2021/01/11

大学受験生に贈る【受験前の過ごし方】

 一月に入り寒さも増してきました。みなさん体調管理はバッチリですか?受験生は体調管理が命、です。これからの本番に向けて、食事、睡眠、感染防止など管理は怠らないようにしましょう。

さて、今回は『受験前の過ごし方』に関して、お伝えします。この時期、「勉強は全部終わって、本番を待つだけ!はやく本番にならないかな~」と思っている受験生はほとんどいないのではないでしょうか。みんな不安になったり、焦燥感に駆られたりしています。そんな中、どんな風に受験までを過ごしていくのがよいでしょうか?

不安はどうやって払拭する?編

「弱点を補強しなきゃ」や「長所をもっと伸ばすためには?」などの考えが頭の中でぐるぐる回っていては、この大切な時期の勉強は手に付きません。まずは気を落ち着けて、状況把握をしましょう。こんな風に考えてみてください。

『焦っているのは自分だけではない!』
『あと少しで「受験生」でいられるのも終わりだな』
『自分は1年前の自分よりも「受験のプロ」になっている!』

みんな同じように焦っています。「友人がどういった勉強をしているか」よりも、「自身が合格のために残りの時間で何をするべきか」を冷静に確認して一つひとつ行動に移していってください。

そして、受験生が終わるということは「高校」という青春の1ページのフィナーレでもあります。ここまでとことん勉強してきた自分をたたえつつ、残りの期間を悔いなく過ごしてほしいと思います。学習方針を決めて、決断をしたら後は本番までまっしぐら、です。

あと1点をあげるおすすめ学習ポイント!編

 最後の詰めとしておすすめの学習方法を挙げています。ただ、受験生個々人の勉強の仕上がり度合は千差万別です。そのため、みなさん全員がすべての対策をしないといけないというわけではありません。取捨選択をして、合格に必要なことを実行していきましょう。何をしたらいいかわからない場合は、学校や塾の先生にきいてみましょう。

  • 「バイブル本」を徹底的に!

 今まで活用してきた参考書・問題集で、最もお世話になったいわゆる「バイブル本」をもう一度徹底的にやる。分かっているものはチラッと確認するだけでOK。分かりづらかったものは100%にする。

  • 「伸びしろチェック」で点を伸ばす!

各教科で自分に伸びしろがどれだけあるかを模試や過去問演習の結果を見て分析してみる。自分の分析というより、友達にアドバイスするならどこかな、という視点で見るのがおすすめ。見ないふりをしていた部分を再確認し、残り期間で対策できそうだと思ったら「単元別問題集」を徹底的にやる。

  • 「バラツキ」は基礎の見直しを。

模試などの点数にバラツキがあり、それが気になる人は「基礎参考書」・「基礎問題集」を一気に仕上げる。「バラツキ」は結局、基礎力不足のことが多いのです。ページ数が少ない教材でいいですよ。ケアレスミス対策にもなります。

  • 「共通テスト予想問題パック」

言わずと知れた、各社から出ている「共通テスト予想問題パック(パッケージ)」です。ぜひやりこみましょう。これらはまた、私立大学対策や国公立大学の二次試験対策にも使用できます。「選択肢が無い筆記問題だと思って解く」方法でも、是非やってみてください。良問が多いので必ず実力がアップします。

*共通テストに向けた具体的な直前対策の方法は12/21公開記事「【高校生対象】共通テスト直前対策」をご参照ください。

  • 「志望大学の過去問題集」

上記の事例にピンとこない人はとにかく「過去問」をやり込んでください。もちろん、受験時間・受験順番だけでなく、実践と同じ開始時間、休憩時間をとってください。何年分やっても、すべて身になります。

*過去問題を利用した具体的な直前対策の方法は12/7公開記事「大学受験生に贈る【過去問題集の使い方】」をご参照ください。

いかがでしょうか?やみくもに過ごすよりも、毎日1つでも何かを得た!と思える時間を過ごしてほしいと思います。将来、「人生で最も勉強した」と振り返ることになる時期は、あと少しで終わります。貴重な時期ですね。体調管理を万全に。そして、一日一日を大切にしてくださいね!

フリーステップでは予想問題演習や過去問演習を中心に対策しながら、個人の課題(伸びしろ・バラツキ)を分析して、授業中の指導や自習課題を通して問題解決をはかっています。

<文/開成教育グループ 個別指導部 教育技術研究所>