか確かめる

 

生活面の変化② 部活動が忙しくなる ~たとえ忙しくても勉強はおろそかにしない~


中学生の時と比べると、部活動は一段と忙しくなります。日本スポーツ協会が2021年に調査した「1週間における活動時間」によると、1週間の活動時間が11時間以上と回答のあった割合が、中学校は41.9%に対して、高校は74.2%と3割程度も高いという結果でした。また、「1週間における休養日の日数」の調査結果では、中学校では部活動が休みの日が週0日・週1日が合計19.3%であったのに対して、高校は合計59.2%という結果でした。これらの結果から、高校の部活動の方が1週間当たりの活動時間が長く、休みの日も少なくなるということがわかります。

中学校と高校における部活動の活動時間や休養日数の違い.png

高校になると部活動は忙しくなりますが、勉強をおろそかにしてよいというわけではありません。部活と勉強を両立させるためにも、毎日机に向かうクセをつけ、何をやるのかを計画を立て、短時間でも集中して取り組むという習慣づけをするように心がけましょう。

「高校生になるとここが変わる~中学生・高校生の違い【学習内容編】」で紹介したように、高校では授業内容はレベルアップし、毎回の定期テストの科目数も増えます。定期テスト勉強は一夜漬けで何とかなる量ではありませんので、部活に励みながら、普段からしっかりした学習の習慣を身に付けることで、部活と勉強が両立できるようになります。

 

生活面の変化③ 将来の夢を決める進路選択が多い ~大学受験は自分の将来に直結~


中学校のクラス分けは誰とでも同じクラスになる可能性がありました。しかし高校になると、文系・理系や選択科目の選んだ内容によってクラスが分かれるようになります。この高校のクラス分けを決める文理選択や理科・社会の選択科目を決めることは、大学受験など自分の将来を決める進路選択に大きく影響します。

 文系・理系どちらに進むのかの選択はいつまでに決めておいたらよいのでしょうか?その答えは、高校1年生の秋までです。なんとなくの考えで文系・理系を決めるのではなく、自分の未来を真剣に考えた末での文理選択にしておきたいものです。そこで、高校1年生の前半のうちに「将来の自分について」や「大学に入ってやってみたいこと」について具体的に考えていきましょう。普段の生活の中で、自分は将来何をしたいのか?資格を何かとるように勉強するのか?海外志向の気持ちがあるのか?といったように、自分が興味・関心のあるものが何なのかを考える時間を定期的にもつようにするとよいでしょう。

 大学受験で必要な受験科目は、志望する大学・学部によって異なります。その科目選択を決定するタイミングは高校1年生からはじまることを知ったうえで、早い段階から将来について考える時間を増やしていきましょう。

いかがでしょうか。このように高校へ進学すると、生活スタイルがさまざまな形で変化することがわかります。忙しくなる毎日の中でも、将来を見据えた活動をしていくことが、高校生活を豊かにするために必要となります。フリーステップでは、遅くまで部活動をしている高校生にも対応できるよう個別の時間割を組んで通塾頂いています。また、当塾オリジナルコンテンツのLapマスター(解説動画)を活用することで、英語や数学の勉強をスキマ時間でもできるようサポートしております。

 

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<文/開成教育グループ 個別指導統括本部 教育技術研究所>