2023/03/20

生活と音楽【第5回】-音楽を聴くと集中力が高まる?-

みなさんは勉強をするときに音楽を聴きますか?
中には、「音楽を聴きながら勉強をするのは良くない!」と言われたことがある方もいるかもしれませんね。ただ、一概に「良くない」と言い切ってしまって良いものか...と私は思っています。私も勉強をする時、何かしら音がないと集中することができません。
そこで今回は楽しく、集中して勉強しながら聴ける音楽を紹介しようと思います!

 

▼index

やる気を出す時に聴きたい音楽は?

少しやる気が出てきた時に聴きたい音楽は?

無敵!一番集中力を高めてくれる音楽は?

やる気を出す時に聴きたい音楽は?

大前提として、試験などの時はいわゆる「無音」状態であると思うので、最終的には「無音」といわれる状態での勉強ができるようになることを目標としますが、楽しく勉強をしたいと思えば、やはりアップテンポな曲を聴きながら勉強する方も多いと思います。みなさんが好きなアーティストの曲にもアップテンポな曲が多くあるのではないでしょうか?
私はよく、アップテンポな曲を聴きながら、漢字など、比較的一問が軽く、作業量が多いものを勉強し、無心で書けるほど手に馴染ませるということをしていました。このように、あまり思考力を必要としないものから勉強を始め、徐々にやる気を出していく時に、アップテンポな曲を聴くことがおすすめです。
ただし、一問が軽いからと言って、英単語や古文単語などの暗記と一緒に、歌詞のある音楽を聴くのは、頭の中に入る言葉の情報量が多くなりすぎてしまうため、おすすめしません。

   

少しやる気が出てきた時に聴きたい音楽は?

「音楽を聴きながら勉強をする時、クラシック音楽が良いよ!」と聞いたことはないでしょうか?
そう聞いた方の中には、クラシック音楽なんて、全然知らない曲ばかりだと思う方もいると思います。
クラシック音楽と言いますが、歌詞のない音楽であれば、集中力がそれほど削がれることはないのかなあ...と思います。歌詞のある音楽だと、知らぬ間に歌詞が頭に入ってきていたり、知らぬ間に口ずさんでしまって、頭に入る言葉の情報量が多くなってしまい、本当は何を覚えるべきかわからなくなってしまいます。
私はよく、歌詞のない音楽を聴きながら、数学や読解など思考力を必要とする勉強をしていました。
少しだけ、私が個人的におすすめする、歌詞のない音楽を紹介しようと思います。

◯スーザ:行進曲『ワシントンポスト』
吹奏楽でよく演奏される曲です。運動会などでも演奏されることが多く、聴いたことのある方も多いかもしれません。アップテンポで聴きやすい曲です。

◯デュカス:交響詩『魔法使いの弟子』
この曲はディズニー映画で登場したもので、オーケストラで演奏される比較的有名な曲です。ゲーテというドイツの詩人が書いた詩をもとに作曲されているため、物語性があり、聴いていてとても楽しいです。

◯ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
ピアノとオーケストラで演奏される曲です。以前ドラマで演奏されていた曲で、知っているという方もいらっしゃるかもしれません。技巧的な部分が多く、聴いていて圧倒されます。

 

無敵!一番集中力を高めてくれる音楽は?

一番集中力を高めてくれると言われている音楽は、環境音楽といわれるものです。環境音楽とは、文字通り環境に溶け込んだ音楽のことで、意識して聴かなくてもいいという目的のもと、存在する音楽です。これを聴くと、人はリラックス状態になるので、落ち着いた気持ちになり、勉強に集中できると言われています。「音楽」と言っても、周りの自然空間から聞こえてくる音(川の流れや雨音、焚き火の音や森の音など)もここでは音楽とされます。動画サイトなどで、「環境音」と調べるとたくさん動画が出てくるかと思います。

ちなみに、メシアンという作曲家は、鳥のさえずりなどをもとに、クラシック音楽を作曲しています。環境音楽はそれ自体が楽しまれるだけでなく、それを題材として音楽が作られるくらい、人を癒すことができると考えることができます。興味のある方はぜひ、メシアンの曲を聴いてみてください。

ほかにも、環境音楽と解釈できるものとして、ケージの『4分33秒』が挙げられます。とても斬新な発想の音楽なので、誰もが一度は耳にしたことがある曲名かもしれません。ケージは、無響室(無音の空間)での、「体内の音が聴こえてきた。この世に完全な無音はない。」という経験をもとに、音楽の偶然性を大切にしていました。『4分33秒』というのは、無音の音楽で、演奏者は演奏をしません。コンサートホールにいる演奏しない奏者を見て戸惑う観客の声や、椅子のきしむ音、咳払いなど、偶然発された音を音楽とするものです。これもある意味では環境音楽ということができるかもしれません。定期テストや入試の試験会場などは、「無音」状態と言われますが、耳を澄ますと、隣の人がペンを動かしている音や、プリントをめくる音など様々な音が聞こえてくるので、完全に「無音」とは言い切れない状態です。環境音楽など何か音楽を流してみると、より本番に近い空間を作ることができ、程よい緊張感のもと、集中した環境で勉強できるのではないかと思います。ケージの『4分33秒』は初演当時から賛否がわかれたと言われますが、勉強に集中するためには最適かもしれません。

 

いかがでしたか?音楽を聴きながら勉強することで、やる気を出してくれたり、集中力を高めてくれることもあります。ただ、何度も言いますが、実際の試験会場では、イヤホンやスピーカーを持ち込むことはできません。アップテンポな曲を聴きながらやる気を出し、歌詞のない音楽や環境音楽を聴いて集中力を高め、最後は本当に周りから発されている音に慣れるといったふうに、段階を踏んで、最終的には何にも頼らず、勉強に集中することができることを目指しましょう。一番集中できる環境づくりの参考程度に、活用してみてくださいね!

 

▼身近な音楽の疑問を解説!

▶▶リズムにのってしまうのはなぜ?

▶▶音楽ってどうやってできたの?

 

<文/開成教育グループ 個別指導部フリステウォーカー講師編集部:隅田佳乃>